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シザーハンズ クリスマスに見たい映画 その2

あらすじ

雪嵐の降る町。お祖母さんが孫娘をベッドに寝かしつけている。
孫は『どうして雪が降るの?』と聞くと、祖母はその問に答えて話し始める。
「あの窓から見える山の上の屋敷に老発明家(ヴィンセント・プライス)が住んでいた。彼は人間を作るのにも成功し、その人造人間はエドワードといって、両手はハサミのままだった…」。
小さな町に住むボッグス一家は、夫ビル(アラン・アーキン)、妻ペグ(ダイアン・ウィースト)、高校生キム(ウィノナ・ライダー)、小学生ケヴィンの4人暮らし。
ペグは化粧品のセールスをしてるが、新規開拓にと山の上の屋敷を訪ね、そこで出会ったエドワード(ジョニー・デップ)を途端に気に入り、家へ連れ帰る。
両手のハサミを最初は持て余していたエドワードだったが、ある時ハサミで庭木を美しく動物の形に刈り取る。
続いて近所の犬の毛や、奥さん連中の髪もモダンにカット。エドワードは近所の人気者になる。
一方、キャンプに行って不在だったキム(ウィノナ・ライダー)が家に帰って来るが、最初はエドワードを毛嫌いする。
キムのBFジム(アンソニー・マイケル・ホール)は、エドワードを使って父親の金を盗ませようとするが、金庫の警報装置が働き、エドワードは警官に取り押えられる。
彼は、キムのことを気遣って一切弁明しない。
この事件から、周囲の人はエドワードを避けるようになった。
クリスマスが近づいた夜、エドワードは氷で天使の彫刻をしていると、削った氷が雪のように舞う。
その雪の中、キムは踊りを踊るが、エドワードに近づいた時にジムが声をかけ、キムは手をハサミで傷つけられる。
心配するエドワードをジムは脅し、追い出してしまう。
ジムが許せなくなったキムは絶交を言い渡す。
町を彷徨うエドワードのせいで町は大騒ぎ。警察も出動する。
再びキムの家に帰ってきた彼に、キムは「抱いて」と言うが、彼にはできない。
腹いせに飲酒運転するジムの車がケヴィンを轢きそうになり、エドワードは助けようとするが、逆に傷つけてしまう。
町の人々の非難の中、エドワードは山の上の屋敷に逃げ込む。
心配になったキムは彼を追うが、ジムまでもが追い、いさかいの末、エドワードはジムを殺してしまう。
屋敷まで押し寄せてきた人々に、キムはエトワードは死んだと告げた。
実は冒頭の祖母はキムであり、数十年たった今も、エドワードはキムのために氷の雪を降らし続けているのだった。

感想

ティム・バートンは、ハサミが手になってしまった人造人間エドワードを通じて、人より優れた才能を持っていても上手く周りとコミュニケーション出来ない自分のような孤独な人間の悲しさを表現したかったそうです。
移り気で無責任な郊外の人間を悪意たっぷりに描いていたり、ティム・バートン独特のダークファンタジーが、楽しめます。
特に、ウィノナ・ライダー演じるキムのために、エドワードがハサミで氷の像を作る時に、削った氷が雪のように舞い落ちる中、ウィノナ・ライダーが雪の中で踊るシーンは、美しくも切ない感じで、印象的です。
「どうして雪は、降るの?」

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