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わたしたちは無痛恋愛がしたい2巻 瀧波ユカリ 無痛恋愛するために必要なのは、言葉とシスターフッド

あらすじ

鍵をかけたSNS=鍵垢でしか本音を吐露できない主人公・みなみ。セクハラ美容師のところへ、女友達・由仁と“フェミおじさん”こと月寒さんを連れて乗り込んだ! が、そこに意外な人物が現れて……。

「自分らしく生きたい女ほどクズに引っかかる法則」
「背負いすぎの民」
「ラブホテル割り勘問題」
などなどトピックス盛りだくさんの第2巻。

セクハラ美容師を撃退するのに手伝ってもらったこと、星屑くんこと千歳にしばらく会えないと言われ壊れかけていたこともあり月寒さんに想いを募らせるみなみ。
月寒さんが、どのようにフェミおじさんになったかが、明らかに!
一方で、星屑くんこと千歳は高値の花の朝里に相応しい男になる為にしでかしてきたツケを、朝里から支払わされることに!
いきなり10年経過して、みなみと星屑くんこと千歳は、腐れ縁過ぎて馴れ合う関係。みなみは、親友の由仁とほぼ絶縁状態。違和感をちゃんと言語化出来るようになったみなみは、作家デビューし男性から搾取されないようになっていく。
「背負い過ぎの民」の由仁は、みなみや周りに向けていたエネルギーを自分に向けてパワーアップしている。

感想など

「ラブホテル割り勘問題」、男性には分かりにくいが避妊だけでなく、性の場における負担がどうしても女性が受け身になる以上、男性は相手へのいたわりや気遣いは必須というのは、よく分かった。
同僚や友人にエネルギーを過剰に注いでしまう人は、結婚してもいい母やいい妻になろうとして頑張って背負い過ぎてしまい、子や夫から離れることになってしまう。まずは、自分にちゃんとエネルギーを注ぎ、その上でエネルギーを浪費し過ぎないように人間関係や恋愛や仕事にバランス良く使うのが、男女問わず必要な生き方なのかなぁと、勉強になった。そして助けが必要な時に、声を掛けられる友人達の存在が、何より大切。
月寒さんの過去は、男性への希望になると思えた2巻。

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