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ヘザース ベロニカの熱い日 生きづらさを抱えた少女たちの青春 その4

あらすじ

ベロニカ(ウィノナ・ライダー)は、高校で絶大な権力を持つ同じヘザーというファーストネームを持つお嬢さま集団ヘザースにいじめられ言いなりの日々。
しかし、転校生JD(クリスチャン・スレイター)と出会った時から、2人は誰にも言えない残忍な秘密を抱えていく。2人は、ヘザースの1人チャンドラーを自殺に見せかけて殺害する。
そして、JDは恐ろしい計画を実行しようしていた。
脚本は、「バットマン リターンズ」のダニエル・ウォーターズ。

感想など

スクール・カーストの残酷さや思春期の葛藤(何者かになりたい人間として扱って欲しいのに、無力な自分に対する苛立ち。下心いっぱいの男性に対する嫌悪感。偽善的な社会に対する苛立ち。)をブラックユーモアたっぷりに描き、「スクリーム」「glee」などの学園映画に影響を与えたカルト映画です。
若かりし頃のウィノナ・ライダー、クリスチャン・スレイターの初々しい尖った魅力も見ものです。
JDが仕掛けた偽物の遺書を鵜呑みにする親や先生やマスコミのまぬけさを皮肉るブラックな描写、JDが無差別殺人を企てた理由は、コロバイン高校の無差別殺人などを先取りしました。スクールカーストの中で足掻きながら自分の孤独な者たちが連帯する道を模索するエッジの効いた青春映画としてもいい。

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