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劇場版 きのう何食べた?

あらすじ

小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・筧史朗、通称・シロさん(西島秀俊)とその恋人で美容師の矢吹賢二、通称・ケンジ(内野聖陽)。同居するふたりにとって、夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひとときであった。
ある日、史朗の提案で、賢二の誕生日プレゼントとして京都旅行に行くことに。
賢二は夢のような出来事に大はしゃぎし旅行を満喫していたが、その旅行中に史朗からショックな話を切り出される。
そしてこの京都旅行をきっかけに、ふたりはお互いに心の内を明かすことができなくなってしまうのだった。
そんななか 、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が……。
胸がざわつく史朗だったが、最近、秘密を抱えている様子の賢二に、その青年が誰なのか聞く事すらできない。
さらに、史朗と賢二の友人で芸能プロダクションマネージャー・小日向大策(山本耕史)から恋人の井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け……。
 よしながふみによる人気漫画を西島秀俊・内野聖陽のW主演でドラマ化した『きのう何食べた?』の劇場版。

解説と感想

史朗が、あまりに理想的な京都旅行をエスコートしてくれるのを不審に思った賢二が、別れ話じゃないか病気じゃないかとドギマギしたり、逆に賢二が好きな食べ物を残したり史朗に黙って病院に行ったりしてるのを知った史朗が、賢二が史朗を病気じゃないかと心配したり、ジルベールが家出したのを小日向さんが父親のようにヤキモキして心配したり、お互いに大事な人を思いやるが故に誤解したり心配したりする勘違いやすれ違いをコミカルに描くラブコメディ。
理解しているようで割り切れない思いを抱える史朗の母や周囲の結婚や出産に気持ちがざわざわしたりしても、史朗の母との関わりで内心傷ついていた賢二を励ますために作った「林檎のキャラメル煮」、ご近所の買い物友達の加代子さんの指南による「簡単ローストビーフ」「鯛のアクアパッツァ」、史朗が賢二と初めて家で迎える元旦のために作る「黒豆などのおせち」、史朗と母がお互いのギクシャクしていた関係を一緒に作りながら修復した「肉団子」など、史朗と賢二や母たちの心を通わせ絆を結んでいく美味しい料理と食事シーン、愛情表現が素直じゃない史朗と嫉妬深くて乙女な賢二、献身的すぎる小日向さんと奔放なジルベール、史朗と母の悲喜こもごもの日々を積み重ねて強くなる強い絆にほっこりし心が温かくなるヒューマンラブコメディ映画。
「アイツが、好きなものを作ってやるか」

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