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RE:BORN リボーン 「メタルギアソリッド」実写版か?ひとりの男をめぐって街で森で暗殺戦

あらすじ

国防軍演習場で、特殊訓練に参加した部隊が全滅するという事件が起きる。それは、対一兵対一個小隊という異常な状況を想定した“対ゴースト戦”と呼ばれる特殊訓練だった……。
石川県加賀市。コンビニ店員の黒田敏郎(TAK∴坂口拓)は時折、自分の中で暴れだす破壊衝動を押さえながら、少女サチ(近藤結良)と一緒に慎ましく一見安穏な日々を送っていた。
しかし、その田舎町で不可解な殺人事件が起きる。それは、“ファントム”と呼ばれる謎の男(大塚明夫)からの、敏郎に対する警告だった。
敏郎はかって“最強”と言われた特殊傭兵部隊に所属しながら、自らの手で部隊を壊滅させた過去があった。
ただ1人、自分をかばって重症を負った健二(斎藤工)と、指揮官だったファントムを残して……。敏郎を処刑するため、ファントムが特殊部隊を引き連れて追ってきたのだ。
送り込まれる暗殺者を密かに始末しながら、逃げることもなく、少人数での決戦の準備を始める敏郎。その無謀な戦いの果てに見る未来のために……。
2013年に引退した坂口拓が、完全復帰する傑作コンバットアクション映画。

感想など

今回の見所は、アメリカ軍特殊部隊の格闘技教官を務める稲川義貴が創始したゼロレンジ・コンバットをベースにした殺気みなぎるコンバットアクションの数々。
冒頭の国防軍をアビスウォーカーが静かに殲滅していくコンバットアクション、アーバンコンバット都市型戦闘が得意でカバンに仕込んだサイレンサー銃で襲うロック(いしだ壱成)と敏郎の人混みに紛れながらのサスペンスフルな暗殺戦、狭い場所での戦闘が得意なニュート(篠原麻理子)と敏郎の電話ボックス内でのバトル、敏郎とキャスパー(坂口栞琴)やアビスウォーカー(稲川義貴)やフォックス(三元雅芸)&イーグル(屋敷紘子)そしてファントム(大塚明夫)の濃厚なコンバットバトルが連続するクライマックスなど、銃弾や相手の攻撃をぐにゃぐにゃした動きでよけながら急所を狙い合うリアルな戦場を体感出来る殺気みなぎる迫力満点のコンバットバトルは「ザ・レイド」を越える興奮と寒気が味わえる。
坂口拓演じる敏郎の気弱なコンビニ店員を装いながら命のやりとりが出来る戦場を心の底で求めていて亡霊のような自分の戦う意義を探している部分、アビスウォーカーのひたすら戦いを求め戦場を駆け巡る部分、拷問などの傷が元で半身付随になっても戦場に死に場所を求める健二の哀しさ、戦場に生き死ぬ者の心情が丁寧に描かれ、敏郎たち戦士の生きざまが現代のサムライのような武士道を感じた。
キャスパーの冷酷非情なのにスイーツ中毒な部分、敏郎とサチや健二のお茶目な掛け合いのような、戦場に生き戦う者の人間的な魅力もあり、単なるアクション映画ではなく、人間ドラマとしても楽しめる傑作コンバットアクション映画です。
「まだこの血が欲しいか?取りに来いや!」
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