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ウォールフラワー 壁の花のように生きてきた青年が、初めて知った友情と恋

あらすじ

チャーリー(ローガン・ラーマン)は、小説家志望の16歳。
入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられた高校では、ひっそりと息を潜めてやり過ごすことに注力していた。
ところが、そんな彼の生活は、周囲の学生たちとは関係のない “特別席"で、眩しいほどに輝いていた、陽気でクレイジーなパトリック(エズラ・ミラー)、美しく奔放なサム(エマ・ワトソン)兄妹との 出逢いにより、一変する。
初めて知る“友情"、そして“恋"―。世界は無限に広がっていくように思えた。
だが、チャーリーがひた隠しにする、過去のある事件をきっかけに、彼らの青春の日々は思わぬ方向へと転がり始める―。 

感想

精神病院に入院していたチャーリーが抱えているトラウマ、陽気でクレイジーなパトリックはゲイであることとフットボール部のブラッドと付き合っていることを隠し、サムは浮気癖のあるクレイグと付き合っているが誠実ではないクレイグと志望大学の試験に悩むなど、悩み事が多いながらも強い絆で結ばれた仲間同士で悩み事に向き合い前進していこうとする等身大の青春模様を、はみ出し者の上級生パトリックたちとクレイジーなパーティーしたり、「ロッキーホラーショー」の上映会をコスプレして楽しんだり、上級生の奔放で繊細な女性サムに片思いして自作のミックステープをプレゼントしたり、サムのためにチャーリーが試験勉強に付き合ったり、クリスマスに秘密のプレゼントを送り合ったり、国語の先生アンダーソン(ポール・ラッド)のおかげで自分に隠れていた文才を見つけ課題図書の感想文を書いて磨いたり、好きでもない女の子と初めて付き合って価値観が違い過ぎて苦い思いをしたり、もし君が壁の花でも自分の魅力に気付いて悩みと青春を分かち合える友がいるのなら学生時代は忘れられない思い出と財産になる、そう思えるキラキラしていてほろ苦い青春映画の傑作です。 
チャーリーとサムがキスするドキドキのシーン、デヴィッド・ボウイの「Hearoes」を爆音で流しながらトンネルを抜けて疾走するシーンが、印象的です。
「この瞬間だけは無限だと思えた」

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