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オールタイム・ベストサマー

2022年の夏
今まで生きてきた中で間違いなく1番の夏だった

旅することの大切さをを実感したと共に、世界には見た事の無い景色がまだ沢山あるのだと知った。

この記事ではその夏の思い出の1つ、南仏( Côte d'Azur) で過ごした2泊3日について、自分の備忘録の為にもザッと纏めてみる。
ふと読み返した時、いつでもその鮮やかな瞬間に戻れるように

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le 2 , septembre  ( Nice )

同じく留学をしていた友人がアイルランドから飛行機とバスを乗り継ぎ、遥々フランスの南まで来てくれた。日本ではない場所で待ち合わせをして、再会をした事に不思議な気持ちを覚えていた。

天候にも恵まれた初日

合流しホテルにバゲージを置いて身軽になった。
着いてすぐニースの中心地マセナ広場を抜け、目指す先はビーチ。気温はとても心地よく、バカンス中の人々が多く見受けられた。

広がるのは、想像していた通りの南仏の景色

Rohmerの映画のよう


青と白のパラソルに、水着姿で肌を焼くため寝転ぶ人。こちらではバカンス中に日焼けをすればするほど、そのバカンスが充実したという印象になる。

la mer Méditerranée

エレベーターと階段を利用し、辿り着いた展望台
そこから見る地中海は絵画のように美しくて、オレンジ色の屋根の住宅と、海と空の青のコントラストが印象的だった。見惚れる景色とはこの事だった。

Villa Masséna, musée d'art et d'histoire

マセナ美術館/ 65 Rue de France, 06000 Nice,
素敵な展示と空間が広がる場所。また行きたい

le 3,  septembre ( Èze, Nice)

2日目は朝から「エズ」と呼ばれる小さな街へ
ニースからは電車とバス含め、約30分ほどで行ける。

私たちはバスを待つまでの間、駅の近くにあった名前の知らないビーチに足を運んだ。

キラキラの水面

細い道を通り抜けた先に、そのビーチがあった。そこで私たちと同様、バカンスで来ているフランス人の男性と出会い、立ち話をした。旅先で出会った見知らぬ人と、海辺で話した時間も思い出である

そしてバスの時間になりエズに向かう。
高台にあるその街は敵の侵入を防ぐ要塞が残されており "鷲の巣村"と別名が付けられている。

頂上に向かうまで

色鮮やかでとても可愛らしい街、
夏の時期に来られたことを感謝した。すでに美しい景色を沢山見てきたが、この先に更に美しい景色が広がっていることを私たちはまだ知らない。

Le Jardin Exotique

エズの頂上にあるのはサボテンが印象的な植物園
階段を登り、高台に到着すると…

夢を見ているよう

圧巻だった。こんな景色を今までに見たことがなかった。フランス国旗と共に見る地中海の景色は、ある意味非現実的で、夢を見ているかのようで、まさに絵に書いたような絶景だった

この景色を自身の目で見れたことが嬉しかった

夕方過ぎにニースに戻り、初日に行った海辺にもう一度2人で向かった。

夏のヨーロッパはサマータイムと呼ばれ、夜は22時頃まで明るい。 石が敷き詰められた浜に腰掛け、日が落ちていく瞬間を眺める時間は、特別だった

同じ景色を共有するということ

わたあめのような雲、奥に見える薄い水色にオレンジがかった空。名前も顔も知らない人と同じ景色を共有する、これは旅の醍醐味の1つだと思う

le 4, septembre ( Cannes )

そして3日目、あっという間に最終日
最後は国際映画祭で有名なカンヌへと足を運んだ。

富裕国モナコに近い街ということもあり、中心部へ向かうと、高級感が漂うお洒落な雰囲気を感じた
ニース、エズ、カンヌ、3か所とも全てフランスの街であるが、それぞれの雰囲気は大きく異なる。

特にカンヌは観光客が多い印象で、ビーチには溢れんばかりの人、皆それぞれ思い思いの時間を楽しんでいるようだった。

透明度抜群の海

友人とビーチで音楽を聴きながら「大人になったね~」と、話をした
高校時代は東京・代々木公園でピクニックをしながら、カフェでオレオシェイクを飲みながら、年齢に見合った生活を送っていたが
あれから年月が経ち22歳になり、自分達で出来る幅が大きく広がった。

現にこうして私たちは、1人で海外の交通機関を乗り継ぎ待ち合わせをして、初めて訪れる街のビーチに2人で居る。

何にも縛られず自由に行動する事が出来る「大人になる楽しさ」を知った

これまでの人生においてこの3日間は、特別でとても貴重な経験になった。

ずっと憧れていた南仏のバカンス
映画で見ていたこの光景は確かに存在していた
この目で見た美しい景色、波の音
全てが私にとって特別で大切な宝物である。

コロナ禍で制限された時間を、全て取り戻してくれたような3日間だった。
この世界にはまだ見た事の無い景色が沢山存在する
お金と時間を掛けてでも行くべき場所がある

「私は旅をするために生きているのだ」

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