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快挙連発のパリオリンピック

昨日は日本選手の金メダルが3つ生まれましたね。
どれもすごいメダルですけど、こんな順番で紹介します。

女子スケートボード・ストリート。
14歳の吉沢恋選手が金メダル。15歳の赤間凜音が銀メダル。
東京オリンピックから採用されているこの種目で、日本選手が2大会連続で金銀独占です。
おめでとうございます。
正直に言うと、見てても凄さがいまいち伝わりにくくて、・・・もちろん、自分ができるとは思っていませんけど・・・あと、下がコンクリートなので、転んだ時に痛そうで・・・。
会場はあのコンコード広場。
市民革命の時に、マリー・アントアネットやルイ16世がギロチンにかけられた広場です。
日本で言うと・・・無理やりあてはめれば、日比谷公園を会場にする感じ? それじゃあもの足りないか。
皇居の桜田門とか(笑)。
ともかく、日本じゃあり得ない場所が会場になっているってことです。
それから、東京オリンピックの時は、結果的に無観客だったとは言え、関係者だけでいっぱいになりそうなしょぼいスタンドでしたけど、今回は大きなスタンドで囲まれて、地元のフランスの選手や3位になったブラジルの人気選手の時には、大声援が送られていました。
もろろん、吉沢選手や赤間選手に、そして東京で銀メダルだった中山楓奈選手にも。

フェンシング 男子エペ。
加納虹輝選手、金メダルおめでとうございます。
フェンシングは、フランスで生まれた競技で、第1回の近代オリンピックから採用されている伝統のある競技です。
かつてはヨーロッパ勢が強い競技でしたが。2008年北京オリンピックで太田雄貴が銀メダルを獲得して衝撃を与えました。
続く、ロンドンオリンピックでも太田選手を中心とした日本チームが団体で銀メダルを獲得しています。
今回、東京オリンピックでは団体の一員として金メダルを獲得した加納選手が、決勝戦で地元フランスのヤニック・ボレル選手を、完全アウェーの中で破って個人での優勝でした。
日本では、日本のフェンシングがすげえと報道されていますが、前日には同じ種目の女子で、香港の江旻ケイ選手が、やはり決勝でフランスの選手を破って金メダルを獲得しています。
さらに、同じ日に韓国のオ・サンウク選手が男子サーバルで金メダル。これで韓国はフェンシング競技で4大会連続で金メダル獲得になったそうです。
もちろん、加納虹輝選手の金メダルはそれでもすげえです。

柔道男子60キロ級。
阿部一二三選手金メダル。
オリンピック連覇おめでとうございます。
圧倒的な強さが伝わる戦いでしたね。
兄弟揃って連覇を目指していた彼が、妹の敗戦に衝撃を受けたことは言うまでもないはずです。
「兄としてやるしかない」
その言葉通りの姿を見せて頂きました。

その阿部詩選手の敗戦の衝撃。
兄の一二三選手と共に、女子52キロ級でオリンピック連覇が確実視されていた阿部詩選手が、2回戦で敗退しました。
相手は世界ランキング1位のウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ選手。
手術のために国際大会を休んでいた詩選手に代わってランキング1位になった感じででしょうか。
これまで、世界レベルでの優勝はなかったようです。
試合は序盤から詩選手が優勢だったと思いますが、終盤、一瞬の強引な技に一本負けを喫しました。
詩選手に一本勝ちしても、喜びの表情を一切見せなかったケルディヨロワ選手が、そのまま勝ち進み金メダルを獲得しました。
「彼女をとても尊敬しているから、喜びたくなかったのです」と優勝後に語ったケルディヨロワ選手。
一方で、ライブ映像でも、畳の横で号泣する詩選手の声(?)が響き渡っていました。
それに呼応するように、スタンド全体から巻き起こった「ウタ!ウタ!」の大コールと大きな拍手。
人口は日本のおよそ半分なのに、柔道の競技人口は日本の4倍以上もいる世界一の柔道大国のフランスの皆さんが、詩選手をエールを送りました。
そんな愛されキャラの詩選手ですが、彼女の最近の試合前後の表情が、すごく優しくなっていたのが気になってたんですけどね。
東京の時はもっともっと怖い顔していた記憶があります。

競泳男子400m個人メドレー。
バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形の順番で一人で泳ぐこの種目の勝者は最強スイマーと呼ばれることも。
その種目で、日本の18歳、松下知之選手が銀メダルを獲得しました。
おめでとうございます。
2016年リオ・オリンピックでは、この種目で萩野公介選手が金メダル、瀬戸大也選手が銅メダルと獲得。
かつては想像もしなかったこの種目での日本選手の活躍に日本が歓喜しました。
あれから8年。
2大会ぶりに、この種目に日本のメダリストが誕生しました。
ちなみに瀬戸大也選手は7位入賞。
優勝したのは、昨年福岡で行われた世界水泳で驚異的な世界記録を出したフランスのレオン・マルシャン選手。
自身の世界記録には届きませんが、松下選手の6秒近く前でゴールしています。

日本の競泳史上男女通じて最年長の33歳で出場している鈴木聡美選手が、女子100m平泳で準決勝で敗退しました。
ロンドンオリピックでは200mで銀、100mで銅と日本の競泳の女子選手として初めて同一大会で複数メダルを獲得。
以来、明るいキャラクターで日本競泳陣のムードメーカーにもなってきました。
鈴木選手は200m平泳に出場予定です。

女子サッカー。
日本、ブラジルに2−1で逆転勝利。
前の試合で世界一のスペインに敗れた日本は、必勝を期してブラジルと対戦。
ちなみに南米では、まだまだサッカーは男のスポーツという雰囲気が強く、南米トップのブラジルでも世界ランキング9位と日本と同じくらい。
試合は、テクニックに勝るブラジルがボールをキープし、それを日本が相手陣内からの積極的なディフェンスでボールを奪って、シュートに結びつけるという展開が続いた試合でした。
それでも、後半11分にブラジルが先制。
日本は前半終了間際のPKを止められるなど、チャンスを何度も逃していて、やばい試合の流れのまま試合終了が近づいてきます。
「決められるところで決めておかないと・・・」ってヤツです。
でも、アディショナルタイムに入って相手のハンドでPK獲得。
これをキャプテン熊谷紗希選手が落ち着いて決めて同点。
さらに、ブラジル陣内で相手のパスミスのボールをダイレクトに狙った谷川萌々子選手のロングシュートが逆転ゴールに。
PKもラッキー!
シュートもラッキー半分でしたが、最後まで高い位置でプレッシャーをかけ続けた、なでしこの強い意思と粘り強さが呼び寄せた勝利だったのではないでしょうか。

バレーボール女子。
世界ランキング4位のポーランドとの初戦。
第1セットこそ日本が取りましたが、そのあと3セット連続で失ってセットカウント1-3で敗戦。
身長2mを越える2選手を中心とした高さのある攻撃に粘りを見せましたが、力及ばずでしたね。
それにしても、女子で2m超えると立ったままブロックできるんですね。
次戦は世界2位のブラジル戦です。

男子テニス。
かつての世界ランキング4位、日本男子のエースの錦織圭選手。
怪我による長期離脱から今年3月にツアーに復帰していましたが、今回はシングルス1回戦で敗退。
ダニエル太郎選手と組んだダブルスでも1回戦で惜敗しました。
大阪なおみ選手同様、本調子にはまだまだ程遠いようです。

体操女子団体。
キャプテン宮田笙子選手の喫煙、飲酒による辞退で4人による出場を余儀なくされた体操女子チームは、予選を大きなミスなく切り抜けて、全体4位で決勝に進みました。
2大会ぶりの金メダルを狙う男子は、中国に次ぐ2位で決勝進出。

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