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今日で半分。8月3日

本当に早いですね。
サッカーなど先行して始まった競技を別にすれば、パリオリンピックの日程は今日で半分。
前半の注目競技の柔道、競泳などが最終日を迎えます。

フェンシング。
日本が東京オリンピックで金メダルを獲得した男子団体エペ。
決勝戦の相手はベルギー。
9試合の合計で行われる試合は一進一退の攻防が続いて、最終試合で個人で金メダルを獲得した加納虹輝選手と相手のエースが頂上決戦。
ここで加納選手が2ポイント差を追いつき、同点で延長戦へ。
しかしベルギーが決勝のポイントを取って優勝。
日本は連覇はできませんでしたが、銀メダルを獲得しました。
おめでとうございます。
しかし惜しかった!
「最高の舞台でやれて楽しかった」
試合後のそう答えたのはメンバーの一人古俣聖選手です。

バドミントン。
混合ダブルスの"ワタガシペア"こと渡辺勇大選手と東野有紗選手のペアは、準決勝で、世界ランキング1位で金メダルを獲得する中国の鄭思維選手と黄雅瓊選手ペアに敗れて、3位決定戦に回りました。
対戦相手は、ソ・スンジェ選手とチェ・ユジュン選手の韓国ペア。
この試合を危なげない試合運びでストレート勝ちしたワタガシペアが2大会連続の銅メダルを獲得しました。
おめでとうございます。

ところで、この混合ダブルスの決勝戦のあと、ハプニングがあったのをご存知ですか?
優勝した中国の黄雅瓊選手のところに、恋人で同じ中国の男子ダブルスの選手の劉雨辰選手が歩み寄り、膝まづいて指輪を差し出したのです。
そう公開プロポーズです。
もちろん、黄雅瓊選手はOKだったようです。
おめでとうございます。
会場のモニターに二人の家族が映し出されるなど、会場のスタッフも協力しての演出だったようです。
それにしても、中国はこういうのOKなんだ。
日本だったら賛否半々ってところでしょうか。
私は好きです。

柔道。
男女とも個人戦最終日で、最重量の男子100キロ超級の斉藤立選手と女子78キロ超級の素根輝選手が登場。
ロサンゼルス大会とソウル大会で金メダルを連覇した斉藤仁さんを父に持つ斉藤選手は親子2代の金メダルを目指していました。
斉藤選手は、東京オリンピック金メダリストのチェコのルカシュ・クルパレク選手、一昨年の世界選手権優勝のキューバのアンディ・グランダ選手ら強敵を退けて準決勝に進出。
しかし、準々決勝では今年の世界選手権で優勝した韓国のキム・ミンジョン選手に背負い投げで一本を取られて敗戦。
3位決定戦ではウズベキスタンのアリシェル・ユスポフ選手と対戦し、わずか1分過ぎに合わせ技一本を取られて敗れて、メダルには手が届きませんでした。
一方、東京オリンピックの金メダリストで、この階級での連覇を目指した素根選手は、1回戦、2回戦は順調に勝ち進んだものの、準々決勝では世界ランキング3位のトルコのカイラ・オズデミル選手との対戦で、延長戦で技ありを奪われ、敗者復活戦に回りました。
しかし、準々決勝の試合中に膝を痛めていたため、敗者復活戦を棄権してメダル獲得はなりませんでした。
日本の柔道は2日続けてメダルなしに終わりました。
女子のメダル獲得数が2個は、過去最低だそうです。

ところで、斉藤選手を破ったキム・ミンジョン選手に決勝で一本勝ちした地元フランスのテディ・リネール選手をご覧になりましたか?
強かったですね。
これで、ロンドンオリンピック、リオオリンピックと合わせて個人で3つ目。
東京オリンピックの複合団体と合わせてる4つ目の金メダルです。
会場にマクロン大統領が駆けつけるなど、まさにフランスの英雄です。
東京の時は、体に張りが感じられず、体調が悪かった印象でしたが、今回は見事に復活しましたね。
むしろ、若い頃よりも体つきががっちりして、より強そうに見えました。
日本の柔道関係者の間では、リネール選手の柔道スタイルに否定的な人が多いようですが、紛れもなく彼が現役最強の柔道選手です。
そして世界選手権では2007年からの10年連続を含む11勝をあげて、15年以上世界のトップにいる彼は、史上最強の柔道選手であります。
リネール選手が現役を続けるなら、彼より強い柔道選手を育てない限り、この階級で日の丸があがることはありません。

男子サッカー。
準々決勝で、スペインと対戦して0−3で敗戦。
1968年のメキシコ大会以来のメダルには手が届きませんでした。
予選リーグを3連勝、無失点で勝ち上がった日本は、よりによっておよそ半月前にヨーロッパ選手権(ユーロ)に優勝して意気が上がるスペインと対戦。
今回のメンバーの中にもユーロで優勝したメンバーがいますね。
その一人、フェルミン・ロペス選手の11分の先制ゴール、凄かったですね。
ゴールに至るまでのスピーディなパス回しや機能的なポジショニングも含めて、それまでの相手とは格が違うと思いませんでしたか。
もちろん、同点ゴールと思った、細谷真大選手の幻のゴールも素晴らしかった。
あのオフサイドの判定に意義を唱えている日本代表OBの方々もいるようですが、今のルールでは間違いなくオフサイドです。
ワールドカップで「三苫の1mm」で日本のゴールが認められたのと同じで、体の一部が1mmでも相手DFより相手ゴールよりに出ていればオフサイドです。
惜しむらくは、細谷選手のスパイクが真っ白じゃなかったら、見逃してもらえたかも・・・目立ち過ぎ!(笑)。
その後も前半は良いリズムだったと思うのですが、後半が始まると、日本選手の動きに勢いが落ちたと思ったのは私だけ?
戦術ミス?
選手交代が悪かった?
ハーフタイムの声がけが失敗だった?
ただ連戦の疲れが出てしまった?
さらに気になったのは、シュートを打てるシーンでパスを選択して、そのせいでシュートコースを失ったり、潰されたり。
このチームらしくない!
まるで昔の日本代表じゃん。
案の定、追加点を取られてTHE END。
2点差の時点で、ひっくり返すエネルギーは残って無さそうでしたね。
お疲れ様でした。

今夜は女子が、決勝リーグ1回戦で宿命のライバル・アメリカと対戦。
どうなる?

男子バレーボール。
やっぱりアメリカは強かった。
必勝を期した日本でしたが、第1セット、第2セットを奪われたあと、第3セットを返すのが精一杯。
続く第4セットを失ってセットカウント1−3で敗れました。
が、1セットを取ったのが大きかった。
これによってセット率で決勝トーナメントに進出しました。
良かったね。
首の皮1枚で残った日本。
がんばれ、最強日本。

2連敗中の女子は、今夜、予選リーグ最終戦でケニアと対戦。
決勝トーナメントに進むにはセットカウント3−0での勝利が最低条件なんだそうです。

卓球。
日本の女子のエース早田ひな選手が、女子シングルス準決勝で世界ランキング1位の中国の孫穎莎選手と対戦しましたが、セットカウント0―4のストレートで敗れました。
早田選手でも手も足も出ないんだと衝撃でしたが、試合後、前の試合で手首を痛めていたことを明かしました。
3位決定戦は大丈夫でしょうか?
相手は、準々決勝で平野美宇選手を破った韓国のシン・ユビン選手です。

陸上競技。
一昨日の競歩から始まった陸上競技では、女子5000mの予選に日本の中長距離のエースの田中希実が出場しましたが、決勝に進むことができませんでした。
田中選手は第1組で出場し、決勝へあと一人の9位に終わりました。
第2組のトップタイムが田中選手のタイムよりも遅いという不運もありましたが、日本では向かうところ敵なしの田中選手が予選を突破できないとは。
かなりショッキングな結果です。
「前回の東京大会より確実に進化できている自負はあるが、うまく出せなかった」とはレース後の田中選手のコメントです。
1500mに期待しましょう。


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