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がんの検査と診断

大腸カメラで異常を見つけ、「CT検査」や「MRI検査」で
がんの大きさや場所、広がりなどを確認します。
また、がんかどうかを診断する検査は「病理検査」です。

CTとMRIには得意な臓器と不得意な臓器があるため、検査の目的によっては2つ両方の検査を受ける必要があります。

僕の場合、大腸がん、肝臓がん、肺がんの3つ。
頭部から腹部まで、それぞれ検査を行いました。

【がんのくわしい検査】

▶大腸内視鏡検査
通称大腸カメラ。肛門(お尻の穴)から、太さ11-13mm程度の細長く、軟らかい内視鏡(カメラ)を入れて、大腸の一番奥(盲腸)まで観察する検査。痛みもほとんどなく、10分程度で終わる。大腸がん以外に、大腸ポリープ、大腸憩室症、炎症性腸疾患などの大腸、直腸の疾患を検索できます。ポリープや癌を疑うような病変があった場合には、必要に応じて病変の組織を一部採取したり、同時にポリープの切除を行うことも可能。

▶CT検査
さまざまな方向からX線写真を撮影することで、体を輪切りにした状態の画像に
映し出し、異常を見つける検査。通常の胸部X 線で撮るレントゲン写真より、はるかに正確な診断が可能。レントゲンでははっきりとわからない形や大きさ、周囲との接し方がCTでよくわかり、病気を予測しやすくなる。

▶MRI検査
MRIのMはmagnetのM。つまり磁石の力を利用して、全身にがんが転移していないかどうかを確認するための検査。
約70%の水分を持つ人の体は、その水分子の原子核に電波を与え、体の中の水素原子が共鳴し、電波を止めると共鳴した水素原子は微弱な電波を出す。この電波をドーナツ型磁石の機械のコイルというアンテナで受診して画像化する。
磁石を使うため、金属やペースメーカーなどの機械類が体内に入っている場合は検査が受けられないことがある。

▶病理検査
がん細胞と周りのリンパ節を切除し、その標本を病理専門医が顕微鏡で観察することで、がんの深さや進行、広がりや顔つきなど確定診断を行う。

▶造影剤
臓器や血管にコントラストをつけ、画像を見やすくするために造影剤を使用する場合がある。検査後、造影剤を早めに尿に出すために水を飲む。

【MRI検査とCT検査の違い】

MRI検査
▼メリット
・組織分解能が非常に高い
・骨の影響を受けにくく病変と正常組織の濃度差がわかりやすいことや
造影剤を用いなくても血管を写すことができる。
▼デメリット
・検査時間が長く、音が大きくうるさい。
・体内に金属がある場合は検査が行えないこともある。

CT検査
▼メリット
・骨による影響を受けますが、広範囲の検査を短時間で行え、
1mm以下の病変も映し出すことが可能。
▼デメリット
・病変と正常組織との濃度の差(コントラスト)がMRIほどなく
造影剤を使用しないと診断が難しい。

【まとめ】

○画像化する原理
MRI:磁石
CT:放射線

放射線を利用する検査は被曝するという話がありますが、人体に与える影響は少なく、被爆はしません。もし被爆を恐れるならMRIの方がいいでしょう。

○空間分解能
細かく見えるためCTの方が優れている。

○濃度分解能
コントラストがハッキリ見えるMRIの方が優れている。

○検査時間
CTの方が短い。

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