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シーク(というか石油王)に会いたくて

中東にはシーク(というか石油王)がいて、絢爛豪華な衣食住で一夫多妻制の名の下に何の取り柄も無い主人公と何の拍子か恋に落ちて一生働かなくても贅沢ができる暮らしを誠実に保障してくれる(だけど、絶倫で孕むまで毎晩寝かしてくれない。愛される覚悟をしろよ。)っていう妄想がハーレクインやTL界隈での常套手段ですが、こと現実社会においてはたしてそんなに簡単にシークに見初められて養ってもらえるモノなのかと身をもって試してみることにしました。

というのは気軽ないいわけで。中東の小国カタールはヨーロッパに行くときのトランジットで旅行好きには有名です。国営のカタール航空はアワードを受賞するほどの実力らしいので何がどうなのかわからないけど一度体験してみてあばよくはシークに見初められたいという不埒な気持ちで旅にでることにしました。

カタールの首都はドーハの悲劇でおなじみのドーハ。事前に情報収集をした老害オンライン口コミ旅行サイト(どことは書かないけど検索すると一番上に出てくるSEO対策万全なのにもかかわらずおっさんのぼやきが多過ぎて参考になることがほとんど無い)では「世界一退屈な街」とか書かれてる。だが、ストップオーバーで旅行を勧めてくる(しかもホテルとか大幅ディスカウントあり!)カタール航空の気持ちを無駄にしたくない

Discover Quatarというストップオーバー旅行専門のサイト(カタール航空の関連会社。要するにどっちも王様のモノです。)でツアーを見ながらグローバルなオンライン口コミ旅行サイトで言語を英語にしてツアーの評判を調べる。なんとなく老害よりこっちが信用できるんだよね。ぼやきとクレーマー率低いし。

結局シティツアーと砂漠のサファリツアーの2つを手配しました。街並みはArtificialという言葉がぴったり当てはまるものなのだけど、シティツアーは運悪く行く先々のモスクがイベントや改修中で中に入ることができなくて不完全燃焼でしたが、サファリツアーはもう圧巻。おすすめです。

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ツアーガイドと話したら、カタールにはシーク(Local peopleと移民の彼らが言う)はいるが、移民や外国人とほぼ交わること無く裕福に暮らしているらしい。冬場は週末だけ砂漠にキャンプし、夏場は屋内にほぼ引きこもる。街の緑を整備するためにガソリンよりも高い値段の水をやり、すべてを心地いい環境に整えているのだそうな。

交通機関はバスよりもUber、Taxiがいいそうです。実際バスは1日のパスと1回の運賃ほぼイコールで、段差も高い長距離デザインなため荷物があると不便。

残念ながらシークとは出会えなかったけれど、世界で2番目にセキュアだという国を少しだけ知ることができた。

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