暁の手記 その32(特別編)

私がここ最近、めちゃくちゃ狂わされている存在がある、と言うことを記事にしてみようと思う。
比較的真面目な記事しか書かないので恐らくどこにも出ていないが、私はとても特撮、特に仮面ライダーが大好きである。
今まで見た映画の中で一番好きなのは「シン・仮面ライダー」と言えるほどだ。
だが、現行の仮面ライダーである「仮面ライダーガッチャード」は上手く追えていない。
と言うのも、令和に入ったあたりからニチアサと呼ばれる、戦隊・仮面ライダー・プリキュアの3作品の時間と順番が変更になったのだ。
まず、ニチアサの前に報道番組が入り、時間が遅れることになりニチアサ自体の流れもプリキュア・仮面ライダー・戦隊と頭と後ろがチェンジしたのだ。
今までの私は朝早く起きることが出来なかった。仮面ライダーは朝の9時から9時半まで。だが大抵夜中まで起きているせいでリアルタイムで見れないことも多かった。 
その分、戦隊は比較的遅く始まるのでまだ見れた。2023年に放送していた「王様戦隊キングオージャー」は私だけでなく父と姉からの評価も高く、父は毎週録画で確認していた。
姉も私が東映特撮ファンクラブ(戦隊、仮面ライダーなどが月額990円で見放題になる)に加入していたので彼女の推しが活躍する時は一緒に見たりしていた。
そんな形であっという間に2023年は終わり、2024年の戦隊が公開された。
それが「爆上戦隊ブンブンジャー」というものである。coming BooNと書かれた画像には非常にシンプルな5人の戦士の姿が描かれていた。

去年公開のテスター写真


「デザインはアレだけど、なんか新鮮な感じするな」というのが正直な感想だった。
ビジュアル面にだいぶ不安感が強かったが、キングオージャーの終演を見送り、ブンブンジャーは始まった。
「なにこれ、めちゃくちゃ面白い!」
1話から快速に飛ばした彼らは平均年齢が20代半ば、多くが経験が少ない人たちが多いのに、演技がめちゃくちゃ上手くて驚いた。キングオージャーの時もアホほど上手かったが、ブンブンジャーもそれくらい上手かった。
1話で初期メンのブンピンクである志布戸未来(演:鈴木美羽)が加入し、翌週の2話をルンルンとリアタイした。
そこで、私の人生をいい意味で狂わせる、いわゆる爆上げる存在が現れた。
それが鳴田射士郎(演:葉山侑樹)である。

鳴田射士郎(めいた いしろう)

主人公、範道大也(演:井内悠陽)には「シャーシロ」の愛称で呼ばれている、一見クールだがその内には大也に負けず劣らずの熱さがある。私が惚れたシーンは、届け屋の依頼として舞い込んできた『外国首領の機密荷物を本人に極秘に届けること』であった。
大也は自分が認めた相手しか懐に入れない性分なのだが、一見軽そうに見える未来を射士郎は認められずにいた。軽すぎてブンブンジャーには向いていないという射士郎に大也はこう返す。
「今まで俺が惚れ込んだものに、失敗があったか?」
そう言って、射士郎が黙り込んで回想シーンに入る。その昔、大也と射士郎はなんらかの理由で敵対関係にあった。恐らく命を狙いにきた射士郎を返り討ちにし、殺せる一歩手前まで来たところで、大也は武器を下ろした。
「惚れたよ、その腕。俺が買った!」
そう言って、大也は射士郎に手を差し伸べた。これが2人の出会いだった。たったその一言が射士郎の人生を大きく変えるきっかけとなる。「…ずるいんだよ、お前の惚れたは…」
その一言に私が彼に惚れてしまった。
「なんなんだこの魅力的なキャラは!!鳴田射士郎、ヤバすぎる!」
そこから話数が進むにつれどんどん知らなかった内面も知ることが出来て、私はどんどん射士郎が大好きになっていった。日曜日は絶対リアタイ。それだけは今のところずっと守っている。
姉からは、「お前のメンタルの為にブンブンジャー週2でやってくんねぇかな」と言われた。私は劇中で使われている射士郎のネクタイを買ったり、ぬいぐるみを買ったり、おもちゃを買ったり、ソフビを買ったり、推し活をエンジョイしている。
今日の最新話もとても面白くて、射士郎にとって大也は物凄く信頼していて大切な存在なんだなということが分かった。
このまま1年間、ブンブンジャーと走り抜けたいと思う。


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