「抗争する人間」今村仁司

 (アフリカの神聖王権について)
王の身体が宇宙のリズムの貯蔵庫であるから、その生命が衰弱したときには、定期的に殺害されなくてはならない。これが原則であるが、もし王が生き続けるなら、王の身代わりに犠牲者がとくに選ばれて殺害されなくてはならない。

アフリカの王は、絶対他者であり、怪物的生命力をもつとされるが故に、絶対支配を行使できる。これは神話的想像力によって正当化された政治権力である。しかし王権は、その即位儀礼を見るかぎりでは、絶対的隷属性を示す。王位候補者が選ばれると、はじめに彼は共同体の全員から、罵倒され、足蹴にされ、汚物を投げつけられ、などの暴力的行為を受ける。これは王権がそもそも汚れていることを示すものであり、本来的には共同体の周辺的存在であり、またその故にいずれは聖なる力をもつことを予め示すものでもある。
(わけがわからん)

わ〜い!😄