本節では、日常生活での意志の強さが重要であることを強調しています。しばしば固く決心したことでも、他人の言葉や状況の変化により心が変わることがあり、これは意志の弱さの表れです。渋沢先生は、事物に対する明確な心掛けを持つことで、他人の影響に惑わされにくくなると述べています。自己の原則や信念を持ち、これに忠実であることが、変わりやすい人間の心を鍛える鍵だと強調しています。また、先生自身の経験を例に、政治から実業への転向時の決心の重要性を語り、意志の強さを維持することの難しさとその価値を説いています。
人間ぶれないためには、一貫した意志を持つことが重要であり、そのための日々の自己修養が必要ということです。私も日々の日課として出勤前は早朝自宅のトイレ掃除と風呂掃除を欠かさず行っていますが、この日課はいまの仕事にも生かされていると実感しており、続けていこうと思います。