実業において、利殖つまりは自分の利益を高めるために働くことは必要だが、私利私欲だけに走ると国が滅びる、逆に空理空論の仁義道徳に走って利殖を否定しても国が滅びる、と先生はおっしゃる。
まさに、空理空論の仁義道徳とは、国家機密や民間技術を他国に譲りわたし、防衛さえ放棄し、スパイにやらせ放題している某国のありさまをあらわしているようである。
人が生まれもってそなえている仁義礼知信の五常の徳をルールとした道理に則った利殖の追求は、現代の人間社会にも重要で、個人や企業、国家といった組織の大きさに関わらず、実業の根本におくべき教えである、ということです。