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論語と算盤-格言五則

言行は君子の枢機(すうき)なり、枢機の発するや、栄辱(えいじょく)の主たり
言行は君子のかなめでありそれを発するタイミングで栄光か恥辱かが決まる
易経

言を発して庭にみつ、誰かあえてその咎(とが)をとらん
皆が言葉を発して庭がいっぱいだが、誰もその責任をとろうとはしない
詩経

言は多きにつとめず、そのいう所をあきらかにするにつとむ
言葉は多ければ良いものではなく、その趣旨を明らかにすることが大切
大戴記

声は小にしても聞えざるはなく、行いは隠しても形れざるはなし
優れた人の意見は例え小さくても必ず聞こえ、隠れていても必ず現れる
説苑

志意修まれば、則ち富貴をあなどり、道義重ければ、則ち王公を軽しとす
志がしっかりしていれば富や地位など問題でなく、人間としてのあり方ができていれば権力に媚びることもない
荀子

何をいつどのように発言するかというタイミングが大切で、それによって世間でどう扱われるかが大きく変わるというのは、現代のSNSの時代もまさにそのとおりかと。

一方、自らのこころざしや日々の行いをどうすると穏やかに幸せにすごせるのかというのも考えてしまいます。おそらく心の持ち様が言動のみならず態度や表情、発言のタイミングにでてしまうので、それが正しい方向性を向いていない場合、社会に最後にはそれ相応に評価されてしまう、ということでしょう。

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ちなみにこの写経ですが、なかのひと(高卒認定試験卒のうちの会社の秘書さん)に国会図書館の原文を渡して全文をテキストにおとしてもらいました(感謝感謝)。

その中の人のありがたい推薦のお言葉です。

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