本節で渋沢先生は社会進歩の必要性とその障害について議論しています。先生は、進歩と秩序の両立の難しさを指摘し、保守的な傾向が自然に生じるが、これが進歩を阻害する可能性があると警告しています。また、過去の鎖国政策が国際競争での遅れを招いたとして、急速な進歩と個人・国家の向上のために倍の努力が必要であると強調しています。また、先生は、自己依存と進取の精神の必要性を説き、政府依存を減らし民間の自立を促すべきだと主張しています。最後に、法規制の増加がイノベーションを妨げることへの警鐘を鳴らし、進新的な取り組みと大胆な行動を促しています。