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基礎知識Vol.10 「反社リスク」を理解する 【後編】

記事に興味をお持ちいただきありがとうございます。

前回は反社リスクを理解するというテーマで、反社リスクを何故理解しなければならないかということについてお話させていただきましたが、今回は、反社リスクについて詳しくお話させていただきたいと思いますが、その前に前回漏らした内容がありましたので、冒頭に紹介させていただきます。

【危険敢行性】

前回、危機管理のポイントとして「危険感受性」を養うことが危険・危機の未然防止につながることに役立つという話をしましたが、その危険感受性とともに人間の心の中にあるのが「このくらいなら大丈夫だろう?」とか「スリルを求めて危険を冒す」という敢えて危険を冒してしまうのが「危険敢行性」です。
危機管理では、何が危険であるかを知り、危機の発生を回避するために必要な危険感受性を高め、危険を冒すことで生じる結果(被害)を知ることで危険敢行性を抑止することが、危険や危機を回避・防止するためで大切こととしています。

前置きが長くなりましたが、反社リスクを学ぶ必要性はご理解いただけたと思います。

反社リスクについては、既に「何故、反社チェックをしなければならないのか?」で簡単にお話ししましたが、今回は事例も紹介しつつ、反社リスクについて掘り下げてみましょう。

【反社リスクの種類】

反社リスクには以下の5種類が挙げられます。
反社会的勢力が企業や個人にアプローチする目的は企業や個人を金づるとして利用するためだけで、任侠道などと奇麗事を言っても、所詮は自分さえ良ければ良いという利己的な考えしか持っていません。
そして企業や個人が金品を搾取されるだけでなく、刑事罰や行政罰を受けること金品だけでなく、生命・資産・信用も危機に晒されることに間違いありません。

私の言葉で表現すると「暴力団と関係すると一般的な民間人であっても身包み剝がれて社会から追放される」ということになります。

・不当要求リスク(会社乗っ取りリスク)
・条例違反リスク
・契約解除リスク
・行政処分リスク
・風評リスク

それでは、反社リスクについて個別に説明していきましょう。

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