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私の病院薬剤師時代~薬をお渡しするまで

今回は、病院薬剤師時代の事を書こうかと思います。また、昔の話です🙇

薬が出来上がるまでの流れ

Ⅰ.薬袋書き
処方せんが来るとまずは薬の袋に手書きで患者さんの名前を書きます。
用法は1日〇回 食後・食前 〇日分 となっていて、〇には数字を入れて、食後か食前にはどちらかに〇を付けるという、やり方でした。町の医院の中でもらう薬の袋を思い浮かべて頂ければと思います。今は、電子化になっていると思います。
Ⅱ.散剤担当へ
粉薬がある処方箋は、粉の担当の薬剤師に渡されます。そこで、年齢・薬の量・用法を確認して、「あれ、おかしいな?」となると問い合わせです。(問い合わせのことは後程書きます)
大丈夫と確信したら、粉を計量します。
そして、分包機を使って粉を一回分づつ分けて袋に入れていきます。昔は、少量だと分包できないので、一回分づつ薬包紙に手包みしました(今は分包機の性能が良いので、よっぽどでなければ少量でも分包できます)
ということで、粉薬のある処方箋は手間がかかるのでお待たせすることになります。
Ⅲ.錠剤担当へ
錠剤のみの処方箋・錠剤と散剤がある処方箋が回って来ます。毎日、山のような処方箋をこなしているので、集めたい錠剤がどこにあるかは、目をつぶってでもわかるようになります。
ここでも、処方箋をみて、用量・用法が「あれ、おかしいな?」となったら問い合わせです。
Ⅳ.監査へ
全部出来た薬は、監査担当に回されます。監査の薬剤師は、再度年齢・用量・用法などを確認した上で、処方箋通り薬が出来ているか総合的に監査しながら、袋に詰めていきます。袋の名前・用法と処方箋の名前・用法が一致しているかどうかも大事な所です。

ざっとですが、このような流れで、薬を作り、患者様にお渡しします。
渡す時も、間違いなくご本人又はその家族に渡すということも大事なことです。
薬をお渡しするまでには、二人以上の薬剤師が確認を繰り返しながら、作り上げます。

処方箋をみて「あれ、おかしいな?」の時

まずは、会計係に連絡してカルテを確認してもらいます。自分で行けば良いのですが、時間がありません。

そこで、納得した返事がもらえない時は、直接、電話で医師に問い合わせます。だいたい、看護師が医師に聞いてくれて返事をくれます。
が、たまに医師本人が出ることがあります。正直、医師の性格にもよるのですが、「何でそんな事を問い合わせするのだ!」と怒鳴られることもありました😏

薬の内容が変更になると会計も変わるのでやり直しです。会計の方も混んでいるのでやり直しには時間がかかります。


まとめ

こんな感じの流れで薬を作り、患者様にお渡しとなっていました。
文章力が稚拙でご理解できなかったかもしれません。申し訳ありません🙇‍♀️

時間がかかって、イライラされている患者様も多かったと思いますが、薬剤師も早くお出ししようと努力していたことをご理解頂ければと思います🙇

今は、だいたいの病院が、院外処方箋を発行して、調剤薬局で薬をもらうことになり、薬で待たされるということは少なくなっていると思います。

あの時のような忙しい中で、正確さとスピードを求められていたことは、心身共に大変なことでしたが、今となっては、良い経験をしたと思います。

よく先輩に「処方箋を穴があくほどよく見ろ!」と言われましたが、60代になった今でも肝に銘じて仕事しているつもりです😑

昔の事を毎度書いてしまって申し訳ないです😓
おばさんの思い出話だと思ってください。

次は、調剤薬局のことを書きたいと思います。興味がある方はまたよろしくお願いいたします😊


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