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100年後には5℃上昇?気温ビッグデータをマップで可視化!

ゴーリストが提供するビッグデータ活用サービス「datist(デイティスト)」を使ったコンテンツプロジェクト第2弾は、ビッグデータの可視化がテーマです!

昨年9月、二酸化炭素量排出量の増加や温室効果ガスの影響により、世界の平均気温が過去5年間で観測史上最も暑くなり、地球温暖化の兆候が加速していると、世界気象機関(WMO)が発表しました。

ニュースではよく聞く「地球温暖化」というワードですが、実生活の中では身近に感じづらく、ネットで調べても難しい論文やニュースが多いため、実感する事が難しいテーマだと考えます。

そこで今回は、datistのデータ活用/可視化技術を使い、公開されている気温のビッグデータを分かりやすくヒートマップで可視化してみました!

データの説明

今回は海洋・大気・宇宙・太陽についての研究およびデータの収集を行うアメリカの以下2機関が公開している大気のデータを用いて、約70年間の気候変動をマップにしました。

元データ:
1.アメリカ海洋大気局(NOAA※)
※National Oceanic and Atmospheric Administration 
データ名:Historical Climatology Network Monthly - Version 4

2.NOAA国立環境情報センター(NCEI※)
※National Centers for Environmental Information
データ名:Global Summary of the Month

対象期間:1950~2019年
集計内容:月・場所別の平均値を利用

<マップの見方>
過去69年間、一定の箇所から観測した毎月の平均気温をマップで表しています。
最大・最低値として、平均+3℃の場合は赤色、平均-3℃の場合は青色となり、その中間は赤~青のグラデーションになっています。

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マップから分かる事

今年1月、世界気象機関は、2019年の世界の平均気温は過去10年間で2番目の暑さだったと発表しています。

過去10年に遡り各年の気温変動をマップで確認してみましょう。

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マップから分かる通り、過去最高平均気温である2016年、および過去2番目である2019年はその前後と比較しても、赤色のエリアが多いことが分かります。

また世界気象機関によると、2019年の年間世界気温は1850-1900年の平均よりも1.1℃高く、1980年代以降10年ごとに最高気温を更新している状況だそうです。

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この気温上昇は地球温暖化の一部でしかなく、今後数十年間はオーストラリアでの大規模森林火災のような異常気象に直面することになるだろう、と世界気象機関は言及しています。

おわりに

あるゴーリストメンバーのお子さんが学校で地球温暖化について学び、積極的に海のごみ拾いをしている姿を見て、勉強に役立ててもらうために分かりやすく目で見て楽しいデータはないかと探し始めました。

しかし意外な事に、大規模で複雑なデータが一目瞭然で分かるようなサイトは見当たらず、多くのサイトは簡易的なグラフのみだったり、日本語の論文や英語版のみだったりと、分かりやすいサイトが少ないことが分かりました。

そこでゴーリストのビッグデータ活用技術や、データを可視化するアイディアを活かし、マップにしてみました。

まずは私たちに身近なデータである気温を取り上げましたが、地球温暖化に関連する二酸化炭素量や、大気汚染、森林減少などのデータについても可視化し、ゆくゆくは子どもから大人まで楽しみながら使えるサイトになればと思いデザインしました。

ぜひ楽しみながら使ってみてください!

▼datist気象分析
https://weather.datist.ai/

ゴーリストは、クローリング技術を用いたデータの収集や、AI技術によるデータの正規化、データの可視化、までビッグデータの活用における一連のシステム構築と運用を得意としています。

大規模データの調査や分析をどうすればいいか分からない方、データ収集システムを開発したいという方、まずはビッグデータ活用サービス「datist」までご相談頂ければと思います!


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