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上手くなれる野球審判テクニック【#010】-野球審判員「あるある」

割引あり

今日は野球審判員の「あるある」をご紹介します。

当たっても誰も来てくれない・・・

 宝くじやロトに当たった!

と知られてしまうと急に親せきや友だちが増えそうですが、同じ「当たる」でも野球の審判員はそうではないですね。

 特に球審(キャッチャーの後ろに位置し、ストライクやボールを判定する役割)の時、ファールチップやワイルドピッチで被弾しても、誰も来てくれません・・・
 選手が同じ状況になると、大急ぎでコールドスプレーを持参し「シュー」と看護してくれるのに・・・
 多分周囲の人たちは「球審は、顔はマスク、胸にはプロテクター、急所にはファールカップ、脛にはレガーズを付けているし、どうやら当たったようだけど、どこに当たったのかわからない」と見ているようです。
 防具を付けている個所に当たるのは、身体を護ってくれますが、何故か「防具が無い場所」に当たることの方が多いです。

 経験上「ドアスイング」をする打者は打球が「真後ろに」飛ぶ場合が多く、また投球の精度が低いピッチャーは「どこに放ってくるか分かりずらい」ので、被弾率が急上昇しますね。

「ドアスイング」とは・・・

 野球用語で、両腕が真っすぐ伸びた状態でバットを振ること。
開きドアがヒンジ(ちょうつがい)を支点にして開閉するような動きに似ていることから名づけられた。

wikipedia

 またキャッチャーも慣れない選手が守ると、サイン違いや投球を取れなくなることがあるようで、勢いのあるボールが自分に「直接当たる」こともあります。

<実例>

 今シーズン、同じ試合で「2度」ピッチャーの投球を直接被弾するケースがありました。

1回目は左内もも。
 ピッチャーの投球は「トラッキング」という技術で判定しますが、普通はキャッチャーミットで受け止めるため、審判員の身体に当たることはありません。
 しかし、「ここでミットが出てくるだろう」というポイントでそのミットが出てきませんでした。
「やばい!」と思っても逃げることができない短時間で、そのまま「バシッ」と左内ももに直撃!!

2回目はマスク。
 先述したように「ここでミットが出てくるだろう」というポイントでそのミットが出てきませんでした。
軽い脳震盪。
 軟式球のゲームだったので後遺症はなく、そのまま審判を続けられました。

ピッチャーが投げる球速と到達時間。
 アマチュアなので仮に100km/hだとしましょう。
捕手のミットの位置と自分の身体までの距離、おおむね1m。
到達時間を計算してみるとなんと「0.036秒」だそうです!
避けるのは無理です。

 出来るだけ被弾を避け、自分の身体を護りたいですね!
ではどうすれば良いでしょう?
以下をご覧ください。

ドアスイング対策について

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