上手くなれる野球審判テクニック【#010】-野球審判員「あるある」
今日は野球審判員の「あるある」をご紹介します。
当たっても誰も来てくれない・・・
宝くじやロトに当たった!
と知られてしまうと急に親せきや友だちが増えそうですが、同じ「当たる」でも野球の審判員はそうではないですね。
特に球審(キャッチャーの後ろに位置し、ストライクやボールを判定する役割)の時、ファールチップやワイルドピッチで被弾しても、誰も来てくれません・・・
選手が同じ状況になると、大急ぎでコールドスプレーを持参し「シュー」と看護してくれるのに・・・
多分周囲の人たちは「球審は、顔はマスク、胸にはプロテクター、急所にはファールカップ、脛にはレガーズを付けているし、どうやら当たったようだけど、どこに当たったのかわからない」と見ているようです。
防具を付けている個所に当たるのは、身体を護ってくれますが、何故か「防具が無い場所」に当たることの方が多いです。
経験上「ドアスイング」をする打者は打球が「真後ろに」飛ぶ場合が多く、また投球の精度が低いピッチャーは「どこに放ってくるか分かりずらい」ので、被弾率が急上昇しますね。
「ドアスイング」とは・・・
またキャッチャーも慣れない選手が守ると、サイン違いや投球を取れなくなることがあるようで、勢いのあるボールが自分に「直接当たる」こともあります。
<実例>
今シーズン、同じ試合で「2度」ピッチャーの投球を直接被弾するケースがありました。
1回目は左内もも。
ピッチャーの投球は「トラッキング」という技術で判定しますが、普通はキャッチャーミットで受け止めるため、審判員の身体に当たることはありません。
しかし、「ここでミットが出てくるだろう」というポイントでそのミットが出てきませんでした。
「やばい!」と思っても逃げることができない短時間で、そのまま「バシッ」と左内ももに直撃!!
2回目はマスク。
先述したように「ここでミットが出てくるだろう」というポイントでそのミットが出てきませんでした。
軽い脳震盪。
軟式球のゲームだったので後遺症はなく、そのまま審判を続けられました。
ピッチャーが投げる球速と到達時間。
アマチュアなので仮に100km/hだとしましょう。
捕手のミットの位置と自分の身体までの距離、おおむね1m。
到達時間を計算してみるとなんと「0.036秒」だそうです!
避けるのは無理です。
出来るだけ被弾を避け、自分の身体を護りたいですね!
ではどうすれば良いでしょう?
以下をご覧ください。
ドアスイング対策について
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