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生と死は等価値

時々ざちょーが哲学的なことをポイッと投げることがある。

秒で読めるnoteなので読んでみてほしい。
魔法使いの話は置いといてざちょーの質問はひどく本質的だ。


「制限が無かったらどうなるか?」
制限がない、つまり人としてのリミッターが解除されてしまっている。
言うなれば万能ということになる。

万能ってどういうことかというと、やりたいことは何でもできる、
一切の不自由がない状態。

人は不自由がない状態になると何を求めるのか?

答えは簡単。
人は元来ないものねだりをする。

不自由がないとしたら、不自由を願うだろう。

生と死は等価値なんだ、僕にとってはね。
自らの死、それが唯一の絶対的自由なんだよ。

新世紀エヴァンゲリオンで渚カヲルの言葉。

生きること、万能であることを約束された存在にとっては「死」こそが唯一かつ究極の絶対的自由であることは疑う余地がない。

カヲル君…。カヲル君が何を言っているのかわからないよ

当時、初見でエヴァを見た僕はシンジ君とほぼ同じ感想を持った。

最強にして最凶の使徒としてのカヲル君はまさに万能であり、この世界を滅ぼすことなど容易なことだったに違いない。
シンジを殺して生き延びることもできたはずだった。

でもカヲル君は選択した。
究極の絶対的自由を。

単体で万能だったカヲル君は単純に自分に無いものを求めた。
それがシンジ君に対する愛情であり自らの死だった。


制限のない世界というのは突き詰めるとそういう世界。
人間は不足しているから不足を埋めようと努力する。
自分にないものを持っている人をリスペクトする。

だからこそ辛いし、だからこそ面白い。


この世界は残酷だ…そして…とても美しい。(ミカサ・アッカーマン)



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