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蜷川実花監督作品「ヘルタースケルター」を見て思ったこと

「HALLOWEEN PARTY -プペルVer.-」 のMVが公開されて1か月近くなる。

監督は蜷川実花さん。

蜷川実花監督作品をほとんど見たことがなかったのでAmazon Primeで探していたら「ヘルタースケルター」が公開中だったので見てみることにした。
#原作は読んでない

この作品のテーマの一つが「美容整形」というところにある。

人を魅了するものを作るという作業。
映画製作もそうなんだろうけどモノづくりに属すると思う。
ただ対象が人になると色んなものが違う。

蜷川監督に関して前出のMVやこの映画を見て個人的に感じたのは
「物語を追及するというより芸術性を追求する」感覚。

この映画の興行収入は20億を超えているらしい。大成功だと思う。


この作品、原作のストーリーに忠実であってほしいと思う人にとっては不満が残る作りになっている気がする。

ただ、その分映像に比重を乗せて作られているのがわかる。
で、監督の意識の高さに予算が追い付いていないのもなんとなくわかる。

もっとストーリー性を消してマニアックに映像に振り切るっていう手もあったのだろうけど、どちらにしても予算不足になるのでこれが最大のクオリティだと思う。

いずれにしても蜷川実花監督のスケールの大きさが少しわかった気がする。

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内容については沢尻エリカと主人公「りりこ」がリンクしている点になにかやるせなさみたいなものを感じさせられた。

たまたま幸運を手に入れてしまったとして、それをずっと維持しようとするのは無理がある。

この動画の中で若林さんと弘中アナが「もし自分がなりたい人になれて、もう二度と自分に戻ることができないとしたら」というテーマでトークをしているが、こんなことが何の努力もなしに出来てしまったとしたら人はおかしくなるよなぁと思う。

だから若林さんの
「ほとんどの人になりたくない!」
という答えが真理だなぁと思わされる。

あの人になりたいと言うのを耳にする事がある。
たぶんそれって深く考えずに言っているケースが多いんだろう。

その人の人となりは生まれついてのモノもあるし、生まれてからこれまでの経験値というものもある。それなしにその人を引き継いでしまうのはあまりにも恐ろしい。


いわゆるちゃんとした成功体験みたいなものが必要だと思う。

※1:01:35あたりから
7年ほど前に最初に梶原君がYouTubeに触れた時はピンときていなかった。
実際に自分で考えてYouTuberカジサックとして動き出してからちゃんと成功体験出来たという話をしている。

要するに自分で考えていなかったからハマらなかったけど、自分で考えるようになったら、どハマりしたという話。

実感がないと心が動かない。
心が動いてなければやっぱり伝わらない。

考えたら単純な話なんだけどたしかに難しいな、と思った。

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