初夢
毎年のことだが初夢とか意識したことがない。
というか正確に言うと夢を覚えていること自体がほとんどない。
部屋の床で寝転がってウトウトしていた。
ヒトの気配があったので周りを見回したけれど誰もいない。部屋の戸も閉まっている。
ふと気づくと枕元に目覚まし時計が置いてあった。
「起こせ」ってことか。
すっかり寝入っていたな。
次に気づいた時には嫁さんが枕元に立っていた。
その時違和感に気づいた。
僕の視点は僕がいる場所には無かった。
よく見ると嫁さんは泣いていた。
「あ、死んだんや」
恐ろしく冷静にそう思った。
「起こしてやれんかったな・・・」
最初にそう思って申し訳ない気持ちになった。
それから会社どうしようとか、オカンより先に死んでしまったなとかいろんな思いが浮かんでは消えた。
意識が戻った。
「夢かぁ」
この時思ったのは
「とりあえずオカンに会っておこう」
ということで今、単身で実家に向かっている。
夢の中で枕元に立っていた人のシルエットが細かったので嫁さんではなく長女だったかもしれない(笑)
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