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Re:ゼロに見る成功の法則

結論から言えば成功の法則なんてものはない。
主人公ナツキ・スバルが実行した唯一の事は諦めることなく失敗を上書きしていったということ。その積み重ねでHappy Endを迎えたということ。

わけも分からず異世界に召喚されてしまったスバルはチンピラに絡まれたりヒロインに出会ったりしながら異世界での自分の使命を探していく。戦略もなくやみくもに突き進むとそこに待ち受けるのは死。いわゆるデッドエンドである。

ただし、異世界に召喚されたスバルが唯一授かったのが「死に戻り」という能力。デッドエンドを迎えたとしてもセーブポイントまで戻ってリスタートできる。この能力を有効活用し、前回までに失敗した反省を生かし、戦略を立てて次に臨む。

これを繰り返しながら失敗を上書きしていく姿は人生そのものだと感じる。

時には失敗することで信頼や人間関係、いろんなものを失い逃げ出そうとするが信頼できるサポーターからの励ましもあって息を吹き返して前に進む。

異世界に存在するほかの登場人物は剣の達人であったり、スキルを使いこなしたり何らかの能力を保有しているが、スバルには何もない。
ただ、何もないことに臆せず胸を張って国賓級の人物とも対峙する。

失敗することで対人交渉術を学び、お金の流れをつかんで利害を一致させる作戦を立て、村人とのコミュニケーションをとることで信頼を勝ち取る。
戦場に至れば何のスキルも無いのに先陣を切って敵役に向かう。
こうすることでピンチになっても不思議と救済が入る仕組みになっている。

そうして失敗が次々と上書きされ、すべての敵を退治し、ハッピーエンドに至るというストーリー。

アニメだから異世界だからというのではなく重要なのは失敗しても諦めずに別のルート、別のやり方を模索して再スタートすること。つまり失敗と認識せず、一つの経験値として自分のものにすることで必ず次につながる。

失敗したことは嫌な思い出だから忘れよう、という考え方では次につながらない。うまくいかなかったからこそ修正していく余地がある。修正してさらにスキルアップできるのであれば大いに前進なのだから。

そして忘れてはならないのが周囲に頼るということ。
一生懸命やっていることを周りは必ず認識していて力になれることがあれば手伝いたいと思ってくれる仲間がいる。
もちろん孤独な戦いを越えなければならないシチュエーションは存在するが大義をなす場合は必ず仲間が必要になる。またそういう仲間は意外と近いところにいたりするものである。

たかがアニメ、されどアニメ。流行るアニメには学ぶところがある。

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