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Holiday

ここでの生活は意外と快適だ。外は猛暑だが、室内は冷房完備の個室。シャワーもトイレも出来たばかりで綺麗。(ただし、他のスタッフに聞くとこんなに住環境が良い所はあんまりないとのこと。)何より食事、掃除、洗濯を地元のスタッフがしてくれるので、自分の時間が山ほどある。


思えば、日本では常に時間に追われていた。仕事から帰ると食事、洗濯、風呂、寝かしつけて自分も寝る。(正直言うと、食事は家政婦さんの作り置き、洗濯は夫が大体してくれた💦)休日はひたすら英語の勉強。子供と休みが合えば、どこかへ遊びに行く。本当はゆっくり本を読むのが好きだが、スキマ時間で漫画や雑誌、youtubeを見ることで誤魔化していた。

それが今では自分時間がたっぷりあるので、ストレッチも腹筋も美乳マッサージですら出来てしまう。本だって中断せずに読み放題。こんな風に文章を書くことだって出来る。こんな幸せなことはない。

もちろん子供は宝物だ。離れて寂しい。一方で、自分のためだけに時間を使えるこの生活が貴重で贅沢な時間だとも感じている。


国境なき医師団では長期滞在したスタッフにHolidayという2週間の休暇が与えられ、多くのスタッフが家族に会いに帰国する。Holidayを終えて戻ってきた彼らは家族水入らずの時間を過ごし、さぞやすっきりした顔で戻ってくると思いきや、そうでもない。子供の世話や家のことで忙しかったと。

もしかしたら、2週間の休暇より、今の時間がHolidayなのかもしれない。


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