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ギタリストも二刀流の時代!経験者がもう一つの楽器習得を薦める理由

こんにちは。今回のテーマは、ギタリストがギター以外の楽器を演奏する二刀流の面白さとメリットについてです。

具体的に話を進めるために今回は自分の経験を中心に、本職(?)のギター以外にドラムを演奏することのメリットについてお話しします。
※もちろんドラム以外の楽器にも当てはまる事例です。

筆者は、ギター歴50年、ドラム歴20年のオヤジです。4つのバンド(ギター3つ・ドラム1つ)でライブ活動を継続中の65歳!。
まだまだ青春真っ只中のつもりで頑張ってます。


楽器固有の特性や魅力を知ろう

ギターとドラムはどちらも音楽の中で重要な役割を果たす楽器ですが、それぞれに特徴や魅力があります。

表1.エレキギターとドラムの特性比較

簡単に比較すると、こんな感じでしょうか。

これ以外で筆者の経験から言うと、一般的にギタリスト(ボーカルも)は”目立ちたがり”・”出たがり”の人が多くドラム(ベースも)には”大人しく”・”目立ちたくない”人が多いように感じます。
(もちろん、例外はなんぼでもありますが・・・)

複数楽器が演奏できるメリット

では、一つの楽器しか演奏できない(※悪いことではないです、念のため!)ことで考えられるデメリット(敢えてデメリットとしました)とはどのようなことでしょうか?

すいません。デメリットという表現は適切ではないですね。

ここはあくまで、

ギタリストがドラムを演奏することで、もたらされるメリットについて考えましょう。

もう少し詳しく説明します。

メリット1:リズム感の向上が期待できる

言うまでもなくドラムはリズムの基礎となる楽器。
ベースとドラムを称して”リズム隊”と呼ぶくらいですから。 
ドラムを叩くことで、テンポやビート、拍子やアクセントなど、グルーブとリズム感が身につきます。     
また、ドラムは左右の手足を独立して動かすので、集中力も鍛えられます。

これらのスキルは、ギターを弾くときにも役立ちます。

具体的には、ギターのピッキングやストローク、フレーズやリフなど、リズムに乗って正確に弾くことができるようになります。
リズム感が向上すると、音楽の表現力や楽しさも増します。

メリット2:アンサンブル能力の向上が期待できる

”縁の下の力持ち”的な役割を担うリズム隊(ベース&ドラム)ですが、一方でバンドのリズム感やグルーヴ感を出すためになくてはならないアンサンブルの要です。

ドラムを叩くことで、他の楽器やボーカルとのバランスや全体のアンサンブルを知ることができます。
多くの場合、ステージでもドラムは一番後方から全体を俯瞰する立場なので、ある意味コンダクター的要素を持つ楽器とも言えますね。

また、ドラムは音量(強弱)や音色が豊富なので、曲の雰囲気や展開に合わせて演奏スタイル(テンポやリズム)を自在に変えることができます。

これらの経験は、ギタリストとしても役に立ちます。

具体的には、ギターの音量やトーン、エフェクトなどで曲に表情を加えたり、コードやスケール、アルペジオなどのテクニックで曲に彩や変化を加えることができます。
アンサンブル能力が向上すると、音楽の一体感や完成度も高まります。

メリット3:演奏の幅が広がる

ドラムは、音楽のジャンルやスタイルによっても異なる演奏法やテクニックがあります。

ドラムを叩くことで、ロックやポップス、ジャズやファンク、レゲエやラテンなど、様々な音楽のリズムパターンやフィルインを学ぶことができます。

これらの知識や技術は、ギターにも応用できます。

具体的には、ギターのリズムパターンやフレーズ、アレンジなどを多様化したり、オリジナリティや個性を出したりすることができるようになります。演奏の幅が広がると、音楽の可能性や魅力も増します。

メリット4:他の楽器にはない爽快感と充足感

ドラムは、他の楽器と比べても体を動かす量が多い楽器です。

ドラムを叩くことで、体全体の筋肉を使って運動することができます。
これは、健康やストレス解消にも効果的です。
実際、ドラムは音が迫力があるので、叩くと爽快感や満足感を感じます。

これは、自信ややる気にも繋がります。
ドラムを叩くことで得られる爽快感や充足感は、ギターを弾くときにも持ち越すことができます。

ギターの演奏にも情熱やエネルギーを注ぐことができるようになります。爽快感や充足感が高まると、音楽の楽しさや喜びも増します。

問題点と対策

どうでしょうか。なかなか楽しいと思いませんか。

ただし、いいことばかりではありません。

正直、なかなかクリアーが難しい問題点もあります!

多分、このあたりが一番のネックになると思います。

そこで、

①.独学が難しい

これはやはり先生なり教室に通うなり、直接指導を受けるのが最短だと思います。
通うのが面倒、時間がない、費用が高い・・・など尻込みする気もちも分かりますが、まず一歩を踏み出すことで先に色々な可能性が広がると考えることが大切です。

②.ドラムキットを買っても置き場所がなく、簡単に持ち運べない

スタジオに置いてあるドラムセットはそこそこデカいなあと思いますが、あれをそのまま自宅の部屋に持ってくるのはほぼ無理です。
想像以上に場所を占有します。

なにより、あのでかい音で叩くには専用の防音設備が必要になり、その準備だけでも数十万から百万単位のお金が必要になるでしょう。
というわけで、ほとんどの人には無理な相談。

そこで、デジタルドラムの選択肢が出てきます。
少し大きな楽器屋さんに行くと大概、デジタルドラム(※デジドラ)のコーナーがあります。
主にYAMAHAかRolandあたりの主力機種が置いてあるケースが多いですね。

デジドラのメリットは言うまでもなく、消音性とコンパクトさにあります。本物のアコースティックドラムのクオリティを望むのはさすがに無理ですが、最近はリアルドラムと遜色ない機種もあります。
ただし、非常に高額かつ大掛かりなセットになるので初心者向きではありません。

初心者であれば、一番スタンダードなものを選ぶのが良いと思います。以下メリットを整理しました。

③.練習場所が確保しづらい

これもデジドラで解決できます。

機種にもよりますが、コンパクトなものであれば畳2畳くらいのスペースがあれば設置可能です。

筆者はAlesisというメーカーを使っています。
コストパフォーマンスは良いと思います。
以前はRoland(V-Drum)も使っていました。
音の良さはやはり国産メーカーが良いと思います。
Rolandの”V-Drumシリーズ”は個人的に非常に優れていると思います。
エントリー機種でも十分満足できますよ。

まとめ

以上のように、ギタリストがドラムを演奏することには、様々なメリットがあります。

リズム感やアンサンブル能力、演奏の幅や爽快感など、音楽の上達や楽しさに繋がる要素がたくさんあります。

もちろん、ドラムをやることにも難しさや苦労はありますが、それを乗り越えることで得られるものは大きいと思います。

今回は、ドラムを中心に話してきましたが、例えばベースやキーボードでも構いません。
楽器が違えば、また楽しさや大変さも異なります。

要は、今までとは違った視点で音楽やバンドを見つめる機会を持つことの大切さを伝えたいと思いました。

ギタリストとしてギター以外の楽器を演奏する、二刀流の面白さを享受しながらより充実の音楽ライフを送りたいものです。


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