Tableauのパラメーター機能を使って「天体観測するのに最適な日にち」を検証してみた
こんにちは。Tableau DATA Saberを目指して勉強中のkanaです。
突然ですが、私は酷い雨女で星が綺麗に見える地域に行っても、ここ数年星を見ることが出来ていません。。。
そこで今回は気象庁の過去5年間のデータから、星の見れる確率が高い日にちを調べてみました。
結論
例えば、日本最東端の銚子では1/10と1/24が、夜間天気が快晴の割合が50%と高いです。次いで1/17や1/23も快晴の割合が高いので、1月の天気は良さそうです。実際の最新の1月の天気予報を確認しながら、銚子に出掛けたいですね。
tableauでダッシュボードを作成してありますので、好きな地域や日付を選択してデータを探索してみてください。
(タイトル未設定と記載されますが、Tableau publicにパブリッシュしたダッシュボードリンクです)
検証内容
今回使用したデータ
気象庁の過去の気象データから、行ってみたい地域10か所における2017年以降の夜の天気概況のデータをお借りしました。
データの定義
気象庁のデータを確認したところ、夜の天気とは21時と翌日3時の定時観測の天気を合わせたものでした。また、天気は雲量により判断されており、雲におおわれた部分の全天空にたいする見かけ上のスコアが2未満なら快晴、8未満なら晴となるようです。
そこで、今回は「快晴」と「快晴または晴」と基準を2段階設けて検証してみました。
雲量とは雲におおわれた部分の全天空にたいする見かけ上の割合で 0か
ら 10までの 11段階にわけて表わす。雲量 0は雲がないかあってもごく少
量のときの状態、雲量 5は全天の半分位雲のあるときの状態、雲量 10は全
天雲に覆われているかすきまがあってもごくわずかなときの状態である。
気象庁は雲量を1日 4回 (3、9、15、21時 )定時観測をおこない、この算
術平均値をその日の平均雲量としている。
1971年までは雲量が 2.5未満の状態を快晴、7.5以上を曇天または曇りと
呼び、その間は晴と定めていたが、現在では2未満を快晴、8以上を曇天ま
たは曇りと呼ぶように改められた。
パラメーター作成
tableauのパラメーターとはワークブック変数で、数学に出てくるxやyのように様々な数を代入して計算できるものです。
今回は、夜間天気が「快晴」と「快晴または晴」の2つの値が代入されるよう作成しました。
まずは、パラメーターを作成します。データ型を文字列にしても良いのですが、そうするとこの後の計算フィールドの作成でも「快晴または晴」と文字を記載することとなり、文字はスペース有無や全角半角、または送り仮名(今回だと"晴"なのか"晴れ"なのか)など要素が多いため良い方法とは言えません。
データ型は整数として、許容値をリスト、値の表示名を「快晴または晴」としてあげることでこの後も扱いやすいパラメーターとなります。

次に、作成したパラメーターを使って計算フィールドを作成します。作成した「快晴・晴パラメーター」が1(=快晴)の時、事前に作成した快晴スコアが代入されるよう計算フィールドを書きます。一方、「快晴・晴パラメーター」が2(=快晴または晴)の時は、快晴+晴スコアが代入されるようこちらも設定します。

あとは、Viz上に作成した計算フィールド「夜間天気概況パラメーター」を表示させれば、パラメーターの切り替えに伴い数値も切り替わるようになります。
パラメーター機能について
tableauヘルプにパラメーターについて詳しく説明されたページもありますので、気になる方は参照ください。
最後に
今回のように、快晴の割合が高かった日がベストだけど、3月に出掛けたいから快晴または晴ぐらいでも良いかな、など見る人やケースによっては定義が変わることは多々あると思います。
エクセルやパワーポイントでデータを扱うと、定義の切り替えは出来ませんが、tableauならパラメーターを使って簡単に定義を切り替えることができます。是非パラメーター機能を活用して素敵なデータライフを過ごしてみてください!