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#全ては未来のXVのために リアルな体験が育むコミュニティ

大好きなFINAL FANTASY XVの魅力をみんなで共有するイベントを、昨年からシリーズで開催しています。 #XVForever プロジェクトといいます。今日はなぜそんなイベントをやろうと思ったのか書きます。イベントに参加しようか迷っている人のために書きましたが、コミュニティの力とかそういう観点でも役に立ちそうな内容だったので、誰でも読めるようにnoteにしました。

このシリーズイベントですが、基本的に画面の中で起こったことを実体験として提供するのがコンセプトのイベントで、コスプレイヤーである類と私ならではの、我ながら面白い企画だと思っていて、実際話すといいねとか面白いとかと言ってもらえることも多いのですが、しかしいざ参加者募集の段になると、正直、毎回最低携行人数を集めることにすら苦戦するような状況です。恥ずかしながらそれをオープンにして、助けてもらっていることが幾度となくあります。
もしかしたら、一部の人からは発売して三年、アップデートも中止になって、なぜ今さらXVのイベント?一年前ならもっと人来たんじゃない?遅いんじゃない?と思われているかもしれないなとも思っています。だけどね。

遅くない、むしろ今だからやってんだ! 今が踏ん張りどころなんだよ。私たちは
#全ては未来のXVのために
今、やるべきことをやっている。


XVというゲームはAIなどのテクノロジー、月に1回のアップデートをこなすプロジェクトの進め方など様々な新しいことへ挑戦のあったゲームだと思っていますが、その中でもとりわけ私が好きなのはコミュニティを大事にしてくれたことでした。遊び方に幅を持たせる機能をたくさん用意してくれたり(後から自分で写真を撮れるようにしてくれたり ANSELやMODなど)、ファンの作品を取り上げて応援したり(フォトコンテスト)、開発とファンを物理的に出会う場(スクエニ カフェや別れの物語展など)を作ってくれたことです。ゲームは開発が作って終わりじゃない、ユーザーの手に渡って、作り手と遊び手がいて、初めてゲームになる。そんな強い決意が滲み出る試みだとわかったからです。
その結果として今もたくさんの方がコンテンツを作り続けてくれているように思います。

それでも、発売から3年以上経ちました。
発売当時〜2年くらいの状況を知りながら今も活動している人は、今明らかにコンテンツの量が減ったり、他の作品へ移行されている方がいらっしゃることが気になっている方も多いのではないかと思います。
私は気になるかといえば、気になってはいません。当然だからです。何もないところから色々アイディアが湧き出ることはそうない。
ゲーム内の写真撮影だったら通常はゲームのやりこみが全て終わったらプレイしなくなってやめるだろうし(それ以外のやりがいを見つけていらっしゃる方もいます。素晴らしいことです)、漫画や小説など物語を書いている方だったらゲームのシーンから思いついた派生や間を補完する物語を紡ぎますが、大体描きたい箇所を埋めてしまったら描くのをやめると思います(日常の生活や風景だったりからインスパイアされることもあると思いますが、通常、公式コンテンツよりは圧倒的に少ないでしょう)。つまり長く活動していればいるほど「ネタ切れ」を起こしやすいのです。こういう言い方だとあまりよくないですね。言い換えると「やり切った」と感じて卒業される方も多いと思います。
ただ、私は未だにXVで表現したいことが山ほどあり、やり切った感はいまだにありません。その理由は三つです。

・コスプレでリアルにXVを再現したときの体験はほとんどゲームと同じに見えるので、自分の体験がそのまま新しいシーンのように感じられる
・物理的に会えるXV仲間がいて、直接話し合うことによって物語の解釈を深めたり、あったかもしれないシーンを想像しやすい
・オンラインで公開されているみなさんのコンテンツからたくさんのインスピレーションを得ている。その結果としてコラボレーション企画 #ThanksIgnis#IgniteSync も開催でき、さらにインスピレーションの連鎖を起こすことができた

つまり公式コンテンツとは別のところで常に供給を得られる状況にあったのです。私のインスピレーションの源泉は人と出会うこと、一緒になにかを作り上げることでした。
通常、Twitterなどで活動しているだけだと人とリアルに出会うことは稀だと思います。でも私にはそのチャンスが数多くあった。それは自分の表現方法がコスプレという人と共にでないと表現しきれない媒体だったことと、XVチームがずっとリアルなコミュニティの場を用意し続けてくれた結果だと思います。

1年前、私たちが待っていたアップデートの多くが中止になるという結末を迎えたとき、多くの方が失望したのではないかと思います。私ももちろんそうです。ですが、それ以上に燃えたのを覚えています。
ここまで私たちをずっと応援してくれた開発のみなさんに、今こそちゃんとお返しをしなければ。
手塩にかけて大事に大事に栄養あげて育ててくれたコミュニティにはたくさんの花が咲いていました。そのことをみなさんに見える形で証明したいと強く思いました。
だってあの報告をしたときのみなさんの悔しそうな顔は、私は忘れられません。
会社だから色々あるでしょう。仕事だから、お金も絡むことだから、決断せねばならないことも、きっとたくさんあったでしょう。

でも私たちは?
私たちは自由です。仕事でやってるわけじゃあない。やりたいときにやれる。なにがあったって続けていいんです。
そして私は、ファンが自分の手で作り上げたものもまた、一つの作品たると気付いていました。つまり、確かに公式のアップデートは終わるかもしれないけれど、私たちがやめなければXVは終わらないということです。
(XV開発チームが最後の布石としてMODとANSELを残して行ったのはすごいと思う。あれでほぼ自由になんでも作れてしまうのだから)
そもそも、XVファンたちはあの悲しい報告を迎えるまでは大変甘やかされて育ったと思っています。毎月のように出てくるアップデートという公式からの供給を受け、蝶よ花よと温室育ちのコミュニティだったわけです。でも、はっきり言ってここからが正念場です。供給がなくなっても、どこまで自分たちの力で主体的にいけるのかっていう。荒野の中でいかに自給自足するか、、、他の作品の時はみんな、やってたよね!だからできるはずなんです。

コンテンツをごく一部の人だけで作り続けるのはいつか限界がくるので、できるだけたくさんの方がコンテンツを作り続けてくれることが重要だと考えました。XVファンのみなさんがどれだけ活動を続けられるか、そこにフォーカスしたときに自分ができることはなんだろうか。
コスプレイヤーというのは基本的には合わせるキャラクターと撮影者の小さなチームで動くものですが、それだとチームで一つのコンテンツを作るにとどまるので、広がりが少ない。けれど、その概念を覆してくれたのはオフ会の開催の経験でした。一昨年写真展をやってから後、オフ会で人を集める経験を何度かしたことが大きなヒントとなりました。
みんな様々な得意分野や情熱を持っていて、そういう人が集まることで熱の渦みたいなものが自然と発生することを体験しました。

これらをヒントに今回の挑戦が始まりました。
私たちにできることは
コスプレイヤーとして世界を現実世界でリアルに楽しんでもらう体験の提供と、
その体験をみんなで共有することによってより強く好きになってもらう場を作ることではないか。
そう思って二人で始めたのが #XVForever プロジェクトです。

体験したことないとなかなか説明しづらいのですが、五感全てで感じる体験ってものすごいインパクトなんです。XVは画面がきれいだから体験したような気になってるかもしれないけど、やっぱり視覚と聴覚が立体で、匂いも、味覚も、触覚もあるリアル世界でXVの体験するってなかなかです。
だから好きな人にぜひ体験してもらいたいイベントとして作っています。

一方で、コア層向けのイベントかなと思いきや、敷居なしゲームやったことなくても参加OKの説明を疑問に思った方もいらっしゃると思います。
でもゲームやったことない方、来た方が良いに決まってます!まだプレイしたことないみなさんはこれから少なくとも私たちが通り過ぎてきた楽しみまくった3年間を新鮮な気持ちで過ごすことができる方々なのですから。まだXVを知らない方はこれをきっかけにゲームプレイしたり、映画を見てくれるきっかけになればいいなと思っています。参加者さん同士で布教し合ってもらえたりなんかしたら最高です。

もちろん、私たちのプロジェクトも永遠に続くわけではありません。少なくとも #XVForever プロジェクトは今回のイベントが終わったら、最後にノクルナのWeddingパーティーでグランドフィナーレを迎えます。
私たちの目的はイベントを続けていくということではありません。この三回のコンセプトイベントの結果、これまで作っていた人がもうちょっとなにか作ってみようかなと思ってくれたり、今まで自分では発信してこなかった人がなにか作ってみようかなと思えたり、XVを知らなかった人がファンになってくれたら・・・そういうきっかけのためのイベントです。こうしたひとつひとつの積み重ねが、未来へ続いていくと信じています。
10年後、こんなにアツイファンがいるXV、またなにか再始動してみない?と本家が思ってくれる可能性も増えるかもしれませんし、まあそれはそれ。起こったとしても起こらなかったとしても、誰かが続けてくれていれば、終わることはない。
私たちがちゃんとここにいると発信し続ける限り、XVは終わらないんです。

そういうことが伝えたくて、この企画をやっています。人のつながりが未来を紡ぐ、そういう場所を私は作りたい。

#全ては未来のXVのために
2020.1.15 Lyle a.k.a. KT

長々と読んでくださってありがとうございます。こんな感じのイベントに興味を抱いた方はぜひこちらから参加申し込みしてください。
https://lyle.booth.pm/items/1749488


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