LOD計算続き INCLUDE

今回は、前回の続きである、INCLUDE関数についてです。


INCLUDE関数とは


INCLUDE関数は、 ビューのLODにLOD計算の中で指定したディメンションを加えて、ビューのLODよりも詳細な粒度で計算するものです。計算式の書き方はほとんどFIXED関数と同じです。

計算式


{INCLUDE ディメンション1, ディメンション2,・・・: 集計関数(SUM(), AVG()など)}

{ INCLUDE [オーダー Id] : SUM([売上]) }

使ってみた結果

まず、「地域」「都道府県」を列に、「売上」を行に配置します。ラベルも表示しておきます。

この状態のビューのLODCは「都道府県」なので、都道府県ごとに売上を平均しています。この時、「オーダー単位」の売上平均にしたい場合は、INCLUDE関数を使うことで、ビューにオーダーIDを追加せずに「オーダーID」ごとの売上平均を計算することができます。

作成した計算フィールドを行に追加し、右クリックで集計をメジャーを「平均」に変更します。

「オーダーID」単位の売上平均を表示することができました。またINCLUDE関数と同じことはFIXED関数でも表現することができます。

{ FIXED [地域],[都道府県],[オーダー Id] : SUM([売上]) }

FIXED関数とINCLUDE関数と使い分けは、FIXED関数は完全に詳細レベルが固定されますが、INCLUDE関数は、あくまでもビューのディメンションは活かしたうえで、LODを追加する形です。ビューのディメンションは活かしたいけど、売上の集計は常に「注文(オーダー)単位」にしたいときに、INCLUDE関数は使えます。

以上INCLUDE関数についてでした。

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