LOD計算

LOD計算とは

まずLODは「Level of Detail」の略です。「どのくらいの詳細な粒度(レベル)でメジャーが集計されているか」を示すものです。通常は、ビューの状態によって自動的に詳細レベルは決定されます。例えば、「カテゴリ別」の「売上」を表示している状態だと、詳細レベルは「カテゴリ」で、その状態でさらに「色」に「サブカテゴリ」を設定すれば、詳細レベルは「サブカテゴリ」になります。もっとも細かいLODごとに、メジャーである「売上」が集計されます。通常はビューの状態によって自動的にLODが決定され、その粒度でメジャーが集計されることになります。これに対して、LOD = 詳細レベルを計算(関数)で明示的に指定することができるのがLOD計算です。「ビューのLODと異なるLODで集計計算をおこない、その結果をビューの中に表示したい」という時に、LOD計算を使うことができます。

LOD計算のうち3種類のひとつを今回紹介します。

  • FIXED関数

  • INCLUDE関数

  • EXCLUDE関数

FIXED関数

{ FIXED [ディメンション1](,[ディメンション2]…) : [集計式] }
[ディメンション]には中間テーブルの粒度に加えたいディメンションを入れる。
[集計式]にはディメンションの集計方法を入れる。

例 { FIXED [都道府県] : SUM([売上]) } 


この作成した計算フィールドを「列」に置きます。そうすると市区町村で集計されていた売上に加えて都道府県で集計された売上を表示する事ができます。

市区町村別で出した売上を都道府県での売上で割ると、都道府県の中での市区町村の売上の割合を出す事ができます。

SUM([売上]) / ATTR({ FIXED [都道府県] : SUM([売上]) })

式を「列」に追加すると下のようになります。

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