ウクライナ戦争

2022年2月から何があったかを日付毎に国・組織単位で記載、不定期で継続更新の予定。


ウクライナ地図(google マップ)

2022年2月

2月2日
・アメリカ 国防総省のカービー報道官は ドイツ駐留部隊から約1000人をルーマニアに派遣、本土から2000人を主にポーランドに派兵すると明らかに

2月4日
・ロシア プーチン大統領は、中国の習近平国家主席と北京で会談し、北大西洋条約機構(NATO)のこれ以上の拡大に反対する共同声明を発表

2月6日
アメリカ サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、米ABCテレビのインタビューで、ウクライナ情勢について危機感をあらわに

2月10日
- ロシア ベラルーシで大規模な合同軍事演習を開始、演習には約3万人のロシア軍部隊が参加
・イギリス ジョンソン首相は NATO本部を訪れ、ストルテンベルグ事務総長とウクライナ情勢を巡り協議
・ロシア/イギリス ラブロフ露外相とトラス英外相はモスクワで会談を行い、協議は物別れに終わる

2月12日
・世界 十数カ国の政府は、ウクライナから直ちに退避するよう自国民に勧告
・ロシア 駐ウクライナに駐在する大使館員の数を縮小すると発表
・アメリカ バイデン米大統領は、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナに侵攻すればロシアは「素早く厳しい代償」を払うと警告
・アメリカ 政府は、首都キーウのアメリカ大使館の業務に不可欠ではないスタッフは退避を命じ、領事業務も13日から停止させる

2月16日
・ロシア 国連に対して「ウクライナ当局が住民を大量虐殺している」とする報告書をグテーレス国連事務総長と安全保障理事会メンバーに提出
・アメリカ ブリンケン国務長官は、ロシア軍について「国境から遠ざかるのではなく、近付いている」と述べ「いかなる撤収も見られない」と指摘

2月17日
・日本 岸田首相は、プーチン大統領とウクライナ情勢について電話会談を行い、意見交換と外交交渉による解決を働き掛ける

2月20日
・ロシアとベラルーシ 2月10日から本格的に始まった合同軍事演習が終了

2月21日
・ロシア 安全保障会議を開催し、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部の一部地域について独立を承認したと発表
・EU ロシアの独立承認に対して制裁措置をとると表明した。ミシェルEU大統領とフォンデアライエン欧州委員長が連名の声明で発表
・アメリカ ロシアの独立承認に対して経済制裁を発動すると発表、独立承認した地域との新規投資や貿易に米国人が関与することを禁じる

2月22日
・ロシア 議会上院は国外への軍派遣を全会一致で承認、プーチン大統領はウクライナ東部紛争の和平条件を定めた「ミンスク合意」は「もはや存在しない」と一方的な破棄を宣言

2月23日
・ロシア ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が「ウクライナ軍の攻撃を撃退するため」の支援をプーチン大統領に要請

2月24日
・ウクライナ 国防省がロシア軍の空爆開始を発表
・ウクライナ ロイター通信が大統領府の情報として兵士40人以上が死亡し、数十人が負傷したと報道、AFP通信は市民約10人が死亡を報道
・ウクライナ ゼレンスキー大統領が黒海のスネーク島の守備隊、兵士全員が戦死と伝える
・ロシア ロシア軍のウクライナへ本格侵攻開始、軍事施設へのミサイル攻撃、ウクライナ南部からの軍事侵攻を開始、ベラルーシ国境からも侵攻開始
・ロシア プーチン大領領が演説の中で核兵器の使用を示唆
・経済 ニューヨーク市場のWTI原油先物の期近物が2014年7月以来、1バレル100ドルを超え、ダウ工業株30種平均は急落し下げ幅は一時800ドルを超え
・世界 アメリカ、欧州諸国やオーストラリアをはじめとする主要国、G7は相次ぎ非難声明、英米加は制裁発動を発表
・アメリカ 軍をドイツに増派決定、国防総省高官によると増派は7000人規模となり数日以内に派遣

2月25日
・ロシア チェルノブイリ原発を占拠、国内で反戦デモで逮捕者2千人
・ロシア 北、東、南の3方向からキエフ包囲、アントノフ国際空港を占拠
・世界 国際銀行決済網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からロシア排除を検討
・ウクライナ ゼレンスキー大統領がビデオ演説、ロシアの目的がウクライナの政治体制の破壊と訴え、首都キエフ残留を表明
・ウクライナ 首都キエフにロシア軍の先遣隊とみられる部隊が市内に侵入、ウクライナ軍により撃退
・国連 安全保障理事会は、ロシアによるウクライナへの侵攻の非難決議案を常任理事国のロシアによる拒否権発動で否決

2月26日
・ウクライナ デジタル担当大臣Mykhailo Fedorovは、TwitterにてSpaceXのイーロン・マスクに衛星インターネットサービス「Starlink」の提供を要請
・ロシア ペスコフ大統領報道官は、ウクライナとの停戦交渉について「ウクライナ側が交渉を拒否した」と主張し交渉打ち切り
・世界 アノニマスがロシアの政府機関ウェブサイトを標的とするサイバー攻撃を実行したとツイッター上で表明
・経済 SpaceXのイーロン・マスクは、ウクライナに衛星インターネットサービス「Starlink」の端末を提供することを表明

2月27日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、外国からの志願者で外国人部隊を編成すると発表、在日ウクライナ大使館も同日に日本語で投稿
・ウクライナ 政府は、世界最大の超大型貨物機アントノフAn-225「ムリーヤ」がロシア軍によりキエフ近郊の空港で破壊されたと発表
・ドイツ ショルツ首相は、国防費を国内総生産(GDP)比2%以上に引き上げる方針を決定
・トルコ ロシアによるウクライナ侵攻は「戦争」だとし、モントルー条約に基づきダーダネルス、ボスポラス両海峡の軍艦の通過を制限すると表明
・イスラエル ベネット首相は、ロシアのプーチン大統領とウクライナ情勢を巡り電話協議、ウクライナに人道支援物資を送ると表明
・イギリス 英石油大手BPは、19.75%保有するロシア石油大手ロスネフチの株式を売却を発表、合弁事業も全て解消し、同国から事実上撤退
・EU 臨時の外相会合でロシアに追加制裁、EU領空に航空機が乗り入れや政府系メディアのEUでの活動を禁止、ウクライナに4億5000万ユーロ(580億円)規模の武器などを供与も決定
・ロシア 首都キエフの中心市街地への侵入はたせず郊外で足止め、ハリコフでは軽装備の部隊の進軍で市街戦に発展
・スウェーデン アンデション首相がウクライナに武器や装備品を供与すると発表、「ボフォースAT-4」対戦車無反動砲5000門を供与
・ベラルーシ 憲法改正(核兵器の受け入れに向けた改正を含む)の是非を問う国民投票を実施、賛成多数で承認

2月28日
・ロシア 中央銀行は、政策金利を従来の9.5%から20%に引き上げると発表
・ロシア 航空当局は、英国、フランス、イタリア、ドイツなど欧州を中心とした36カ国の航空会社について、ロシア上空の飛行制限を発表
・ロシア 北方艦隊と太平洋艦隊が臨戦態勢
・スイス カシス大統領は、ロシアに対しEUと同じ内容の制裁(プーチン大統領の個人資産の凍結を含む)を科すと発表
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ウクライナが特別な手続きでEUにすぐに加盟できるようにEUに要請
・アメリカ 米財務省は、ロシアの中央銀行が米国の金融機関などと米ドルを取引するのを禁じる追加制裁を実施すると発表、即日発効
・世界 国際サッカー連盟(FIFA)と欧州同連盟(UEFA)がロシアに対して代表、クラブチームの主催大会への出場を全面的に禁止とする措置を発表
・世界 国際オリンピック委員会(IOC)ロシアとベラルーシ2国の選手について、スポーツの国際大会に参加させないよう主催者や競技団体に要請
・ロシアとウクライナ ベラルーシの国境地帯で停戦協議を再開
・経済  英石油大手シェルは、ロシアからの撤退を発表、「ノルドストリーム2」「サハリン2」その他シベリアの開発プロジェクト権益を放棄

2022年3月

3月1日
・日本 在日ウクライナ大使館(東京)は、寄付金を受付口座を開設、5日間で20億円近い寄付
・ドイツ ミュンヘン市は、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者で、ロシア出身の著名指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏を解雇
・経済 米石油最大手エクソンモービルは、石油・ガス開発事業「サハリン1」から撤退を発表

3月4日
・ロシア プーチン大統領は、ロシア軍に関する「偽情報」の拡散を最高15年の実刑で処罰するという法律に署名、成立

3月8日
・アメリカ/イギリス ロシア産の原油や液化天然ガス、石炭などの輸入を禁止する措置を発表
・アメリカ マクドナルド、コカ・コーラ、スターバックス、ユニヴァーサル・ミュージック・グループ、ペプシは、ロシアで事業停止を発表
・経済 英ユニリーバ、仏ロレアルは、ロシアで事業を停止を表明

3月10日
・トルコ ロシア、ウクライナとトルコによる3外相会談開催

3月11日
・ロシア プーチン大統領は、侵攻したウクライナでの戦闘に海外勢を含めた志願兵の受け入れを容認する考えを表明

3月14日
・ロシア 国営「第1チャンネル」の看板ニュース番組「ブレーミャ」で、編集担当者の女性がスタジオに乱入「戦争反対」のプラカードを提示、戦争停止を訴える
・ロシア プーチン大統領は、イスラエルのベネット首相と電話会談

3月15日
・ウクライナ 国外へ脱出した難民は、296万人(ポーランド180万人、ルーマニア45万人、モルドバ33万人、ハンガリー26万人、スロバキア21万人)
・ロシア クリミア半島に隣接する南部のヘルソン州の全域を掌握を発表
・日本 閣議でロシアに対する追加の制裁措置を了解、ロシアの議員や富豪ら17人を資産凍結の対象に

3月16日
・アメリカ バイデン米大統領は、プーチン大統領を「戦争犯罪人」と呼ぶ
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、アメリカの連邦議会でビデオ演説
・アメリカ 8億ドル(約950億円)規模の武器供与追加を発表
・経済 調査会社の米S&P Globalは、ウクライナ危機の影響で世界自動車(ライトビークル)生産見通しで22年8160万台、23年8850万台と下方修正

3月23日
・日本 ゼレンスキー大統領が、オンラインで国会演説
・フランス ゼレンスキー大統領が、国民議会(下院)でビデオ演説

3月25日
・ウクライナ 海軍は、アゾフ海に面した南部ベルジャンスク港で停泊中のロシア軍の大型揚陸艦「オルスク(Orsk)」の破壊を発表
・ロシア  セルゲイ・ルドスコイ第1参謀次長は、ウクライナでの軍事戦略で、軍事計画の「第1段階」は完了を主張、現在は東部に重点を置くとする

3月29日
・トルコ イスタンブールでロシアとウクライナによる対面形式の停戦交渉を実施

2022年4月

4月3日
・ロシア キーフ近郊からの本格的に撤退
・ウクライナ ベネディクトワ検事総長がこれまでにキーウ近郊の地域から民間人410人の遺体が運び出されたとフェイスブックに投稿

4月5日
・ポーランド 政府は、アメリカ製のM1「エイブラムス」戦車250両の購入契約にブワシュチャク国防大臣が署名と発表、付随装備含め約47.5億ドル

4月6日
・アメリカ 「ウクライナ民主主義防衛レンドリース法案」が上院を全会一致で通過、28日に下院でも賛成417票、反対10票で可決

4月7日
・G7/EU ロシア産の石炭の輸入を禁止すると発表
・アメリカ 国防総省は、ロシアによる侵攻を巡ってウクライナに弾薬は5000万発以上、対戦車兵器は1万2000基以上供与したと発表

4月8日
・ウクライナ 東部クラマトルスクの鉄道駅がミサイル攻撃を受け死者50名
・日本 在日ロシア大使館の外交官ら8人を国外追放すると通告、20日に8人出国
経済 Facebook は、ウクライナの軍関係者のアカウントを乗っ取り投稿した「陸軍に降伏を呼びかける動画」の共有をブロックしたと述べる

4月13日
・ロシア 黒海艦隊旗艦「モスクワ」がウクライナの対艦ミサイル「ネプチューン」に攻撃され沈没 → 4/23乗組員1人死亡、27人行方不明を発表
・フィンランド マリン首相は、NATO加盟申請の是非について、「数週間以内に」決定すると表明、スウェーデンも議論中

4月18日
・ロシア モスクワ市のソビャーニン市長は、ブログへの投稿で西側諸国の企業撤退で20万人が職を失うリスクを明らかに 当局が住民を支援する方針

4月21日
・アメリカ ウクライナに対し、新たな8億ドル(約1千億円)規模の軍事支援と新型のドローン(無人機)などの提供を明らかに
・ロシア 南東部マリウポリを掌握したと宣言、ウクライナ軍はアゾフスターリ製鉄所に立てこもり抵抗
・デンマークとスペイン フレデリクセン首相とサンチェス首相がキーウを訪問、さらなる武器支援を表明武器

4月24日
・フランス 大統領選で現職マクロン氏が再選
・ロシア 各地でキリスト正教会の復活祭、プーチン大統領もモスクワ中心部にあるロシア正教会の大聖堂でのミサに参加
・ウクライナ 首都キーウで復活祭、多くの市民が参加。
・イギリス 国防省はウクライナでの戦況の分析で「ロシアはウクライナ南部のヘルソンで、占領を正当化するための住民投票を計画している」と指摘

4月25日
・ロシア 国防省は声明を発表し、ウクライナ東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所について軍事行動を中止し、市民の避難を保証
・ウクライナ SNSのテレグラムでロシア側の発表は信頼できず、「人道回廊は、双方の合意によって設置されることが重要」と主張
・フィンランド/スウェーデン 両政府がNATOに加盟申請する方針で合意
・トルコ 対シリア向けのロシア軍機のトルコ空域使用を禁止
・イギリス ベン・ウォレス国防相は下院で、ロシア軍の戦死者が約1万5000人に上るとの英政府の分析を明らかに

4月26日
・ドイツ ランブレヒト国防相は軍事支援を話し合う国際会議の場で、ウクライナに「ゲパルト対空戦車」(自走式対空砲)の提供を明らかに
・国連 グテーレス事務総長がロシア訪問、プーチン大統領と会談

4月27日
・ロシア ロシア外務省が日本大使館の外交官ら8人追放
・ロシア 国防省が、ウクライナ南東部ザポリージャに保管された欧米供与の兵器群を、海上発射のミサイル『カリブル(Kalibr)』により破壊と発表

4月28日
・国連 グテーレス事務総長がウクライナ訪問、キーフでゼレンスキー大統領と会談、同時期にロシアがキーフを巡航ミサイル攻撃
・アメリカ バイデン大統領は議会に330億ドル(軍事支援200億ドル余り、経済支援85億ドル、人道支援30億ドル)の追加予算の承認を求めると発表
・ウクライナ 国外へ脱出した難民が542万人余り(ポーランド299万人、ルーマニア81万人、ハンガリー51万人、モルドバ44万人、ロシア65万人)

4月29日
・ロシア 国防省は潜水艦発射の巡航ミサイル「カリブル」により、キーウ州や南部オデーサ州などにある鉄道関係の変電所3か所を破壊したと発表
・ロシア ロシア中央銀行は政策金利を今の17%から14%へ引下ると発表
・国連 人権高等弁務官事務所(OHCHR)が、2月24日から4月28日までに、ウクライナで少なくとも2899人の市民が死亡したと発表

4月30日
・ロシア 財務省は、今月4日に期限を迎えたドル建て国債の利払いと償還6億4920万ドル分を、ドルで実施したと発表
・ロシア 軍トップのゲラシモフ参謀総長が東部の要衝イジューム訪問
・トルコ カルン大統領首席顧問は、キーウを訪問してゼレンスキー大統領らと会談
・アメリカ ペロシ下院議長は、キーウを訪れゼレンスキー大統領と会談
・日本 林外務大臣は、モンゴルのバトツェツェグ外相と会談
・日本 岸田総理大臣は、ベトナムのファム・ミン・チン首相と首脳会談
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、同国の軍がこれまでにロシアの戦車1000台あまりと航空機200機近く、装甲車両2500台近くを破壊したと発表

2022年5月

5月1日
・ウクライナ マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から100人避難
・ロシア メーデー、ロシア各地で労働組合による集会を開催
・ポーランド 公共ラジオ放送局は、同国が過去数週間余でウクライナへ旧ソ連製のT72型戦車を200台以上、供与したと伝える

5月2日
・ドイツ EUエネルギー相会議でハーベック経済・気候保護相は記者団に対しロシアからの石油の輸入禁止について容認と発表
・ロシア マリウポリのアゾフスターリ製鉄所の戦闘再開
・ウクライナ 検察当局がロシア軍による戦争犯罪は、5月2日の時点で9247件と発表

5月3日
・ウクライナ ベレシチュク副首相は南東部ザポリージャで記者会見、アゾフスターリ製鉄所からの市民やけが人の避難をロシア側が妨げていると非難
・ロシア プーチン大統領が、仏マクロン大統領と電話会談、西側諸国によるウクライナへの武器供与の停止を要求
・ロシア 大統領は「報復措置についての大統領令」に署名、ロシアの政府機関や企業に、報復の対象となる企業や個人への製品や原材料の輸出を禁止
・イギリス ジョンソン首相が、ウクライナ最高会議(議会)でビデオ演説、3億ポンド(約490億円)の追加軍事支援を行うと表明
・日本 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請による救援物資を運ぶ航空自衛隊のC2輸送機がポーランド南東部、ジェシュフの空港に到着

5月4日
・ロシア 外務省は、日本の制裁措置への報復として、岸田総理大臣をはじめ政府関係者など63人に対し、入国を無期限で禁止する措置の決定を発表
・ロシア 海と空からミサイルを発射し、5つの鉄道駅の電力施設を破壊し、砲撃や空爆により部隊の拠点や燃料庫・弾薬庫を攻撃したと発表
・EU ヨーロッパ委員会のフォンデアライエン委員長は、EU議会で追加制裁案(原油は6か月以内、精製した石油製品は年末までに輸入禁止)を発表 

5月7日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から女性や子どもら300人あまりの避難が完了したと発表

5月9日
・ウクライナ シュミハリ首相は、EUのミシェル大統領とオデーサ港を視察、ロシアに妨害され農作物およそ9000万トンが輸出できないと明らかに
・ロシア プーチン大統領は、戦勝記念日の式典で演説し、ウクライナへの軍事侵攻を重ねて正当化

5月10日
・ウクライナ 軍は、東部ハルキウ州の4つの集落をロシア軍から奪還したと発表
・リトアニア 議会は、ロシアによる軍事侵攻を「ウクライナ人に対する集団虐殺」とする決議案を、全会一致で採択
・アメリカ ウクライナへの兵器の供与や人道支援などの強化のため、下院が当初額から70億ドル上乗せしたおよそ400億ドルの追加の予算案を可決

5月11日
・ロシア ウクライナ南部ヘルソン(Kherson)州のロシア側当局者は、同州をロシアに併合するようプーチン大統領に要請する方針を発表
・イギリス ジョンソン首相は、訪問先のスウェーデンとフィンランドで、両国が有事の際には軍事面での支援を行うことで合意

5月13日
・ウクライナ 議会議員らは、戦場の状況は開戦時よりもはるかに悪化したとの認識を示し、米国に防空システムや戦闘機の供与を要請
・イギリス 国防省は、ウクライナ軍がセベロドネツク西のBilohorivka村近郊でロシア軍の渡河作戦を阻止し、多大な損害を与えたと発表

5月14日
・アメリカ NPO「プロジェクト・ダイナモ」は、ヘルソン州で1カ月以上前にロシア軍に拘束された米国人男性と家族の救出を発表
・アメリカ シンクタンクの戦争研究所(ISW)は、ハルキウからロシア軍が「完全撤退することを決断したようだ」との分析を公表
・インド 世界第2位の小麦生産国のインドで小麦の輸出停止を決定、熱波により国内の小麦生産への影響が出る中、国内価格上昇を抑制が狙い

5月15日
・ポーランド 国境警備当局は、10日からの5日間でウクライナからの入国約10万5000人に対し、出国は約13万5000人と発表
・ウクライナ 親ロシア派勢力は南部のヘルソン州の編入をロシアに要請するため、住民投票を経ずに編入を進める法的な枠組みを整える考えを示す

5月16日
・経済 ロシア参入から32年以上の米マクドナルドは、ロシアから恒久的に撤退すると発表
・ロシア 国営テレビで退役高級将校ミハイル・ホダレノク退役大佐は、ウクライナでの軍事作戦について異例の批判を展開、状況の悪化を警鐘
・ウクライナ 軍は、アゾフスターリ製鉄所での「戦闘任務」が完了したと発表

5月18日
・アメリカ ブリンケン国務長官は、ウクライナに新たに2億1500万ドル(約275億円)規模の緊急食糧支援を行うと発表
・ウクライナ 首都キーウの地方裁判所で初の戦争犯罪裁判が開かれ、検察側が捕虜のロシア兵に対する論告を実施、被告は罪状を全面的に認める
・フィンランド/スウェーデン 両国のNATO代表部大使は、ブリュッセルの本部でイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談、加盟を申請

5月19日
・経済 ジェット機保有数世界1位の航空機リース大手エアキャップ・ホールディングスは、ロシアの機体接収により保有機材計113機の損失を発表
・ウクライナ 国外の難民は、およそ640万人、ポーランド343万人、ルーマニア94万人、ハンガリー62万人、モルドバ46万人、ロシア88万人
・アメリカ 上院はウクライナへの支援を強化するため、約400億ドル(5兆円余り)の追加の予算案を、賛成86、反対11の賛成多数で可決
・ベラルーシ 核搭載可能な短距離弾道ミサイル「イスカンデル」と、最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」をロシアから購入を明らかに
・中国 王毅外相はBRICSのオンライン外相会合で 欧米諸国をけん制、停戦交渉の継続を支持、NATOやEUとロシアの対話を求める考えを示す
・ロシア 国防省は、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長がアメリカ軍のミリー統合参謀本部議長と電話で会談したと発表

5月20日
・ロシア 国防省のコナシェンコフ報道官は、マリウポリのアゾフスターリ製鉄所を「完全に解放した」「最後の戦闘員531人が投降した」と主張
・G7 ドイツで開かれている財務相・中央銀行総裁会議でウクライナに今年中に198億ドル支援で合意
・フィンランド 国営ガス会社ガスムは、ロシアからの天然ガスの供給が現地時間の21日午前7時から停止すると発表、ロシア側から通告

5月21日 
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、地元メディアにロシア軍を2月24日の侵攻開始前の状態まで撤退させられれば「勝利だ」との認識を示す

5月22日
・ウクライナ 最高会議(国会)は、ロシア侵攻後から続く戒厳令と総動員令を90日間延長すると決定
・ウクライナ 最高会議は、ロシア軍がウクライナ侵攻の象徴として使う「Z」と「V」のシンボルの使用禁止を可決、教育および歴史目的は利用可

5月23日
・ロシア  20年のキャリアを持つ在ジュネーブ国連代表の外交官ボリス・ボンダレフ氏は、自国のウクライナに対する戦争に抗議して辞任を発表
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、北部チェルニヒウ州の集落で17日にロシア軍のミサイル4発により、がれきの下から87人の遺体が発見と発表

5月26日
・経済 原油価格の国際指標であるブレント原油価格は3月下旬以来の高値で2.8%上昇して1バレル117.25ドル、日中には117.39ドルを記録
・イギリス 英国防省は、ロシア軍がウクライナ侵攻の最初の3カ月間に生じた戦死者数はアフガニスタン侵攻作戦時(1万5千人)に相当すると分析

5月27日
・西側情報機関 ロシア軍に拘束されたウクライナ人数十万人が、同国東部の「選別キャンプ」を経由してロシアの僻地に連行と伝える

5月29日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領はロシア軍による主要港湾の封鎖で黒海やアゾフ海を通じて輸出予定の2200万トン相当の穀物が滞留中と明らかに

5月30日
・トルコ エルドアン大統領はゼレンスキー大統領と電話会談、ウクライナ産農作物の海上輸出の安全な経路構築を特に重要視する旨を伝える
・EU シャルル・ミシェル首脳会議常任議長は欧州理事会がウクライナの支援に90億ユーロを承認する用意があるとツイッターへの投稿

2022年6月

6月1日
・ウクライナ 当局は、西部のスロバキア国境に近いカルパチア山脈のベスキドトンネル付近の鉄道路線が巡航ミサイル攻撃を受けたと発表
・イギリス ウォレス国防相は、ウクライナに対し最長80キロの射程距離を誇る多連装ロケットシステム「M270」を供与すると明らかに

6月2日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ルクセンブルク議会向けに行ったビデオ演説で、国土の約20%がロシアに制圧されたと述べる
・ウクライナ 東部ルハンスク州の軍事行政トップ、セルヒ・ハイダイ氏は要衝セベロドネツク市の戦況は現時点でロシア軍が同市の8割を占領と公表

6月3日
・ウクライナ 軍参謀本部はロシア軍がウクライナ東部ドネツク州スラビャンスク市への攻勢再開に向け、最大20個の大隊戦術グループ増強と発表
・国連 グテーレス事務総長は、ロシアのウクライナ侵攻から100日を迎えたのに合わせ、声明で改めて暴力の終結を訴える

6月4日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ドネツク州スバトヒルシクの歴史的な教会が破壊されたと述べる
・ドイツ 昨年12月に引退したメルケル前首相は、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ、「野蛮な侵略戦争を仕掛けている」と批判

6月5日
・ウクライナ ロシア軍が制圧した南部ザポリージャ州メリトポリのフェドロフ市長は、市内で地下抵抗運動の増加と多数のロシア軍兵士を殺害と報告

6月8日
・経済 IBMがロシアからの完全撤退を発表、3月7日からの事業停止から段階的に縮小し現地の従業員への給与支払いも打ち切る内容

6月9日
・ロシア 「ドネツク人民共和国」(DPR)の裁判所は、ウクライナの「雇い兵」になったことを理由に外国人3人に死刑判決

6月12日
・ウクライナ ハイダイ州知事が、ロシア軍は東部ルハンスク州セベロドネツク市の化学工場「アゾト」ら工業地帯に対し激しい攻撃と、SNSの投稿

6月13日
・ウクライナ マグル・ウクライナ防衛外国人部隊報道官が記者会見時に「外国人部隊は国際法上の軍人で傭兵ではない」と発言
・フィンランド エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)はロシアの化石燃料の輸出収入が開戦100日間で、930億ユーロ(約13兆円)と推計

6月15日
・ ロシア 国営ガスプロムはドイツに天然ガスを送る「ノルドストリーム1」の供給量をさらに削減すると発表、2回目の削減で稼働率は40%に
・欧州 フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、イタリアのドラギ首相がウクライナの首都キーウに到着、ゼレンスキー大統領と会談予定

6月16日
・ドイツ キール世界経済研究所は、各国が表明したウクライナへの軍事支援や人道支援など7日までの支援額を783億ユーロ(約11兆円)と発表
・EU フランスのマクロン大統領がウクライナ産穀物の輸出を隣国ルーマニアを経由して行う代替路を検討中と発表

6月19日
・ウクライナ 最高会議はロシアやベラルーシからの出版物の輸入、ロシア人の歌手などの音楽を公共の場で演奏、流すことを禁止する法案を可決
・ロシア 国防省は東部ルハンシク州のセベロドネツクについて、ルハンシク州の親ロシア派勢力とともに郊外の集落を掌握したと発表
・日本 出入国在留管理庁が公表、ウクライナ避難民は1342人(男性332人女性1010人)、年代別18歳未満306人、18歳から60歳851人、61歳以上185人

6月20日
・ロシア 独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のムラートフ編集長が受賞したノーベル平和賞のメダルがニューヨークで競売、およそ140億円で落札
・ウクライナ ベレシチュク副首相は記者会見でロシアによる軍事侵攻以降、ロシア側に連行された市民は、120万人(子ども24万人)に上ると主張

6月21日
・ウクライナ 軍は黒海のロシア軍拠点ズミイヌイ島(スネーク島)に対して空から攻撃を加え「ロシア側に甚大な被害を与えた」たと発表
・ロシア パトルシェフ安全保障会議書記はロシアの飛び地、カリーニングラードでの会議で、リトアニアの自国を通過する鉄道貨物輸送の制限を批判
・アメリカ ガーランド司法長官はウクライナ西部のリビウ近郊を訪れ、検事総長と会談しロシアの戦争犯罪追及のため、特別なチームの設置を伝える
・中国 税関総署が先月のロシアからの原油の輸入量は841万トン余り、前年同月と比べて54.8%の増加、LNGは39万トン余り、54.3%増加と発表

6月22日
・ウクライナ 公共放送は、東部ハルキウ州でここ数日、ロシア軍の砲撃が相次ぎ、8歳の女の子を含む15人が死亡したと伝える
・インドネシア ルトノ外相は記者会見で、ジョコ大統領が今月末にウクライナとロシアを相次いで訪問し、首脳会談を行うと発表
・ロシア ラブロフ外相は、イランを訪問しライシ大統領と会談、イランとの関係を強化する姿勢を示す
・リトアニア EUの制裁対象の貨物を積んだ列車について、ロシア本土からカリーニングラードへの乗り入れを禁止すると発表
・日本 北方領土の貝殻島周辺でのコンブ漁が、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で例年より3週間遅れて開始

6月23日
・ ウクライナ 軍当局者は、ロシア軍は自国内からウクライナ北東部スーミ州への越境攻撃に自爆型のドローン(無人機)を投入していると報告
・ロシア 国防省は、東部ルハンシク州でウクライナ軍の兵士150人以上を殺害、49か所の燃料施設や最大で50台の戦闘車両を破壊したなどと発表
・アメリカ 国防総省は、高機動ロケット砲システム M142 HIMARS(ハイマース)4基を追加で供与すると発表、合計8基に
・EU 首脳会議で加盟を申請しているウクライナとモルドバに、交渉開始の前提となる「加盟候補国」の立場を認めることで合意
・国連 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、ウクライナ国内にある歴史的な建造物など合わせて152の文化財が被害を受けたことを明らかに
・国連 UNHCRは、今月22日までにウクライナで少なくとも4662人の市民が死亡、このうち320人は子どもと発表
・経済 アメリカの大手スポーツメーカー ナイキは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシアでの事業から完全に撤退すると発表
・ドイツ 政府は15日のガス供給量削減をうけ、ガスの供給の緊急事態に備える警戒レベルを、3段階のうち上から2番目に引き上げると宣言

6月24日
・ ウクライナ 東部ルハンスク州の軍政トップ、セルヒ・ハイダイ氏は、同州の要衝セベロドネツクから軍を撤退せざるを得ないとの見通しを示す
・G7 外相会合で食料危機の責任は、ロシアのウクライナ侵攻にあるという認識で一致、食料の輸出の妨害をやめるようロシア側に求めていく方針

6月25日
・ロシア プーチン大統領はベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、核弾頭搭載可能な弾道ミサイル「イスカンデルM」を数カ月以内に供与を表明

6月28日
・トルコ 北欧のスウェーデンとフィンランドのNATOへの加盟をめぐってテロ容疑者問題の合意により両国の加盟の支持

6月29日
・ウクライナ 当局は、これまでで最大規模の捕虜交換(互いに、捕らえていた兵士ら約150人)を実施したと明らかに
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ウクライナ東部2州の独立を正式に承認する動きを示しているシリアとの外交関係を断つと発表
・NATO スペイン開催のNATO首脳会議は、今後10年間の行動指針を採択、ロシアを「最大かつ直接の脅威」との位置づけ、即応部隊を7.5倍(30万)に

6月30日
・ロシア プーチン大統領は極東の石油・天然ガスの開発プロジェクト「サハリン2」を事業主体をロシア企業に変更するよう命じる大統領令に署名
・ウクライナ 軍参謀本部は会見で、6月13日から29日の6月後半の期間だけで202回に上ったことを明らかに、6月前半の82回の2倍以上
・ウクライナ イエルマク大統領府長官は、黒海のズミイヌイ島について、自身のツイッターで島を奪還したことを明らかに
・インドネシア ジョコ大統領は、ロシアを訪れてプーチン大統領と会談、29日に会談したウクライナのゼレンスキー大統領からのメッセージを伝える

2022年7月

7月1日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領はEUにルーマニア経由で電力の輸出を開始したと発表、3月半ばにはEUの送電網へ接続済

7月2日
・EU 欧州委員会のエネルギー担当委員は、ロシアによる天然ガス輸出で「深刻な規模での中断」が発生する可能性と対応策の準備の強化を促す

7月4日
・リトアニア 国防省は、市民から募ったクラファンで購入したトルコ製ドローン「バイラクタルTB2」が間もなくキーウ(キエフ)に輸送と説明

7月6日
・アメリカ ウクライナへの追加支援として、ノルウェーと開発した中高度防空ミサイルシステム「NASAMS」を提供することを発表
・スリランカ ラジャパクサ大統領は深刻な経済危機を乗り切るため、ロシアのプーチン大統領に燃料を輸入するための支援要請を明らかに

7月7日
・フィンランド ハービスト外相は、「戦争がウクライナの国境を越え欧州に飛び火することは当然あり得る」との見解を示し、支援の重要性を強調
・G20 外相会合がインドネシアのバリ島で開催、アメリカのブリンケン国務長官やロシアのラブロフ外相などが対面で出席、ウクライナのクレバ外相もオンライン出席、8日まで
・G20 ロシアのラブロフ外相とトルコのチャウシュオール外相が現地で会談
・ロシア 議会下院のエネルギー委員会のザワリヌイ委員長は「これは明らかにサハリン1にも影響する」と述べ、ペスコフ報道官は慎重な姿勢
・イギリス ジョンソン首相はロンドンの首相官邸で声明を発表、与党・保守党の党首を辞任して、首相の座からも退くことを明らかに

7月8日
・ロシア 国防省はミコライウ州やオデーサ州、ドネツク州やドニプロペトロウシク州など各地をミサイル攻撃、弾薬庫や兵器などを破壊したと発表
・ロシア モスクワの裁判所はモスクワ区議アレクセイ・ゴリノフ氏に軍に関するうその情報を広め軍の信頼を失墜させたとして、禁錮7年の実刑判決
・ウクライナ ベネディクトワ検事総長はBBCの取材に対し、捜査に当たっているロシアによる戦争犯罪は2万1000件以上に上ると明らかに
・アメリカ 国防総省はウクライナに4億ドル(544億円)の新たな軍事支援を行うと発表、ハイマース4基のほか、新型の155ミリ口径の砲弾1000発など

7月9日
・ウクライナ 国防相オレクシー・レズニコフはインタビューで、大統領が軍に「占領された沿岸地域を奪還する」よう命じたと述べる
・G20 アメリカのブリンケン国務長官と中国の王毅外相の会談が、日本時間の午前10時半すぎ始まる

7月11日
・アメリカ サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は記者会見で、イランが近くロシアにドローン「数百機」を提供するとの見通しを示す

7月13日
・ウクライナ クレバ外相はオンラインで記者会見を行い、ロシアとの和平交渉について「話し合うことはなにもない」と述べる

7月20日
・ウクライナ 19と20日の両日、南部ヘルソン州の州都ヘルソンのドニエプル川にかかるアントノフ大橋をHIMARSで攻撃、橋を破壊し通行止めに
・シリア ウクライナとの断交を発表、ウクライナは6月にシリアとの断交を発表済み

7月22日
・国連 グテーレス事務総長は、国連とトルコの仲介でウクライナとロシアが黒海沿岸のウクライナの港から穀物輸出の再開に合意したと明らかに
・イギリス MI6のムーア長官は欧州各地からロシアの外交官情報員400人以上の追放とイリーガルの多数逮捕で、欧州での諜報能力は「半減」との見方
・ドイツ ショルツ首相は、経営難に陥った電力・ガス企業大手ユニパー(本社デュッセルドルフ)の救済策(約150億ユーロの投入)を公表

7月26日
・ウクライナ 参謀本部は、軍が東部のドンバス地方バフムート方面ポクロウシク近郊でロシア軍と戦っていると明らかに
・ポーランド 国防省はCNNに、韓国から戦車(K2ベース)980台と自走装甲榴弾砲(K9)648両、戦闘機FA50戦闘機48機を購入すると明らかに
・ドイツ ランブレヒト国防相は、ウクライナに「MARS2」3基や自走対空砲「ゲパルト」5両、自走榴弾砲「PzH2000」3両の引き渡しを明らかに

7月27日
・トルコ アカル国防相は、ウクライナ産穀物の安全な輸出を図る「共同調整センター」(JCC)がイスタンブールに開設したと発表
・ウクライナ 海軍当局者は、穀物輸出の準備が黒海沿岸の3港(オデーサ、チョルノモルスク、ユズニー)で再開されたと述べる

7月29日
・ ロシア 裁判所は、テレビで反戦を訴えた国営テレビのマリーナ・オフシャニコワさんに対し、別の抗議活動に対して有罪判決を言い渡す

2022年8月

8月1日
・ ウクライナ オデーサの港から国連仲介の合意に基づく初の穀物輸送船がトウモロコシ26000トンあまりを積んで出港、3日にイスタンブールに到着

8月4日
・国連 UNHCRはロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、ウクライナを出国した人の数が1000万人(10,321,348人)を超えたと明らかに

8月5日
・ウクライナ 原子力企業エネルゴアトムはロシア軍が中南部ザポリージャ州にある欧州最大級のザポリージャ原子力発電所周辺を砲撃し、発電所が損傷して近くにあるエネルゴダール市内の大半が停電に見舞われたと報告
・ロシア 国防省は、ロシア軍はザポリージャ原子力発電所の砲撃に関与しておらず、ウクライナ軍の攻撃と主張

8月7日
・ 世界 国際移住機関(IOM)は国内退避を強いられているウクライナ民は660万人を超え、総人口の15%に相当したと報告
・世界 国際原子力機関(IAEA)はザポリージャ発電所の原子炉の損傷はないと発表、原発の安全を危険にさらし、全く容認できないと強い懸念を示す
・イギリス 国防省は侵攻後、ロシア軍司令官の6人が解任され、10人のロシア軍将校が殺害され、軍の作戦を困難にしている可能性があると分析

8月9日
・ロシア クリミア半島のサキ軍用空港で複数の爆発が起き、1人が死亡、14人が負傷、戦闘機9機以上が破損・破壊
・ロシア 国防省は、ウクライナ側雇い兵に日本人9人がいると5日時点の集計を発表、外国人雇い兵は計2192人で7月発表の計2741人から549人減少
・アメリカ 米国防総省コリン・カール国防次官は記者会見で、ウクライナに対し、対レーダーミサイルを供与したと明らかに

8月10日
・EU 今年4月に合意していたロシア産石炭の輸入禁止措置を開始

8月11日
・イギリス ベン・ウォレス英国防相はコペンハーゲンでウクライナ有志国支援会議でM270 MLRSを3両追加とロケット弾M31A1を大量に送ると表明
・デンマーク モーテン・ボドスコフ国防相は米欧はウクライナの軍事能力を高めるため15億ユーロ(約2000億円)以上を拠出すると表明
・経済 米マクドナルドは、ロシアの侵攻を受けて半年前から休業していたウクライナで、チェーン店の営業を段階的に再開すると発表
・ベラルーシ ロシアが攻撃拠点として使っていた南東部ゴメリ近郊の軍用基地で爆発があり、ベラルーシ国防省は「技術的な事故」だと説明

8月13日
・ウクライナ 南部ミコライウ州のキム知事は隣接するヘルソン州の状況についてロシア軍のドニエプル川の右岸(西側)放棄をSNSで発信
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は米WP紙に、西側諸国に対しロシア人全員に対する入国禁止措置を発動すべきだとの考えを示す
・イギリス 南部ヘルソン州で、ウクライナ軍がドニエプル川に架かる2つの橋を攻撃して使用不能になったと分析、橋は州内への主要補給ルート

8月14日
・世界 EU全加盟国や日韓米英豪加など計42カ国は、ロシア軍にザポリージャ原発や周辺を含め、ウクライナ全土からの撤退を求める共同声明を発表

8月18日
・ウクライナ イェニン第1副内相は今年2月以降、軍の地雷除去班などが処理をした爆発物は18万個以上と報告、国土の1/5に爆発物が散乱と指摘

8月20日
・ロシア  ロシアで強い影響力をもつ極右思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリヤ氏が首都モスクワ郊外で起きた自動車爆弾の爆発で死亡

8月21日
・ロシア ショイグ国防相は、最大速度マッハ5で射程2000㎞の極超音速ミサイル「キンジャール」をウクライナで3回使用したと明らかに
・デンマーク 政府はウクライナ侵攻や欧州の新たな安全保障環境を受け自国の戦闘艦船の整備に400億クローネ(約7400億円)を投じる政策を発表

8月23日
・ロシア ラブロフ外相とフランスのコロンナ外相が、ザポリージャ原子力発電所の状況と、IAEAの視察について協議を実施、外務省が23日明らかに
・トルコ エルドアン大統領は自国の立場を改めて表明し、政府はウクライナの領土の一体性を支持し、クリミア半島の併合の反対を明らかに

8月24日
・国連 世界保健機関(WHO)はウクライナの医療制度に触れ、制度自体や国民の存命に壊滅的な影響が出ているものの機能を維持していると報告
・ウクライナ ルビネッツ人権コミッショナーはザポリージャ原子力発電所で3月以降ロシア軍の暴行や砲撃で死亡した原発作業員は3人、最低26人が情報漏洩の疑いで拘束されたと明らかに

8月25日
・ロシア 大統領は同国軍の兵員を13万7000人増、非戦闘員の軍職員を除いた兵力定員を約115万人(約13%増)に増やす大統領令に署名、2023年1月発効

8月27日
・アメリカ イエール大学の研究チームは、ウクライナ東部ドネツク州のロシア支配地域に設置された21カ所の「選別」施設を発見したと明らか
・ウクライナ 外務省はフランシスコ教皇がロシアの右派思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘の死亡を戦争犠牲者と評した発言に失望を表明

8月30日
・ウクライナ ヘルソン州で与党所属議員でありながらもロシア側に転じたアレクセイ・コバレフ氏が射殺

8月31日
・ロシア ノルドストリーム1を保守点検を理由に稼働が停止、その後も停止を継続

2022年9月

9月2日
・ロシア 大手石油・ガス会社ルクオイルのラビル・マガノフ会長が、モスクワ市内の病院の窓から転落して死亡、ロシア国営メディアが伝える

9月6日
・ウクライナ 軍は東部ハリコフ州地区において攻勢作戦を開始
・フィンランド CREAはロシアがウクライナ侵攻開始から6カ月間にエネルギー輸出で得た収入が1580億ユーロ(約22兆円)に達したとの試算を発表

9月7日
・EU 欧州委員会はウクライナに対する50億ユーロ(約7200億円)の財政支援のための融資を提案、フォンデアライエン欧州委員長が明らかに
・スイス 連邦参事会(内閣)は政府が国の安全保障と防衛政策にNATOならびにEUとの緊密な関係構築を模索すると発表、永世中立は維持
・ 世界 IAEAは調査団が視察を行ったザポリージャ原子力発電所の安全性や治安状況に関する報告書を公表、安全を懸念、砲撃の中止を指摘

9月10日
・ウクライナ 治安機関が東部ドンバス地域の最前線に展開するロシア軍部隊にとって補給路となっているクピヤンシクを奪還したと発表

9月11日
・ロシア 国防省はウクライナ東部の重要な拠点イジューム周辺の部隊の再配置を決めたと発表し、事実上イジュームからの撤退を表明
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、北東部ハルキウ州のドンバス地域の玄関口ともいえるイジュームの奪還を宣言

9月13日
・ウクライナ 大統領は演説で、軍が9月に入り解放した土地は約8000平方キロに上ると明らかに
・ウクライナ 州都ハルキウで市全域が停電、集落に電力を供給する予備の送電線がロシア軍による12日の砲撃で破損とティモシェンコ副長官が主張

9月15日
・ロシア プーチン大統領は、イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領と、第22回上海協力機構(SCO)首脳会議で首脳会談を行う
・ロシア プーチン大統領は、中国の習近平国家主席と第22回上海協力機構(SCO)首脳会議で首脳会談を行う。

9月16日
・ロシア プーチン大統領は、インドのモディ首相と中央アジアのウズベキスタンで開催された第22回上海協力機構(SCO)首脳会議で首脳会談を行う

9月18日
・アメリカ 複数の政府高官は、ウクライナ侵攻を受け米国が主導して打ち出した制裁がロシア経済に大きな打撃を与えていないと失望感を表明

9月21日
・ロシア プーチン大統領は、テレビ演説でウクライナへの侵攻継続を強調したうえで予備役の部分的動員を発表、部分動員令に署名、30万人規模
・アメリカ バイデン大統領と英トラス首相は、国連総会が開かれているニューヨークで初対面での首脳会談を行いウクライナへの支援での連携を確認

9月22日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は動画で「占領地での偽の住民投票という茶番は、2014年にクリミアとドンバスで起きたことと同じだ」と非難
・ウクライナ 政府は約270人(ウクライナ側215人)の捕虜交換の成立を発表、「アゾフ大隊」の隊員108人、国境警備隊員、警察官、外国人(10人)
・中国 王毅外相は訪問先のニューヨークで、ウクライナのクレバ外相とロシアによるウクライナへの軍事侵攻後、初めて直接会談を行う

9月23日
・ウクライナ ハルキウ州のシネグボフ知事は解放した東部の集団墓地で436人の遺体が掘り起こされ、30人に拷問のあとが確認されたと明らかに
・ウクライナ 親ロシア派勢力がドネツク州とルハンシク州、南東部ザポリージャ州、南部ヘルソン州などで「住民投票」とする活動を開始、27日まで

9月24日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ロシアのプーチン政権が予備役の動員に踏み切ったことを非難
・ロシア プーチン大統領は、動員や戒厳令の期間中、あるいは戦時中に兵役を拒否、脱走した者に厳罰を科すことを規定した刑法などの改正案を承認
・ロシア 人権監視団体OVD-Infoは、「部分的な動員令」を発動したことに対する抗議行動は各地で続き32の都市で24日、724人が逮捕されたと発表
・インド ジャイシャンカル外相は、ニューヨークの国連総会で「インドは平和、国連憲章を尊重し、対話と外交を求める側だ」と演説

9月26日
・デンマーク 同国のボーンホルム島の南東12カイリの海底、ロシアから西欧へ天然ガスを輸送する海底パイプライン「ノルドストリーム」が爆発

9月27日
・ロシア シュビトコイ大統領特別代表は、国葬のための来日で「現在、深刻な政治危機にあるが、私は日本人が反ロシアだとは言わない」と述べる

9月30日
・ロシア プーチン大統領は、クレムリンで行われた式典で、ウクライナの東部や南部の4つの州をロシアが併合すると定めた「条約」文書に署名
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、NATOへの加盟を申請する方針を表明、ロシアがウクライナの4つの州の併合に踏み切ったことに強く反発
・ウクライナ ロシア軍の占領下にある東部ドネツク州の要衝リマンの包囲をほぼ完了したと発表
・ウクライナ ザポロジエ州の州都ザポロジエ郊外に朝、ロシア軍のミサイルが着弾、警察当局は子供2人を含む民間人ら30人死亡、88人負傷を発表
・NATO ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナのNATOへの加盟申請の表明について、その権利を尊重する一方で加盟国すべての同意について言及
・世界 欧米日各国は、ロシアのウクライナ4州の併合について非難と追加の経済制裁を科す方針を明らかに

2022年10月

10月1日
・国連 安全保障理事会は、ロシア軍の即時撤退を求める決議案をアメリカなどが提出、ロシアが拒否権を行使して否決

10月2日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、リマンはロシア軍から「完全に解放された」と述べる

10月3日
・ロシア 西部軍管区の司令官アレクサンダー・ズラブリョフ司令官を解任、後任はロマン・ベルドニコフ中将

10月7日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、SNSに投稿したビデオ声明で「北方領土を含む日本の主権と領土の一体性を支持」を表明、対応する政令に署名
・ウクライナ ティモシェンコ大統領府副長官は、ヘルソン州など南部で2400平方キロメートルの領土をロシア軍から解放したと発表
・ロシア 国防省は東部軍管区の司令官を交代、ロシア南部ダゲスタン共和国のメリコフ首長がSNSで明らかに

10月8日
・ ロシア クリミア半島に架かるケルチ橋(クリミア大橋)で早朝、燃料タンクが爆発、車道橋の一部が崩落
・ロシア 大統領は、治安機関の連邦保安局(FSB)に橋の通行安全を確保させる大統領令に署名、橋の列車と自動車の通行は夜までに一部が再開
・ロシア ショイグ国防相は、ウクライナ侵攻の総司令官にセルゲイ・スロビキン(Sergey Surovikin)大将を任命
・イギリス 国防省は「ウクライナの戦車部隊の半数以上が、ロシアから獲得した車両の可能性」で、ロシア軍が残した装備品を活用していると分析
・ドイツ ウクライナに防空システム「IRIS-T」に加え、ギリシャやスロバキアから調達した戦車計100両を引き渡すと発表
・フランス マクロン大統領は、ウクライナがフランスの兵器製造企業などから直接、装備品を購入できる1億ユーロ相当の基金を発足させると発表

10月10日
・ウクライナ 首都キーウで同市内の4地区にミサイルが着弾し、少なくとも5人が死亡、27人が負傷
・ウクライナ 全土にロシア軍のミサイル攻撃、ハルキウ、ドニプロペトロウシク州、西部リビウ州、フメリニツキー州、ジトーミル州で合計80発以上
・ベラルーシ ルカシェンコ大統領は、ロシアとの合同部隊についてプーチン大統領と合意したと発表
・ドイツ 政府報道官は、G7首脳が11日PM9時(日本時間)に緊急会合をオンライン形式で開くと発表、ゼレンスキー大統領は会合の冒頭に参加
・ドイツ ドイツ国防省は、防空システム「IRIS-T」4基のうち最初の1基をウクライナに搬送すると明らかに
・フィンランド ニーニスト大統領は、プーチン大統領について、ウクライナでの戦争における敗北を受け入れることができないとの見方を示す
・ノルウェー ストーレ首相は、交渉による解決やロシアの侵攻停止は望めないとし、即座に実現することはないとの見方を示す

10月11日
・NATO イェンス・ストルテンベルグ事務総長は、「NATO加盟国が運用する重要なインフラが攻撃された場合、我々は強力に反撃する」と声明

10月12日
・ロシア プーチン大統領は、モスクワで開かれたエネルギー関連会議の席上でNS1と同2を破壊したとして米国、ポーランド、ウクライナを非難

10月13日
・ロシア プーチン大統領は、国際会議開催中のカザフスタンでトルコのエルドアン大統領と会談、トルコに天然ガスのハブ拠点を作る計画を提案
・トルコ エルドアン大統領は、プーチン大統領との会談の中で、トルコがロシア産穀物や肥料を先進国以外に届ける支援を提供できると表明

10月14日
・イラン アブドラヒアン外相は、同国がロシアに対しウクライナ侵攻で使用するドローンなどの武器を提供しているとの情報を否定
・経済 SpaceXは米国防総省に対し資金援助が無ければ、ウクライナでのサービスに対する資金拠出を中止する可能性があると通告したと明らかに

10月15日
・ロシア ベルゴロド州の軍演習場で乱射事件、実行者は中央アジアのタジキスタン志願兵3人で、信仰をめぐる上官とのトラブルが原因とみられる。
・アメリカ ウォリー・アデイエモ財務副長官は、ロシア軍の先端兵器の備蓄分が急速に減少、代替品の確保もできていない状況と分析

10月16日
・ロシア 政府は、クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア大橋の修理について来年7月1日までに完了させるとの計画を発表

10月22日
・ロシア キリエンコ大統領府第1副長官は、「特別軍事作戦」と呼んできたウクライナ侵攻を「戦争」という言葉で説明
・フィリピン 政府は、国内の燃料価格の高騰を抑えるため、ロシア産の石油を輸入することを検討

10月23日
・経済 SpaceXのCEOイーロン・マスク氏は、「Starlink」を米国防総省の資金提供が有無に関わらず、サービス継続すると明らかに

10月24日
・ウクライナ 軍に通信障害、費用問題からスターリンク端末1300台が接続不能に

10月25日
・ウクライナ ジェパル外務次官は、再生可能エネルギーのインフラが侵攻で風力発電のインフラは9割、太陽光発電のインフラは4-5割が破壊と報告
・ドイツ シュタインマイヤー大統領は、予告なしにウクライナを訪問

10月28日
・ロシア ショイグ国防相は、30万人の動員が完了したと報告、平均年齢は35歳で訓練を終えた8万2000人が特別軍事作戦中の地域に派遣

10月29日
・ロシア ウクライナ南部クリミア半島のセバストポリでウクライナから無人機攻撃を受けたとして、穀物輸出合意の履行停止を発表

10月30日
・ウクライナ 空軍司令部は、撃墜したイラン製のドローン(無人機)「シャヘド136」は先月13日以降で300機以上に達すると報告

10月31日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領はロシアのミサイル攻撃は大部分が防空システムによって撃墜されていると述べる
・ロシア 実業家で富豪のオレグ・ティンコフ氏が、戦争を理由にロシア国籍の放棄を発表、投稿写真に26日付でロシア国籍を放棄した証明書も含む
・アメリカ 財務省は、ロシア産石油価格に上限を設ける計画で12月5日までに積み出し、1月19日までに目的地で荷降ろしの船は対象外と明らかに

2022年11月

11月1日
・ロシア 国防省は再開の条件としていた保証を得られたとして、ウクライナからの穀物輸出を可能にする合意の履行を再開すると表明
・ロシア 年2回の秋の徴兵が開始、今回は18歳から27歳の男性12万人が対象、国防省は新兵は戦地に送らないとしている
・ウクライナ 軍情報機関はイランが「アラシュ2」を含む200機を超える戦闘用ドローンをロシアに供与する計画だとの見解を示す
・ウクライナ 空軍は、イランがロシアに射程300‐700㎞の弾道ミサイルを供与する準備を進めていることに触れ、有効な防御手段がないと明らかに

11月2日
・トルコ エルドアン大統領は、プーチン大統領と電話で会談、トルコ時間の同日正午に穀物輸出が再開するとの見通しを示す
・フィンランドとスウェーデン 両首脳は両国のNATO加盟に向けて、トルコとハンガリーによる早期の批准を期待すると表明(28/30ヶ国が批准済)
・スペイン アルバレス外相が、ウクライナの首都キーウを訪れ、妊婦に対応できる特別仕様の救急車30台を寄贈
・国連 UNHCRのフィリッポ・グランディ高等弁務官は、「ウクライナ侵攻が最速かつ最大の避難民を生み出し、2月24日以来約1400万人が家を追われた」と声明で述べる

11月4日
・ロシア プーチン大統領は、重大犯罪の受刑者や犯罪歴を持つ市民の徴兵を可能にする法律に署名

11月5日
・世界 国際エネルギー機関(IEA)は、ロシアの化石燃料の輸出減少により、持続可能で安定したエネルギー源確保への移行が世界規模で加速する可能性があるとの報告書を公表

11月7日
・ウクライナ レズニコフ国防相は、高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」の初めての供給を受けたと明らかに
・経済 アントノフ社はムリーヤの再建計画が進んでいると発表、設計作業の開始の見通し、費用は5億ユーロ(約730億円)と見積
・ロシア 海軍太平洋艦隊の歩兵部隊が、軍上層部を批判する書簡を同艦隊本拠地のロシア沿海地方コジェミャコ知事に送ったことが判明、部隊は東部ドネツク州で「不可解な戦闘」に投入され、4日間で約300人が死傷

11月9日
・ロシア ウクライナ南部ヘルソン州のサルド知事によると、親ロシア派の幹部の一人キリル・ストレモウソフが9日死亡したと発表
・アメリア 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、ロシア軍は10万人以上の死傷者を出し、ウクライナ側も同水準の可能性が高いと述べる

11月11日
・アメリカ ウクライナへの安全保障援助として4億ドル(約657億円)の追加支援を承認、ホークやアベンジャー用ミサイル、HIMARS用弾薬など含む
・ウクライナ ナザロフ報道官は「ヘルソンとミコライウの州境の軍は9日に前線を7㎞進め、約260平方㎞の領土と12の集落を解放した」と述べた。
・ロシア 国防省は ウクライナ南部ヘルソン州のドニプロ川西岸地域から州都ヘルソン市を含め、同日午前5時に撤退が完了したと発表
・日本 松野博一官房長官は、ウクライナで戦闘に参加していた日本人男性が死亡したと発表、日本人の戦死者の確認は初

11月12日
・ロシア ヘルソン州の親露派幹部は、同州の州都をドニエプル川東岸のアゾフ海に面する港湾都市ヘニチェスクに一時的に移すと記者団に述べる
・ウクライナ 軍は、ロシア軍がヘルソン州の美術館などから17~20世紀のイコン(聖像画)や19世紀以降の絵画など約1万5000点を持ち去ったと発表

11月13日
・ASEAN 主催する東アジア首脳会議(EAS)を開催、日本の岸田首相や米国のバイデン大統領、中国の 李克強首相、ロシアのラブロフ外相らが出席

11月14日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の占領から解放された南部ヘルソン市を電撃訪問、捜査官が戦争犯罪の調査を開始

11月15日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、同日のロシア軍の約100発のミサイル攻撃によって、約1000万人のウクライナ人が停電の状態にあると述べる
・ポーランド ウクライナとの国境に近い東部の町プシェボドフ近くの農場に2発のミサイルまたはロケット弾が着弾し2人が死亡

11月16日
・国連 安全保障理事会が開かれ、米欧はポーランドの国境付近へのミサイル着弾を巡り、ウクライナ侵略が根本的な原因だとしてロシアを非難

11月17日
・ウクライナ ザルジニー総司令官は、目標はロシアが奪った全自国領の解放で、交渉に応じる唯一の条件は全占領地からの撤退であるとの考えを示す
・ウクライナ 軍は米国や同盟国に対し、15日のポーランドにミサイルが着弾した時間帯に、その付近でロシアのミサイルの迎撃を試みたと伝える
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ポーランドに着弾したミサイルを巡り、「ロシアのミサイルで、ウクライナが迎撃ミサイルを発射したことも確かだ。何が起きたかはわからない」と述べる
・国連 グテーレス事務総長は、黒海穀物合意をめぐり全当事国が120日間の延長に同意したことを確認

11月18日
・ロシア 核兵器が搭載可能な新型ICBM「サルマート」(別名サタン2)の発射実験に、今年4月に続いて成功したと発表、米国をけん制する狙いか

11月19日
・ロシア ロシア西部レニングラード州知事は、サンクトペテルブルク郊外を走る天然ガス・パイプラインで大規模な爆発が発生したとSNSで明らかに
・アメリカ 政府当局者は、高性能兵器の一部(155ミリ榴弾砲の弾薬やスティンガー)の数が残り少なくなっているとCNNの取材で明らかに

11月23日
・EU 欧州議会は、ロシアを「テロ支援国家」と認定する決議を採択、新たな法的措置は発生せず、域内外の各国に「テロ指定」への追随を促す考え
・経済 世界銀行は、ウクライナに追加で45億ドル(約6400億円)を支援するとの声明を発表、行政機構の維持とサービス向けで資金は米国が提供

11月25日
・ロシア プーチン大統領は、「母の日」を前にウクライナで戦うロシア兵の母親らと面会

11月26日
・ウクライナ 国営電力企業「ウクルエネルゴ」は、同日時点で全国規模での電力需要の75%に対応可能な状況、残り25%は供給不足と報告
・ベラルーシ 外務省は、SNSを通じてウラジーミル・マケイ外相が死去したと発表、64歳で死因など詳細は明らかにせず急死の見方

11月27日
・ウクライナ 参謀本部は、ロシア軍が東部ドネツク州の3か所で部隊強化に向けた再編成を続けていると明らかに
・ロシア 反戦を訴える女性団体は、部分的動員による招集兵の母親らと共に議会宛ての公開書簡を発表、ウクライナから撤退や全兵員の帰国を求める

11月29日
・NATO ルーマニアのブカレストで外相理事会が開催、ウクライナに対し電力施設の復旧の支援と新たな防空システムを供与することで合意

11月30日
・EU 欧州委員会は、ロシアの戦争犯罪を裁く「特別法廷」を設置する案を発表 ロシアの個人・団体の凍結資産をウクライナ復興に充てる構想も示す
・日本/中国 第18回日中共同世論調査のロシアのウクライナ侵攻に関する質問の結果は、「反対すべきだ」と「間違っている」が日本計83.6%(判らない、無回答15.3%)、中国計50.6%(同9.9%)

2022年12月

12月1日
・スイス 経済省経済事務局(SECO)は、先月25日時点でロシアの金融資産78億9千万ドル(約1兆7百億円)を凍結したと発表
・世界 全欧安保協力機構(OSCE‐米欧や旧ソ連諸国等57か国が加盟)年1回の閣僚会合がポーランド中部ウッチで開幕し、ウクライナ情勢について協議

12月2日
・EU ロシアへの追加制裁として検討中だったロシア産石油の取引価格の上限設定は、1バレル=60ドルで合意、各国は5日に追加制裁を発動する。
・IAEA ラファエル・グロッシ事務局長は ザポリージャ原子力発電所への「安全保護地帯」設置に関する協議で「重要な進展があった」と述べる

12月3日
・イラン 国営通信は、ロシアのフォミン国防次官が、テヘランでイラン国防トップのモハンマド・バゲリ軍参謀総長と会談したと発表
・ロシア 国防省は、セルゲイ・ショイグ国防相がベラルーシを訪問したと発表

12月5日
・ロシア 国防省は、西部リャザン州ディアギレボ空軍基地と南部サラトフ州エンゲルス空軍基地がウクライナ軍の無人機で攻撃されたと発表

12月7日
・ロシア 有力紙ベドモスチは、ロシアがG7などによる追加制裁への対抗措置として、適用国への原油販売禁止など三つの選択肢を検討中と報じる
・ドイツ メルケル前首相は、Die Zeit紙のインタビューで「2014年のミンスク合意は、ウクライナに時間を与えるための試みだった」と話す
・国連 OHCHRは、ロシア軍占領下のウクライナ北部での民間人殺害に関する調査報告書を公表、北部だけで民間人441人(28人は少年少女)

12月8日
・アメリカ 議会が6日公表した8580億ドルの国防権限法案(NDAA)で、ウクライナに来年少なくとも8億ドルの安全保障支援を行うと判明

12月10日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、南部オデーサ州のエネルギー施設が無人機攻撃を受けて大規模な停電が発生、150万人に影響と明らかに

12月11日
・ウクライナ 首相は、10月中旬からのエネルギー施設への集中攻撃で、「国内すべての火力・水力発電所が被害を受けた」とSNSで明らかに

12月12日
・ロシア 大統領報道官は、プーチン大統領による年末恒例の記者会見を今年は開催しないと発表
・G7 各国首脳は、オンライン形式で会合を開催、ウクライナの越冬対策や、被害を受けたエネルギー施設の修復、防衛を支援係属する方針で一致

12月13日
・アメリカ 政府当局者が、迎撃ミサイル「パトリオット」を供与する方向で検討に入り、週内にも最終決定すると明らかに

12月19日
・ロシア 国防省は、ベラルーシで行われた両国の合同軍事演習の映像を公開

12月20日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ロシア軍との戦闘の最前線の東部ドネツク州のバフムート市を訪問、兵士と面会し表彰を行う
・ロシア プーチン大統領は、ドネツク、ルガンスク両人民共和国、ヘルソン、ザポリージャ両州ついて「極めて困難な」状況にあるとの認識を示す
・アメリカ ウクライナに既存の爆弾を精密誘導の「スマート爆弾」に変える精密誘導装置「JDAM(統合直接攻撃弾)」を供与する見通しが明らかに

12月21日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、米連邦議会の上下両院合同会議で演説を行い、議員や米国民に戦争での支援継続を訴える
・ロシア プーチン大統領は、東シベリアのコビクタガス田の操業開始を記念する式典にオンラインで出席、中国への天然ガスの輸出増加が視野に
・アメリカ  バイデン米大統領とゼレンスキー大統領は、ワシントンで会談「パトリオット」の供与を含む18億ドル(約2400億円)の支援を正式に発表
・経済 通信機器メーカーのノキア、エリクソン両社が、対ロシア制裁の適用除外措置が全て期限切れとなる2022年末にロシア市場から撤退予定

12月22日
・ロシア プーチン大統領は、国家評議会の会合後にウクライナでの戦闘について記者団に話した際、「戦争」という言葉を使う
・ウクライナ 南部ヘルソン州の東岸、ロシア軍占領下のカホフカ地区で車が爆発し、親ロシア派の町長と運転手が死亡
・G7 財務相・中央銀行総裁会議を開き、2023年に最大320億ドル(約4兆2400億円)のウクライナ向け財政・経済支援を行うとの共同声明を発表
・アメリカ ロシアの民間軍事会社ワグネルに北朝鮮が武器を売却、11月にロシア側に納入しワグネルからの代金支払いを確認したと政府高官が述べる

12月23日
・ロシア アントノフ駐米大使は、タス通信に米国はロシアに「代理戦争」を仕掛けており、両国が「衝突」するリスクは高いとの認識を示す
・ドイツ ドイツ連邦検察は、対外情報に携わる国の機関に従事していた民間人1人を、ロシアのためのスパイ行為容疑で逮捕したと明らかに

12月26日
・ウクライナ ウクライナ保安局(SBU)のイリヤ・ビチュク氏は、今年1年間で、4500件を超えるサイバー攻撃を無力化との声明を発表
・ロシア ウクライナの前線から数百キロメートルに位置する、中部サラトフ州のエンゲリス空軍基地で爆発が起きたと報道

12月27日
・ロシア ルハンスク州の軍政トップのセルヒ・ハイダイ氏は、激戦地クレミンナ市の防衛で、ロシア軍は大量の予備兵と装備を投入していると話す
・インド 訪印中のウクライナ侵攻に批判的なロシア地方議員ウラジーミル州パベル・アントフ氏が、滞在先のホテルから転落死、同行した友人も死亡

12月28日
・ウクライナ 南部の港湾都市「黒海の真珠」オデッサで、ロシア皇帝エカテリーナ2世の銅像が撤去
・ロシア 未明までの24時間で南部のヘルソンの非軍事目標に33発のロケット弾を発射、民間人への攻撃を否定
・ロシア 保健省は、軍事侵攻で動員された兵士を対象に、精子を凍結保存するための財政支援を行う方針を決めたと、タス通信が伝える

12月29日
・ロシア ラブロフ外相は、ゼレンスキー大統領による「和平の条件」を交渉の土台にはしないと述べる

12月30日
・ロシア プーチン大統領は、中国の習近平国家主席とオンラインで会談し、両国間の軍事協力の強化に意欲を示す
・ウクライナ 空軍は、29日夜から30日にかけてのロシア軍の攻撃で、南東部と北部から飛来したイラン製自爆型ドローン16機全機を撃墜したと発表

2023年1月

1月2日
・ウクライナ 大統領府は、欧州連合(EU)との首脳会談を2月3日に首都キーウで開催すると発表、同国への財政・軍事支援について協議
・ウクライナ ザルジニー総司令官は、ロシアのウクライナ侵攻後に占領された領土の40%が、2014年以降では28%が解放されたと明らかに
・ロシア 国防省は、ドンバス地域の中心都市ドネツク近郊のマキイウカ東部でHIMARSの攻撃を受け、軍人63人が死亡したと発表

1月4日
・ロシア プーチン大統領は、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を搭載したフリゲート艦を大西洋に派遣したことを明らかに
・フランス 大統領府は、同国マクロン大統領とゼレンスキー大統領間で電話会談を実施し、装輪戦闘車の供与等さらなる軍事援助を約束したと発表
・ポーランド M1A1「エイブラムス」戦車116両を購入するための契約をワルシャワで締結、戦車回収車12両や自走式戦車橋8両、指揮通信車6両含む

1月5日
・ロシア プーチン大統領は、クリスマスを迎えるロシア正教徒に配慮して6-7日にかけて36時間戦争を停止するようショイグ国防相に命じる
・ドイツ ハーバー駐米大使は、ウクライナにマルダー歩兵戦闘車と地対空ミサイルシステム「パトリオット」1基を供与すると表明

1月6日
・日本 岸田首相は、ゼレンスキー大統領との電話協議で訪問を要請され、直後に「諸般の事情も踏まえ検討していきたい」と記者団に語る

1月11日
・ロシア 国防省は、「特別軍事作戦」を統括する総司令官に、軍制服組トップのワレリー・ゲラシモフ参謀総長の任命を発表
・ポーランド ドゥダ大統領は ウクライナを訪問し国際的な連合の設置され要件が満たされたらウクライナへ「レオパルト2」戦車を提供すると発言
・リトアニア ナウセーダ大統領は、ウクライナを訪問し記者会見時に、ウクライナに防空システムを提供すると発言

1月13日
・ロシア ロシア軍報道官は、東部の町ソレダルを制圧したと主張、攻勢にとって「重要な」一歩だとする

1月14日
・ウクライナ ロシアのミサイル攻撃により、ドニプロペトロウシク州ドニプロでは集合住宅が破壊され73人が負傷、少なくとも12人が死亡
・ウクライナ 首都キーウや東部ハルキウ市、南部オデーサなど多数の都市がミサイル攻撃を受け電力インフラに損害、大部分で緊急停電が発生
・イギリス リシ・スナク首相は、ウクライナに主力戦車「チャレンジャー2」を提供すると述べ、初回提供は14両、他に自走榴弾砲AS-90も約30門

1月16日
・ロシア 大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、英国がウクライナに供与を約束した戦車について、戦場で「燃やされる」運命にあると述べる
・ベラルーシ 国防省は、ベラルーシ空軍とロシア航空宇宙軍の合同軍事演習を開始したと発表、2月1日まで

1月19日
・経済 スイスのザンクトガレン大学とIMDは、昨年2月以降ロシアから事業を撤退したEU・G7本拠地の企業数は全体の8.5%とする調査結果を公表
・欧州11カ国 ウクライナ支援に関する会合をエストニアで開き、9カ国が追加の兵器供与を表明
・アメリカ ブラッドレー装甲車59台、ストライカー兵員輸送車90台、アヴェンジャー防空システムなど25億ドル(約3215億円)相当の追加支援を表明

1月20日
・ウクライナ 保安局は、ドニプロペトロウシク州でロシア側にミサイル攻撃のための情報提供の疑いで、ロシアの工作員7人を拘束したと発表

1月23日
・アメリカ NSCのカービー戦略広報担当調整官は、国連の北朝鮮制裁委員会に北朝鮮政権がワグネルに武器供給している証拠を提出したと発表

1月24日
・ポーランド 政府は、自国が保有するレオパルト2戦車をウクライナに供与するための許可を正式にドイツ側に求める

1月25日
・ドイツ 政府は、ウクライナにレオパルト2戦車の供与(初回14両)と、同戦車を保有する国がウクライナへ供与することを認める方針を発表
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、SNSでドイツのショルツ首相と電話で会談を明らかにし謝意を示す
・ノルウェー 公共放送NRKに出演したグラム国防相は、「ウクライナの強い要望に応えるためだ」とした上で、レオパルト2戦車の供与を示す
・アメリカ バイデン米大統領は、ホワイトハウスで演説しウクライナに米軍の主力戦車M1を供与すると発表、予定数は31両戦車大隊1個分
・世界 IOCは、ウクライナ侵攻でスポーツの国際大会から除外されているロシアとベラルーシの選手について本格的に復帰を検討していくと発表

1月27日
・北朝鮮 金与正党副部長は、アメリカがウクライナへの戦車供与を決めたことについて、「ロシアを滅ぼす代理戦争を拡大している」と非難
・スペイン 捜査当局は、2022年11月以降、首相府やウクライナ大使館に爆発物が仕掛けられた郵便物が相次いで届いた事件で、国内のスペイン人の男性(74)がウクライナへの支援をやめさせるための疑いがあると明らかに

1月29日
・イギリス 国防省は、主力戦車チャレンジャー2の供与を前に、訓練を受けるウクライナ兵が英国に到着したとツイッターで発表

1月30日
・フランス マクロン大統領は、ウクライナへの戦闘機供与の可能性を排除しない考えを示す

2023年2月

2月1日
・ポーランド マテウシュ・モラウィエツキ首相は、NATO全体での決定を条件に、ウクライナにF16戦闘機を供与する用意があると述べる

2月2日
・ウクライナ ドネツク州知事は、州内の高層ビルや医療施設、学校などが攻撃を受け、主要都市クラマトルスクなどで2人が死亡、8人が負傷と発表
・ロシア 韓国に拠点を置く北朝鮮専門サイト「デーリーNK」は、ロシアがウクライナ東部の「復興支援」のため北朝鮮に建設作業員を要請と報じる
・ロシア プーチン大統領は、ボルゴグラードの式典での演説で、戦車をウクライナに供与するドイツの決定を公式に批判

2月3日
・ウクライナ ドネツク州知事は、住宅や商店への砲撃で60歳の住民が死亡、6人が負傷した。別の村でも露軍の砲撃で3人が負傷と発表
・ウクライナ 最高会議経済委員会委員長ドミトロ・ナタルカ議員は、ロンドンの記者会見で、戦後復興を見据えて今から準備を進める重要性を強調
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、EU首脳との共同記者会見で東部ドネツク州の重要拠点バフムトについて「引き渡さない。力の限り戦う」と宣言
・ドイツ 政府は、企業が持つ旧式のレオパルト1戦車のウクライナへの輸出を承認
・アメリカ 政府関係者は、ロシア軍の死傷者数が20万人に近づいているとの分析したと、ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じる
・アメリカ 政府は、ウクライナに約22億ドル(約2900億円)の追加武器支援を発表、初めて射程約150キロに及ぶ長距離ロケット弾を供与
・EU ミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長は、ゼレンスキー大統領と会談、共同声明でEUによる「揺るぎない支援と連帯」を表明

2月4日
・G7/EU/オーストラリア ロシアへの追加制裁として、海上輸送されるロシア産石油製品の上限価格を合意、原則5日に発動、上限1バレル=100ドル

2月7日
・ウクライナ 軍は、ロシア軍の死者数が過去24時間で侵攻開始後で最多の1030人に上ったとし、これまでのロシア側の死者は13万3190 人と主張
・ドイツ ピストリウス国防相が首都キーウを訪問、レオパルト1戦車を年内に80両、2024年に100両供与すると発表
・ドイツ、オランダ、デンマーク 旧型のレオパルト1戦車を産業界から修復してウクライナに提供するための資金を確保する方針を共同で発表

2月8日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、パリを訪問しフランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相と会談、共同声明を出す
・経済 SpaceXのCOOグウィン・ショットウェルは、ウクライナに供与した「Starlink」でドローンの操縦ができないようにする措置を講じたと明らかに

2月9日
・ウクライナ ダニロフ国家安全保障防衛会議書記は、最終的に米国製のF-16戦闘機を調達できることを確信しているとの認識を示しす
・ロシア 民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンは、今後ウクライナで戦う戦闘員を国内の囚人から徴集しない方針を明らかに

2月10日
・ウクライナ ルハンスク州軍政トップのセルヒ・ハイダイ氏は、同州でのロシア軍の攻勢は「大きな戦果」を挙げていないと明らかに
・ロシア オープンソースのインテリジェンスサイト「オリックス」は、ロシアは開戦以降、戦車1000両の喪失、これ以外に544両が奪取されたと公表
・フランス マクロン大統領は、ウクライナが欧米諸国に求めている戦闘機の供与に、同国は当面応じないとの方針を示す

2月14日
・ウクライナ 東部ドネツク州の軍政トップ、パブロ・キリレンコ氏は、同州バフムートに残っている民間人は5000人未満だと明らかに
・ウクライナ 軍の報道官は、1月末にドネツク州ブフレダールで、5000人以上の兵士からなるロシア軍の一個旅団をほぼ壊滅させたと明らかに
・ドイツ ピストリウス国防相は、ロシア軍がウクライナで攻勢を激化させていることを受け、ドイツは弾薬を増産すると明らかに

2月16日
・ウクライナ ダニロフ国家安全保障国防会議書記は、24日に合わせてロシア軍が全土に大規模なミサイル攻撃を準備しているとの見方を示す
・ベラルーシ ルカシェンコ大統領は、同国が攻撃されない限りウクライナへの軍隊派遣は「あり得ない」と述べる

2月17日
・ウクライナ 大統領府長官は、SNSに「24日は様々なシナリオに備えている」と国民に注意を呼びかける
・イギリス 国防省は、ウクライナでのロシア軍とワグネル戦闘員の死傷者数を17万5千から20万人、戦死者数は4万から6万人とする推計を明らかに

2月19日
・ウクライナ 外務省は、中南部にある欧州最大規模のザポリージャ原子力発電所でのIAEAの専門家の作業を妨害したとして、ロシアを非難

2月20日
・ロシア 外務省は、アメリカがウクライナへの兵器供与など関与を強めているとして、モスクワに駐在するアメリカのトレーシー大使を呼んで抗議
・アメリカ バイデン米大統領は、ウクライナを電撃訪問してゼレンスキー大統領と会談
・イギリス 政府は、IOCの「ロシア・ベラルーシの選手の条件付き復帰の検討」に日本やアメリカ、フランスら34か国が共同署名した反対声明を発表
・日本 岸田文雄首相は、ウクライナに55億ドル(約7393億円)の追加支援を行うと表明

岸田氏は東京都内での演説で、日本はロシアの侵略行為と戦うウクライナへの支援と、自由で開かれた国際秩序の堅持を主導する立場にあると述べた。

2月21日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、ドネツク州バフムトやリマンなどが激しい攻撃にさらされる中で徹底抗戦する構えを改めて示す
・ウクライナ 国防省は、南部ヘルソン州の州都ヘルソンで、ロシア軍が民間のインフラ施設などに対して、30発の砲撃を行ったと発表
・ロシア プーチン大統領は、年次教書演説で、アメリカとの核軍縮条約「新START」の履行を一時的に停止すると一方的に主張
・ロシア 国防省は、東部ドネツク州やルハンシク州で敵に打撃を与え、南部ヘルソン州では、自走式りゅう弾砲やレーダーなどを破壊したと発表
・アメリカ バイデン米大統領は、ポーランドの首都ワルシャワで演説、ウクライナを称賛し、「我々の支援は揺るがない」と西側諸国の結束を強調
・イタリア メローニ首相は、ウクライナを訪問し首都キーウでゼレンスキー大統領と会談後、記者会見で軍事支援を継続する考えを示す
・NATO ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナのクレバ外相、EUのボレル上級代表とベルギーのNATO本部で会談
・日本 林外務大臣は、国連会合に出席するため国連ニューヨーク本部に向けて日本を出発

2月22日
・ウクライナ マルチェンコ財務相は、今年の予算と経済復興に向けて追加で100億ドルの融資が必要だと明らかに、20日にIMF専務理事と会談
・世界 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、一般謁見の中で一刻も早い停戦と和平交渉の開始を実現するよう呼びかけ
・国連 国連総会の緊急特別会合は、ニューヨークの国連本部で始まり、欧米各国や日本などが共同提案した決議案を決議予定

2月23日
・ロシア 大統領府は、「祖国防衛の日」にあわせて、プーチン大統領の動画のメッセージを公開、軍備の近代化や核戦力を含めた増強を宣言
・国連 総会は、ロシアによるウクライナ攻撃を非難し、ロシア軍の撤退を求める決議案を採択、141カ国が賛成、7カ国が反対、中国など32カ国は棄権
・OSCE オーストリア・ウィーンで開催された会合で、ロシア代表の出席によるボイコットや代表の演説を多くの国が退席する事態に

2月24日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、キーウで開かれた式典に出席し演説、メッセージアプリ「テレグラム」に国民へのメッセージを投稿
・中国 方針説明書の中で、和平協議の再開、一方的な制裁の終了、核兵器の使用への反対を明示、紛争の政治的解決を求める姿勢を改めて示す
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、首都キーウで記者会見を開き中国政府の提案を協議するため、習近平国家主席との会談を計画と述べる
・アメリカ ロシアに対する新たな制裁措置を発表、ロシア国内外の銀行や防衛機器のサプライヤーなど、100以上の団体を対象
・アメリカ ウクライナへの追加支援120億ドルを発表、国防総省が提供する弾薬やドローンなど20億ドル相当と、国務省が拠出する100億ドル
・アメリカ ウクライナと隣国モルドヴァのエネルギーインフラ強化のために、5億5000万ドルを拠出する予定
・EU 軍民両用の技術への制限などを盛り込んだ、対ロシア制裁第10弾を承認

2月26日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は対ロシア統合軍事作戦の司令官、モスカレフ少将の解任を発表
・ウクライナ シュミハリ首相は、平時の国家予算のほぼ全額を軍関連の分野に投入しているとの現状を明らかに、昨年の赤字幅は約310億ドル
・ウクライナ イエルマーク大統領府長官は、サウジアラビアと4億ドル(人道支援1億ドル分、石油製品3億ドル分)の支援パッケージの締結を発表
・サウジアラビア ファイサル外相は、ウクライナを訪問、サウジ外相によるウクライナ訪問は両国が30年前に外交関係を樹立してから初

2月28日
・ロシア 国防省は、南部でウクライナ製ドローン2機が墜落したと発表、モスクワ州のヴォロビヨフ知事は1機について民間インフラを狙ったとする
・ロシア プーチン大統領は、「併合」を主張しているウクライナの4州について、治安機関を設置しリソースを強化することが重要だとの見方を示す

2023年3月

3月1日
・ロシア 国防省は、ドローンを使ったウクライナのクリミアへの「大規模な」攻撃を防いだ(6機撃墜、4機活動不能)と声明を発表
・中国 習近平国家主席は、同国訪問中のベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、ウクライナ危機をめぐる中国の立場は一貫して明確だと伝える

3月2日
・ロシア ロシアブリャンスク州知事は、「ウクライナからの破壊工作員」らがリュベチャネ村で民間人の車に発砲、男性2人死亡少年1人負傷と発表
・アメリカ ブリンケン国務長官とロシアのラヴロフ外相は、G20外相会合が開催されていたインドの首都デリーで短時間接触
・インド ジャイシャンカル外相は、同国開催のG20外相会合でロシアとウクライナの紛争をめぐる「意見の相違」で共同声明の採択見送りと発表

3月3日
・ウクライナ 軍参謀本部は、ロシアがドネツク州バフムートの包囲を引き続き試みていると指摘、バシウキウカとデュボボ・バシリウカの防衛も言及
・アメリカ バイデン大統領は、ドイツのショルツ首相とホワイトハウスで会談、同国への支援継続で一致、同日約4億ドルの追加武器支援を発表
・ロシア プーチン大統領は、防衛関連の契約で不履行の企業の幹部を停職処分にし、政府任命の外部管理者が引き継ぐことを可能にする法令に署名

3月4日
・ロシア 国防省は、ショイグ国防相が東部ドネツク州の前線を視察、「南ドネツク方面」に配置されたロシア軍部隊の前線司令拠点を訪れたと発表

3月6日
・ウクライナ 国防省情報総局の部隊「クラーケン」は、ロシア西部ブリャンスク州の自律型監視塔をドローンで破壊したと明らかに
・ロシア 国防省は、ショイグ国防相が南東部の港湾都市マリウポリを訪問し、インフラの建設プロジェクトを視察したことを明らかに
・NATO 諜報部門の推計によれば、東部バフムートの戦闘で死亡した兵士の人数は、ウクライナ兵1人に対してロシア兵は少なくとも5人と発表

3月7日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、演説で「ダビンチ」のコールサインを持つ著名戦闘員ドミトロ・コツバイロ氏がバフムートで戦死したと明らに
・ドイツ ラインメタル社のアルミン・パッパーガーCEOは、ウクライナに戦車製造工場を開設の意向を明らかに、投資は2億ユーロ、生産力は年400両
・中国 秦剛(チンカン)外相は 可能性があるウクライナ紛争への中国政府からの軍事支援について、米国による台湾への武器売却を引合いにだす

3月8日
・ウクライナ レズニコウ国防相は、ロシア軍を阻止し、反攻を開始するのに可及的速やかに100万発(105㎜と155㎜砲弾)の弾薬が必要だと述べる

3月9日
・ウクライナ 首都キーウを含む広範囲でロシア軍のミサイル攻撃(81発)を受け、少なくとも11人が死亡、22人が負傷したと発表
・ロシア 国防省は、今回の大規模攻撃は同国西部ブリャンスク州での先週のウクライナによる「テロ行為」への報復だと発表

3月10日
・ウクライナ 軍のチェレバティ報道官は、東部バフムートは「前線の最激戦地」で、第3波がロシア正規軍で置き換えられつつあるとの見解を示す

3月14日
・ロシア ショイグ国防相は、防衛企業の「戦術ミサイル兵器コーポレーション」に対し、高精度ミサイルの生産を倍増するよう指示
・アメリア 空軍は、黒海上空を飛行していたドローン「MQ9リーパー」がロシア軍Su27戦闘機と接触してプロペラを損傷し、墜落したと発表
・オランダ オロングレン国防相は、ウクライナに対して掃海艇2隻とドローン探知用レーダー、「M3」架橋装備を送ると明らかに、訓練計画も
・リトアニア 議会は、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」を「テロ組織」に指定する決議案を可決
・ドイツ シュピーゲル誌は、昨年9月のバルト海のパイプライン「ノルドストリーム」の爆発に関連して検察が捜索した船舶「アンドロメダ」を特定

3月15日
・ウクライナ 外務省によると、ロシアの侵攻開始後にウクライナ軍が撃ち落としたロシア軍用機などは3月15日までに少なくとも304機に達する
・ロシア 大統領府のペスコフ報道官は、黒海からの穀物輸出に関する協定の60日間延長について、ロシア側の「善意の証し」との見方を示す

3月16日
・ポーランド ドゥダ大統領は、自国保有の旧ソ連製のミグ29戦闘機4機を「数日中にウクライナに供与する」と発表
・ポーランド カミンスキ内務・行政相は、ロシア連邦保安局(FSB)に「協力」して国内でスパイ活動を行った疑いで9人を逮捕したと発表

3月17日
・世界 国際刑事裁判所(ICC-ハーグ)は、ウクライナからの子供の拉致に関与した疑いがあるとしてロシアのプーチン大統領の逮捕状を出す
・スロバキア 13機のミグ29の供与を決定
・トルコ エルドアン大統領は、フィンランドのニーニスト大統領と会談、共同記者会見でフィンランドのNATO加盟を支持

3月19日
・ロシア プーチン大統領は、ウクライナ南部の占領地マリウポリを訪問

3月20日
・EU 欧州防衛機関(EDA)は、EUとノルウェーが弾薬を共同で購入、ウクライナに供与する合意の成立を発表、今後2年間で155㎜砲弾を優先的に調達
・中国 習近国家主席は、ロシアを訪問しプーチン大統領と会談、20日から3日間の訪問予定

3月21日
・ウクライナ 当局者は、ゼレンスキー大統領と中国の習近平国家主席が中国が示した和平案について電話協議する計画を明らかに
・ウクライナ 国家非常事態庁は、キーウ州ルジシチフへの夜間ドローン攻撃で8人死亡を公表、また翌日ザポリージャ州で1人死亡したと明らかに
・日本 岸田文雄首相は、訪問先のインドからポーランドを経由してウクライナを訪問、ゼレンスキ―首相と会談、ブチャに訪れる
・日本 岸田首相は、ゼレンスキー大統領との共同記者会見で殺傷能力のない装備品の供与支援に3000万ドル(約40億円)の資金を拠出すると表明

3月22日
・ロシア リャブコフ外務次官は、核紛争のリスクがここへきて過去数十年間で最も高い水準に達しているとの見解を示す
・IMF ロシアによる侵攻で経済難に陥っているウクライナに対し、156億ドルを融資することで合意に達したと発表

3月23日
・ハンガリー グヤーシュ首相府長官は、ICCが先週逮捕状を出したプーチン大統領について、ハンガリーに入国しても逮捕しないとの方針を示す

3月24日
・国連 OHCHRは、昨年2月以降にロシア、ウクライナ軍双方の手で行われた戦争捕虜の即決処刑を数十件記録した報告書を発表

3月27日
・ロシア 政府は、撤退する非友好国企業に第三者が評価した売却資産の5%以上にあたる金額を、自発的に政府へ納付する義務を付ける方針を発表

3月28日
・英国/ポーランド 両政府は、住む場所を追われた人々のためウクライナに臨時の集落を2カ所建設する計画を発表、最大1,000万ポンドの拠出を約束

2023年4月

4月5日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、公式訪問のため隣国ポーランドに到着、大統領府を訪問、両首脳は同午後6時に共同声明を出す見通し
・フランス マクロン大統領は、5日から3日間の予定で中国を公式訪問、EU欧州委員会のフォンデアライエン委員長も同時に中国を訪れる

4月6日
・ウクライナ 軍は、東部の戦況に触れてバフムートとアウディイウカ、マリンカの3市で「最も激しい戦い」が起きていると明らか
・中国 習近平国家主席は北京でフランスのマクロン大統領と会談、習氏は適切な時にゼレンスキー大統領と話す用意があるとマクロン氏に伝える

4月7日
・アメリカ 国防総省は、ウクライナに関する米国やNATOの軍事機密情報とみられる画像がSNS上に出回った件で、調査中だと明らかに

4月10日
・国連 OHCHRは、ロシアの侵攻以降4月9日までに、ウクライナの民間人死傷者は2万2734人、内8,490人が死亡したと明らかに

4月11日
・ロシア 下院は、招集令状について従来の手紙に加えて電子化による配送を認める修正案を可決、12日に上院で協議、14日に大統領署名で施行
・アメリカ CIAのバーンズ長官は CIAがプーチン大統領について戦争に関して現時点では交渉を真剣には考えていないとみていると明らかに

4月12日
・ウクライナ コスチン検事総長は、登録された戦争犯罪(殺人、レイプ、私有財産の破壊、強制退去、略奪等)の件数が7万7千件を超えると明らかに
・ウクライナ 訪米中のシュミハリ首相は、オースティン米国防長官と国防総省で会談し、F15、F16戦闘機と長距離ミサイルの供与をあらためて要請

4月13日
・ウクライナ 国営原子力企業「エネルゴアトム」は ザポリージャ原子力発電所の原子炉機関室近くでロシア軍が仕掛けた地雷が爆発したと報告
・ドイツ ピストリウス独国防相は、ポーランドによるウクライナへの元東ドイツ所有の「ミグ29」5機の再輸出を承認したとの声明を発表
・経済 中東欧諸国の農業従事者は、ルーマニアとブルガリアとの国境線でウクライナから無課税の安価な穀物類の流入について抗議行動に訴える

4月15日
・ウクライナ 非常事態庁は、国土の3分の1に爆発物が埋没や散乱している可能性があるとの声明を発表、面積にすると約17万4千平方キロ相当

4月16日
・ロシア プーチン大統領は、モスクワで中国の李尚福国防相と会談し、両国の緊密な軍事面での協力を歓迎
・ポーランド 安価な農産品の急増を受け、ウクライナからの穀物などの食糧品輸入を禁止
・ハンガリー イシュトバーン・ナジ農相は、穀物や油糧種子などウクライナからの農産品の輸入を一時的に禁止すると発表

4月18日
・ロシア 国防省は、東部バフムートの戦況に触れ、強襲部隊が市中央部と北西部の2地区を奪取したと明らかに
・ウクライナ 軍参謀本部は、敵がバフムート西郊と南西郊の2地域付近で攻撃を仕掛けたものの、不成功に終わったと述べる
・G7 各国外相は、ロシアに対する厳しい制裁とウクライナへの支援を継続すると発表

4月19日
・ドイツ 政府は、ウクライナに供与を約束していた高性能地対空ミサイル「パトリオット」を引き渡したことを明らかに

4月21日
・ポーランド 当局者は、ウクライナ産穀物に対する輸入禁止を解除の合意をしたこと明らかに、付属書類に記載品は午前0時から国内通貨が可能

4月23日
・ロシア メドベージェフ安全保障会議副議長は、ウクライナ産小麦の黒海経由の輸出を巡り、G7が対ロ制裁強化なら合意の打切りを示唆

4月24日
・アメリカ WP電子版は、流出した米機密文書を基にウクライナ国防省が2月24日にモスクワやノボロシースクなどへの大規模攻撃を計画したと報じる
・ロシア ペスコフ報道官は、息子のニコライ・ペスコフ氏が民間軍事会社ワグネルの戦闘員としてウクライナで戦闘に参加したとの主張を認める

4月25日
・EU フォンデアライエン欧州委員長は、金融支援パッケージに基づいてウクライナに15億ユーロ(約2200億円)の追加支援を行うと明らかに

4月26日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領と中国の習近平国家主席が電話で協議、ウクライナの危機に関する意見交換、習氏は和平交渉を支援する意向を示す
・アメリカ NSCのカービー戦略広報調整官は、中国とウクライナの電話協議を歓迎、「意義ある和平案」につながるか判然としないとも説明
・経済 ロシア政府は、エネルギー大手のドイツ・ユニパーとフィンランド・フォータムのロシア国内資産を一時的に管理下に置いた
・アメリカ 欧州軍のカボリ司令官は、ロシアは損失はあるものの、依然として豊富な戦力が残り、開戦時よりも大きな規模だとの見解を示す

4月27日
・ウクライナ ポドリャク大統領府長官顧問は、今年2月24日にモスクワを含めたロシアの内陸部への攻撃を計画していたとの米紙WPの報道を否定
・ロシア 外務省は、同国内で拘束されている米紙WSJのエバン・ゲルシュコビッチ記者との面会を求める米国の要請を拒否
・NATO ストルテンベルグ事務総長は、加盟国が約束した戦闘車両(戦車230両、装甲車両1,550両超)のほぼ全てをウクライナに届けたと明らかに

4月28日
・ウクライナ 州軍政当局は、中部チェルカスイ州ウマニにミサイル攻撃があり、6人が死亡9人が負傷を発表
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、中国の習近平国家主席との会談で、ロシアに連れ去られた子どもの帰還に向け支援を要請したことを明らかに
・ウクライナ レズニコフ国防相は、反転攻勢への準備が最終段階に入ったと明らかに
・デンマーク インフォマシオン紙は、昨年のノルドストリーム破損事件で、発生の数日前にロシア特殊船「SS-750」が周辺海域を航行と伝える
・ロシア 中央銀行は、金融政策決定会合で政策金利を年7.50%に据え置きを決定、物価上昇が落ち着きつつあり、5会合連続で水準を維持

4月29日
・ウクライナ 中部ウマニの集合住宅へのミサイル攻撃で、死者の数が少なくとも23人に上ることが判明
・ロシア セバストポリのラズボジャエフ市長は、早朝にテレグラムで、燃料タンクで火災が発生したと明らかに、火は約1000平方メートルの範囲
・ウクライナ 軍情報総局当局者は、セバストポリで同日起きた大規模な火災に触れ、石油製品が入ったタンクの10基以上が破壊されたと述べる
・ロシア ロシアで収監されている反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の長女ダーシャさんは、同氏の健康状態は悪化していると述べる

4月30日
・ロシア 国防省は、兵站担当の国防次官の交代を発表、ミジンツェフ上級大将に代わり、アレクセイ・クズメンコフ上級大将が任命されたと発表
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、広く予想されているロシア軍に対する反転攻勢について、準備が進んでおり将来的に実行されると述べる
・ウクライナ 軍の報道官は、地元メディアに対し東部のバフムートについて戦いは「非常に激しい」と明らかに
・世界 ローマ・カトリック教会のフランシス教皇は、ローマ教皇庁がウクライナの戦争終結に向けた取り組みへの参加を明らかに

2023年5月

5月1日
・ウクライナ 軍は、同国東部や中部の各地がロシアの攻撃(ミサイル27発、ロケット弾45発)を受け、死傷者が出たと報告
・ロシア 外務省は、ポーランド当局が29日にワルシャワのロシア大使館付属の学校を接収したことを受けて報復を警告
・アメリカ NSCのカービー戦略広報調整官はドンバス地方で、昨年12月以降ロシア側は死者2万人(半数はワグネル)以上、負傷者は8万人に上ると推計

5月2日
・ロシア 大統領府ペスコフ報道官は、1日のアメリカが推計した死傷者10万人超えについて「正確な推計を出すすべを絶対に持っていない」と反論
・アメリカ バーンズ駐中国大使は、中国がロシアにウクライナでの戦争を終わらせるよう圧力をかけることをアメリカは望んでいると述べる

5月3日
・ロシア 政府は、大統領府に2機のドローンによる攻撃があったと発表し、ウクライナによるプーチン大統領を殺害する試みだと主張

5月4日
・ロシア 元ロシア国会議員イリヤ・ポノマリョフ氏は、大統領府へのドローン攻撃について、国内で抵抗運動を行うパルチザンが実行との見方を示す

5月5日
・ロシア ワグネルのエフゲニー・プリゴジン氏は、戦闘員の弾薬が不足していることを理由に激戦地バフムートから10日に撤退すると表明
・トルコ 黒海経済協力機構議員会議(PABSEC)で、ウクライナとロシア両国の代表団員が議場などで小突きあったり、殴打を加えたりする混乱が発生

5月6日
・ウクライナ 人権オンブズマンは、ロシア占領地に居住するウクライナ人に対し身の安全を図る対策の一環としてロシアの旅券受理を促す考えを示す

5月9日
・ロシア プーチン大統領は、対ドイツ戦勝記念日のパレードで演説し、ウクライナは「西側の主人」に率いられる政権の「人質」になったと主張
・ウクライナ 軍当局者は、首都キーウに未明撃ち込まれた、15発前後の巡航ミサイル「X-101」「X-555」を、防空システムで全て撃墜したと発表
・アメリカ 政府は、12億ドル規模のウクライナへの安全保障上の支援を発表、155ミリ砲弾、追加の防空システムやドローンの弾薬など

5月10日
・ラトビア/カナダ カナダ政府は、両国共同で15日からラトビアでウクライナ軍兵士に対する訓練を開始すると発表
・ロシア ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏は、ロシア軍の旅団の1部隊に対し、バフムートの前線に構えた陣地を放棄していると非難

5月12日
・ロシア ルガンスク人民共和国(LPR)の調整委員会は、ルハンスクで複数回の爆発が発生、市内の工業地域にミサイル2発が着弾したと説明

5月13日
・ウクライナ 中南部ザポリージャ州でロシアが任命したエフゲニー・バリツキー「知事」は、同州メリトポリ市で裁判所のトップを狙った暗殺未遂事件が11日に起きたとSNS上で明らかに
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、イタリアを訪問しバチカンでローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇と面会
・ロシア 連邦捜査委員会は、ICCがプーチン大統領らに逮捕状を出した件で、積極的に関与したとする裁判官ら4人を指名手配リストに含める方針

5月14日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、フランスを訪問しマクロン大統領と会談
・ウクライナ マリャル国防次官は、軍が東部バフムート近郊でロシア軍の陣地10ヶ所以上を占領することができたと明らかに
・アメリカ 政府当局者は、ロシア軍の「パトリオット」の破壊を狙った極超音速ミサイルによる攻撃は失敗し、逆に撃ち落とされたことを明らかに

5月15日
・ロシア プーチン大統領は、会戦以降にロシア軍と兵役の契約を結んだ外国人について、ロシア国籍取得の手続きを容易にする大統領令に署名
・フランス マクロン大統領は、ウクライナ軍の戦闘機のパイロットに訓練をフランスで行うことに前向きだとの見方を示し、航空機の供与は否定
・ポーランド ブワシュチャク国防相は、2019年2月の合意によるHIMARSの第1弾を受け取ったと明らかに、ロシアとの国境付近に配備予定

5月16日
・ロシア 当局は、ザポリージャ原子力発電所で働く職員が「通常業務」を再開したと明らかに
・ウクライナ オレナ・ゼレンシカ大統領夫人は、訪問先の韓国で尹錫悦大統領と会談し、「非殺傷」の装備品の支援を求める
・世界 IEAは、ロシアの4月の原油及び精製油の輸出量は1日当たり830万バレルと月次報告で発表、開戦以降で最高の水準に達したと明らかに

5月17日
・トルコ エルドアン大統領は、黒海のウクライナの港からウクライナ産穀物の輸出を認める合意について7/18まで有効な2ヶ月間の延長を発表

5月18日
・ウクライナ 空軍は、ロシア軍による17日夜からの攻撃について撃ち込まれた巡航ミサイルは30発としてうち29発を無力化したとの声明を発表
・ロシア 外務省は、黒海のウクライナ産穀物の輸出延長に関する合意が、特定の制裁解除という要求を満たさなければ7/17以降延長されないと警告
・ロシア 理論応用力学研究所(ITAM)のメンバーらは、科学者3人が反逆罪の疑いで逮捕されたことを受け、批判する書簡を発表
・日本 外務省は、ゼレンスキー大統領が21日のG7の会議にオンライン参加する予定と発表
・イギリス ウォレス国防相は、ウクライナに供与したステルス長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」が、配備発表後に使用されたことを明らかに
・アメリカ 米国防総省は、首都キーウへのミサイル集中攻撃で損傷した地対空防空システム「パトリオット」が復旧したと明らかに

5月19日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領が、G7サミットの出席のため日本を訪れることを複数の情報筋が明らかに
・ロシア 政府は、「500人の米国人」の入国を禁止すると発表、対象にはオバマ元大統領や深夜番組司会者のスティーブン・コルベア氏ら
・G7 広島でサミット開幕、各国首脳はロシアに対する制裁を強化し、ロシアの「違法で、正当化しえない、一方的な」戦争に立ち向かう約束を再確認

5月20日
・ウクライナ ゼレンスキー大統領は、G7サミットに出席するため来日、21日の会合に出席、岸田首相との首脳会談も予定
・ロシア クリミア半島の親ロシア派当局は、18日に半島内の主要な2都市をつなぐ鉄道路線で貨物列車の脱線が起きたのは第三者の工作と報告



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