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Kawanishi Art Project -With- 2023

Kawanishi Art Project -With- 2023 は兵庫県川西市のアートイベントで2023年の3月11日〜25日まで開催された。
会場は川西能勢口近くのキセラ広場と能勢電鉄の多田駅から歩いて15分の多田神社の2カ所に分けられた設定でキセラ広場は11名の彫刻などの造形物の展示。多田神社の方は水中写真家の鍵井靖章さん撮影の映像と写真をプロジェクションマッピング用に編集したものを上映し音楽家の安井麻人さんの音楽が鳴り響く幻想的な映像作品展示になった。
境内と庭計5カ所の屋外映像の投影のため日没後の上映になり、会期中2回の土曜日、日曜日計4日間の上映となった。

ロケハンではプロジェクションマッピングが可能な場所をピックアップし、普段は入れない本殿周辺や清和源氏興隆の礎を築いた源満仲からその曾孫・源義家までの五公を祀る廟、政所の庭園など見せていただき多田神社禰宜様より丁寧な説明を聞く事ができた。
何処も映写させて頂くにはあまりも恐れ多い場所ではありますが日没後はほぼ暗闇になるという好条件に非常にテンションが上がりました。
しかしあまりにも広大な空間をどのように大勢の人に見ていただくのか同時に大きいプレッシャーも抱えることになった。

①多田神社拝殿
②本殿
③本殿裏
④⑤政所境界の塀と苔の庭

当初は7カ所9台のプロジェクターを想定した案で進めていたが暗い通路になることで観客の動線が滞る心配なども考慮し最終的に5カ所7台のプロジェクターで上映することになった。
①正面拝殿とその檜皮屋根 ②本殿正面には金屏風を立てて黄金色スクリーンに。 ③本殿裏は丸太と角材で組んだマス目状の板壁をマルチスクリーンのように映写してみる事に。④⑤政所内境の長い塀と苔の庭。

川西市文化・観光・スポーツ課で準備中の金屏風に映写テスト

多田神社のイベントは3月11日と12日、翌週の18日19日(土曜日曜)計4日で日没後18時30分から20時までというスケジュールで進められ、それまでに2回の現場の距離や形状の計測を日没後神社のご協力を得てなされた。
開催数日前に試写が行われ客の観覧滞在時間は5カ所の映写と移動時間等考慮すると最短30分とし、映像の長さは各5分のループ再生という事になった。

拝殿前檜皮屋根から光のシャワーが降り注ぐ
本殿前は屏風の固定が難しく最終的に拝殿裏に置かれた
本殿裏20面マルチスクリーン状にマッピング
塀にはプロジェクター2台分の超横長映像を予定していたが1台作動できず断念
苔の庭に映像で描かれるINGLIDさんのイラスト

#川西市 #多田神社 #芸法 #文化・観光・スポーツ課


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