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[調査]ロッテデータ紹介 5/9~5/14の一体だれが活躍した???

5/9~5/14 4勝1敗と大きく勝ち越した千葉ロッテマリーンズ。今回の5試合では内野陣(特に若手選手)の活躍が目立ちました。そこで今回は5/9~5/14の5日間で活躍した選手3名を紹介していきたいと思います!この記事はYouTubeでも紹介していますので、まだ見ていないという人は是非YouTubeのほうも見ていってください!→YouTube動画https://youtu.be/jL1MsEmbF24


1 アウト時の勝利貢献度についての説明

 今回の記事では「アウト時の勝利貢献度」というものが出てきますので選手の紹介をする前に野球においてアウトになっても勝利に貢献したと言える行為について解説していきたいと思います。これを読んだ皆さんは「アウトなのになったら勝利に貢献できないだろ」と思っていると思いますが基本的にはその通りです。原則、野球において打者がアウトになってしまうとアウトカウントが進み得点する確率が下がります。しかし、例外で、得点効率が上がる行為や得点自体を獲得することができる行為があります、それが、

  • 進塁打

  • 犠打(送りバント)

  • 犠飛(犠牲フライ)

  • 凡打時のアウトの間に得点

の、4つです。1つずつ説明していきます。
1つ目の進塁打はランナーが1塁、もしくは2塁にいる状況で、そのランナーが次の塁に進められることができるバッティングのことを言います。これができていると、アウトになったとしてもバッターとして最低限としての役割を果たしたと言え、アウトになっても勝利に貢献したと言えます。2つめの犠打とは、簡単に言うと、送りバントのことです。野球においてランナー1塁にいる時より2塁にいる時、2塁の時より3塁にいる時のほうが得点を獲得する確率が高くなります。そのため、ランナーを確実に進めるためにバントをすることがあり、それを犠打(送りバント)と言います。これをするとアウトになってしまいますが、ほぼ確実にランナーを次の塁に進めることができるため、アウトになったとしても勝利に貢献したと言えます。3つ目の犠飛(犠牲フライ)とは、ざっくりいうと、ランナー3塁1アウト以下の状況で外野フライを打つ事です。これをするとアウトになりますが、外野手が捕球したタイミングで3塁のランナーがスタートを切ること(タッチアップ)ができホームに帰ることができる可能性が生じます。そのため、犠飛はアウトになりながらも得点を取ることができるためアウトになっても勝利に貢献したと言えます。4つ目の凡打時のアウトの間に得点というのは、ランナーが三塁にいて、1アウト以下であった場合打者が打ってアウトになった場合でも、3塁ランナーがその間に本塁に行くことができれば得点が入るということです。これをすると、アウトカウントが進みますが得点は入ります。そのため、アウトになっても勝利に貢献したと言えます。以上4つがアウトになった際でも勝利に貢献できることです。

2 注目選手 野手

1人目 池田来翔 選手

 この5試合で活躍した選手1人目は池田選手です。池田選手は今季開幕2軍でしたが、2軍で88打数、打率.330 3本塁打 8打点と圧倒的な成績をのこして、1軍に合流しました。池田選手は、この5試合で18打数、打率.278、1本塁打、2打点、OPS 0.871と今季初めての1軍とは思えない状態のよさでした。1軍に合流して2試合目でプロ初ホームランを含むプロ初猛打賞を記録した時は驚きましたね!このように素晴らしいスタートをきった池田選手ですが今回の試合で特に素晴らしかったのはISOの高さと対右投手打率の2つです。池田選手はこの5戦でISOが.278と昨季のパリーグ平均(.118)の2倍以上の成績を記録しました。これは、5試合のみの成績とはいえ素晴らしいです。ロッテはチーム本塁打が15本という成績から分かるように圧倒的に長打力に欠けています。そのため、池田選手のような本塁打を打つ事ができる長打力がある若手が出てくることは喜ばしいことです。また、池田選手は対右投手打率がとても高く、この5戦で.455でした。NPBでは右投手のほうが多いため、このように右投手を得意としていることは素晴らしいことです。しかし、その一方で対左投手打率が.0となっており、左投手の球を全く打てていませんでした。いくら右投手を得意としていても、ここまで打率に差が生じてしまうと対策をされてしまうので、今後活躍するためには左投手を苦にしないバッティングができるようにならなければならないと考えられます。まぁ、5試合のみの成績なので何とも言えないですけどね(笑)なんにせよ今後が楽しみな選手です!

2人目 中村奨吾 選手

2人目は中村選手です。中村選手は開幕から足の痛み等で不調が続いていましたが、この5試合では17打数で打率.412、1本塁打、5打点、OPS 1.182と今までが嘘だったかのような成績を記録しました。中村選手はISOが.294と高かったことや得点圏打率が.400あり、打撃面で勝利に貢献していたことが素晴らしかったですが、より、素晴らしかったのはアウト時の貢献度の高さです。アウト時の貢献度に関してはこの記事の初めにしているのでそちらをご覧ください。中村選手はこの5試合三振率が0%で三振が一度もありませんでした。三振をしてアウトになってしまうと、「アウト時の貢献」のどれも行うことができなくなるためアウト時の貢献度が低くなってしまいます。ですが、この5試合での中村選手は1度も三振をしていないのでアウトになったすべての打席においても勝利に貢献していると言えるということです。(去年までオリックスでプレイし現在メジャーリーガーの吉田正尚選手がどの場面でも最低限のことはしているといわれていたのは高打率、高出塁率かつ、三振が少なかったためです。)また、中村選手はこの5試合でフライアウト率が70%でした。打球が上がると長打になる確率が高くなり得点効率が上がります。また、外野にフライを打てば犠飛になるパターンも増えるため得点を得られる可能性が上がります。そのため、アウトになった際、ゴロでのアウトよりフライでのアウトのほうが勝利に貢献したと言えます。
要するに、この2つのデータから、中村選手は安打やホームランで勝利に十分貢献していましたが、実はアウトになった際も、勝利に貢献できるようなバッティングができていたということわかるということです。

3人目 益田直也 選手

4人目は幕張の守護神こと益田選手です。益田選手はこの5試合で3登板し無失点3セーブと圧巻の投球を披露しました。3登板で無失点3セーブだけでも十分に状態が良いことがわかると思いますが、この成績以上に状態が良いとわかる成績があります。それは、被安打数と与四球数です。益田選手はこの3登板でなんと、1人のランナーも出していません!これは、3登板で与四球を一度も出しておらず、安打も1度も打たれていないということです。セーブシチュエーション(簡単に言うと最終回3点差以内の状況で登板しリードを保ったまま1イニング投げ切ること)において、ランナーをためることほど怖いことはないため、毎回3人でピシャリと終わらせていた益田選手はとてつもなく頼もしいです。どんなに優れた投手といってもコンディションが良くなければこのようなピッチングをすることはできないため、この成績から現在益田選手の調子がすこぶる良いことがわかります。

3 まとめ

いかがだったでしょうか、今回は5/9-5/14までの5試合で活躍した選手3名の紹介でした。池田選手が活躍すると内野手争いが活発になるのでぜひとも頑張ってもらいたいですね。YouTubeにて今回の記事では紹介していない選手1名を紹介していますのでよかったらYouTubeのほうも見ていってください!では、皆さんまた次回お会いしましょう!We Love Marines!

解説してほしい選手等いましたら記事の参考にさせていただきますのでコメントしてくれると嬉しいです!

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