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「バビロンの大富豪」レビュー:お金の初心者が知るべき古から伝わる教え

この記事では色んな所で取り上げられて、いまだに人気のあるバビロンの大富豪についてレビューをします。

一言で感想を言うなら読んでよかった、面白い本でした。

僕はお金に関して勉強を始めたばかりなので、プロの様な視点を持ってこの本の内容を評価することはできません。

その代わりに本書に出てくるバビロニアの人達の1人として、大富豪に「資産形成の方法」を教えてもらう読者という目線で感想をまとめました。

あなたがもし僕と同じように「お金のことを勉強しよう」と動き始めている人であればこの本はおすすめの入門書です。

古代バビロニアが築かれたように知識を得て、実践していければ現在とは違う将来が見えてくる希望を与えてくれます。

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バビロンの大富豪を読もうと思った理由

僕がこの本を読んだ理由はお金のことを学びたいと思ったからです。

日本では学校でお金に関する実践的な知識は教えてくれません。しかしニュースを見ると暗い話題ばかり。どうすることもできないのは歯がゆい。

社会に出たある瞬間に「え?お金のことって全然わからない」という不安は誰しもが直面する問題です。

将来を考えた時に「大金持ちにならなくても、お金に対する心配を減らせればもうちょっと幸せになれるんじゃない?」と思いました。

そんな時にオーディブルのおすすめに表示されていたので興味を持ちました。

大昔に成功した実績があって、現在でもその方法が語られているということは王道なんでしょう。つまり自分もそれに従えば同じ方向に行けるんじゃないか?という考えで読んでみました。

バビロンの大富豪から学んだ2つのこと

ここでは僕がバビロンの大富豪から得た2つの大きな学びをまとめています。

本質的なことは変わらない

バビロンの大富豪にでてくる教えはめちゃくちゃシンプルです。

・給料の10%を貯金するべし
・生活費が溜まれば投資に回すべし
・あとは真面目に働くべし

非常に大きな力を誇っていたバビロンには豊富な天然資源や、地理的な優位性はありませんでした。

ではなぜそれほどまでに繁栄できたかというと、人間が持つ力を引き出し、富を潤滑油として利用していたことです。

これを聞いた時に僕は「その磨き上げた知識、蓄財のための技術を知りたい」でした。

紀元前と聞くと、とても古臭く感じてしまう人もいるかもしれません。現代バージョンにアップデートする必要はあるかもしれませんが、お金を扱う上での本質的な心構えは変わりません。

バビロンの大富豪で何度も言われている「収入の1/10を貯金する」を初めて聞いた時は「え?それだけ?そのぐらいなら毎月勝手に貯まってるし」でした。

しかし「貯まっている」と「貯めている」では大きな違いがあることを教えてくれます。

つまりお金に関する知識不足からくる不安を拭い去って、堅実な資産形成をスタートさせる。

その姿勢を学べる良い本だと感じています。

大富豪の器と初めの1歩

極意とは実際には驚くほどシンプルなものなのでしょう。

テクニックだけではなく、それを使いこなす準備ができて効果を発揮するものなのだと思います。

FXや株によって「1晩で億り人!ウェーイ」のような感じではなくて、蓄財するにはまじめにコツコツするしかない。それを受け入れる器を作ることが初めの1歩になる。

以前の僕なら大体の給料の額は知っていましたが、実際にいくら入ってきて、どれだけ出たかという事は考えていませんでした。

例えばこの本で何度も紹介されている「給料の10%を貯金する」というルールを持つと、いくら貰って、いくら使えるか把握しようとします。

この学びのもとに、家計簿をつけ始めました。と言っても入ってきた分と、出ていった分を調べるだけの簡易なものです。

細かすぎる家計簿は絶対に続きませんから。

結果として、意図的にお金を管理しようという意識が付きました。「節約して100万円貯金した」というような華やかな結果はだいぶ先になるけど続けます。

バビロンの大富豪に対する反論

内容がわかりやすくてどんどん読み進めていましたが、少し疑問を持った部分もあったので紹介しておきます。

ちょっと真面目過ぎる

本の前半は貯金と投資についての説明。まずこれだけでも真面目過ぎてつまらなく感じる人もいるかもしれません。

後半はほとんど「真面目に労働しろ」というメッセージが占めています。

だいぶ前に書かれた本なので、少し現代の雰囲気に合っていないのかもしれません。

昭和の時代なら経済成長の恩恵を受けていたでしょうが、現代ではそれは望めません。つまり真面目に労働しているだけでは足りないのでは?という疑問が残ります。

最近はFIREなど「できるだけ労働したくない」層がお金の勉強をすることも多いので「働け!働け!」という体育会的な考えの押しつけはあまり響かないでしょう。

それでも投資の源泉になるお金を持つための心構えとして、労働が前提にあることは100%同意しています。

話が矛盾している部分がある

第3章で大富豪アルカドと生徒の討論のシーンです。

ある受講者の考えを全体として肯定的にとらえていた部分について違和感がありました。

その考え方とは「富を得るには優柔不断になってはダメ。大胆に行動しろ」というものです。

ストーリはこんな感じ。

闇夜に商人がたくさんの羊を売りに来ました。
商人は早く帰りたいので、安くていいから売りたいと言っている
羊の仲買人は暗くて羊の状態、数がわからないので買わなかった
しかし朝になると通常の3倍の値段で転売できたと気づいて後悔する
この話を聞いていた生徒全員から優柔不断だとディスられる

言ってることはよくわかります。

生徒はみんな結果を知ってるからツッコめるけど。その場ではみんなできないから困ってるわけで。

「あの時、ビットコインを買ってたら今頃は億り人だ」と言ってるのと全く同じです。

これを優柔不断と表現してしまうと不用意にリスクをとることを助長しています。

つまり、分からなくてもとにかくやれ!といっているのと同じ。その先に何が待っているかは誰も知らないのに。

ここまで何度もコツコツ貯金や真面目労働について解説していたことと矛盾しています。

ちなみに僕は「手付金を支払って羊をキープ。損失を最小にしながら、利益を確保」すればよかったんじゃない?と結果を見てから思ったりもしました。

バビロンの大富豪をオーディブルで聞くメリット

バビロンの大富豪を読んだ、というよりオーディブルでながら聴きをしました。

本の内容は何人かの話し手がお金に関する知識を話すというストーリーになっています。

会話調になっていて世界観に入りやすい点がとても良かったです。

難解な現象を説明したり、難しいお金の計算などは出てこないので、オーディブルで聞いていても内容を理解しやすかったのがおすすめポイント。

何より運転中など時間を節約しながら、お金の勉強ができるという点が最大の魅力です。

この本をとても気に入ったので何度も聞きながら理解を深めるのにはとてもいい読書の方法でした。

>>オーディブルの体験談。利用前に知りたかった辛口レビューを公開します

バビロンの大富豪で堅実な大富豪に

資産形成の初心者の僕が「まず何かを始めたい」と思って読み始めたバビロンの大富豪をレビューしました。

内容はお金の勉強初心者が知るべき、古から伝わる教えをまとめた本です。

お金に関する知識不足による不安を拭い去って、堅実な資産形成の方法を教えてくれます。

テクニックだけではなく使いこなすための考えを教えてくれる1冊です。

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