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オーストラリア雇用形態の違い ある施設看護師の働き方

オーストラリアで介護施設で仕事を探していると、フルタイム、パートタイム、カジュアルという働き方が出てきますが、それぞれの違いがわかりますか?

それぞれの雇用形態には独自のメリットとデメリットがあり、あなたのライフスタイルや目指す目標によって最適な選択肢は変わります。

この記事では各雇用形態の特徴とその適性について詳しく解説していきます。

どの働き方があなたにピッタリか比べるのに役立ててください。

日本でもお馴染みのフルタイム

フルタイムは労働時間が週38時間ぐらいが一般的で、1日8時間のシフトを週に5回程度入ります。介護施設では、夜勤や週末のシフトも含まれることがあり、施設のスケジュールしだいでシフトが決まります。

メリットは経済的安定と各種の保障

安定した収入:毎月固定の給料が支払われるので経済的に安定が得られるし、生活設計が立てやすくなります。

福利厚生も手厚い: 有給休暇、病気休暇、退職金制度(Superannuation)などが充実しているので理由があって働けない場合でも給料がある程度保証されています。

長期雇用: 会社との長期的な雇用契約が結ばれていて安定感が得られます。暇だからと言ってシフトを削られることはありません。同じ施設で長く働くことで、利用者さんとの信頼関係が深まったり、質の高いケアを提供しやすくなります。

拘束時間の長さと責任の大きさはデメリット

固定の労働時間に縛られるので柔軟性が低い: 毎週決まった労働時間に縛られるので、急な予定変更や柔軟なスケジュールを組むのが難しくなります。特に夜勤や週末のシフトがある場合は家族やプライベートの予定との調整が大変です。

責任や業務負担が大きい: フルタイムは業務時間が長いのが一般的です。介護施設では、利用者さんの健康と安全に対する責任が特に大きく、ストレスが増え、肉体的・精神的な負担が大きくなります。長時間労働やプレッシャーの多い職場環境では、体調を整えるのがめちゃくちゃ大切です。

こんな人におすすめ

  • 安定した収入と福利厚生を求める

  • 長期的に同じ職場で働きたい

  • 家族を養っている人やローンなどの長期的な支払いがある

ボクの働いてる施設ではケアディレクターやエグゼクティブディレクターなどのマネジメントはフルタイム雇用です。朝8時から夕方の5時、月~金まで働いている日本では一般的な働き方です。看護師でも週40時間以上はフルタイムとして雇用されるので同じような働き方になっています。

パートタイムで自由な働き方を手に入れる

労働時間がフルタイムよりも少なくて通常週20時間程度が一般的です。介護施設では、週3日、1日あたり約4〜6時間のシフトを組み合わせて、個々の状況や施設のニーズに応じて柔軟に契約できます。

メリット仕事と自由時間のいいとこ取り

収入: フルタイムに比べると少ないですが、カジュアルより安定しています。固定給ではなく、時間給が適用されることが一般的です。働いた時間に応じて給料が支払われるため、フルタイムよりも収入は少ないですが、安定して稼ぐことができます。

柔軟な働き方が可能: 他の活動と両立しやすいのも特徴です。家事や育児、他の仕事や学業と両立しやすいため、プライベートと仕事のバランスを保ちやすくなります。早朝や夕方などの短時間シフトも用意されていることが多く、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。

福利厚生が受けられる: 健康管理や休暇取得が可能です。フルタイムほどではありませんが、有給休暇や病気休暇などの基本的な福利厚生があるので、健康管理や急な体調不良にも対応できます。

こんな人におすすめ

  • 安定した収入と福利厚生を求める

  • 長期的に同じ職場で働きたい

  • ワークライフバランスを取りたい

デメリットは収入が減ること

収入が少ない: フルタイムに比べると働く時間が少ないため、収入もその分少なくなります。特に長期的な経済計画や大きな支出を考えている場合には、収入の安定性が問題かもしれません。

ボクは看護師としてパートタイムのポジションで働いているので仕事とライフスタイルのバランスをとってあまりストレスを感じずに働くことができています。日本では働くことが人生の大半を占めていますが、オーストラリアでは全く違った生活を送っています。

カジュアルは少ない保障を時給で補う

固定の労働時間がなく必要に応じて働く、助っ人的ポジション。介護施設ではフルタイム、パートタイムから順にシフトが組まれまれて、急な欠員を補うためにカジュアルが雇われます。シフトは不足しているスポットによって変動するので、働く日や時間帯も不規則です。

メリットはガッツリ稼げること

柔軟な働き方が可能: シフトに縛られない自由な働き方です。学業や他の仕事との両立がしやすく、自分の都合に合わせて働くことができます。介護施設では急な欠員がよくでるので上手くシフトを取れればとても自由に働けます。

高い時給: フルタイムやパートタイムに比べて時給が高いです。カジュアルポジションは福利厚生が少ないため、その代わりに時給が高めに設定されています。一般的にフルタイムやパートタイムより20-25%も多いのでガッツリシフトに入ればかなり稼げます。

デメリットは不安定さ

収入の不安定さ: 働く時間が不規則なので収入が安定しません。必要に応じて働くので毎月の収入が予測しにくく、経済的な安定が得られにくいです。

福利厚生がない: 有給休暇や病気休暇がないので長期的な安心感が欠けることがあります。

長期的なキャリア形成が難しいカジュアルポジションでは、昇進や昇給のチャンスが少ないので、長期的なキャリア形成が難しいです。介護施設内でも、重要なポジションにはフルタイムやパートタイムの従業員が選ばれます。

短期的な雇用契約: 長期的な雇用契約ではなく必要に応じて雇用されます。長期的な雇用契約を結ばず、必要な時にだけ働いてもらう形態が一般的なのでフルタイム、パートタイムの人が増えればカジュアルのシフトから削られて「明日から仕事がない」ということも起こり得ます。

こんな人におすすめ:

  • フレキシブルな働き方を求める(学生や他の仕事と兼業)

  • 短期的に高い収入を得たい

  • 決まったスケジュールに縛られずに働きたい

オーストラリアのある施設看護師の働き方

ボクの働き方を簡単に紹介しておきます。ボクは介護施設で夜勤専門看護師として働いています。シフトの具合で人手がなければときどき日勤などもしますが、基本的には夜勤が好きです。

理由は落ち着いているからです。基本的に夜間はどの利用者さんも寝ているのでトイレ介助やナースコールの対応などを除けばゆっくり仕事をしています。他にもケアプランの見直しや、日中にできなかった仕事のフォローアップ、次のシフトの用意などですね。

忙しい中で働くのが好きな看護師にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、ボクにとってはこれがしっくりきた働き方です。

20代は日本の病院や留学などを経験して忙しかったので、30代、これから40代には自分の好きな分野にもっと時間を費やして人生を充実させていきたいと思っています。


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