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【初段突破を目指す】玉を下段に落とす端攻め

図は角交換向かい飛車対地下鉄飛車で、角の打ち込みに成功した局面です。
まだまだ難しいながら、若干私が有利かと思っていました。

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ここから23角成と、馬を作りましたが、以下△98角からの反撃にあい、受け方を間違えたのもあって負けました。

さて、図の局面ですが、ソフトは99飛と端に回るのを奨励しています。
そこからの指し手はいろいろあるのですが、一例として以下のような展開になったとします。

図以下、▲99飛△55歩▲45銀△同銀▲同桂△44歩で下図。

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銀を交換して桂馬を召し取ろうとしている局面です。

ここから怒涛の攻めがありました。▲63角成と、角を切り捨てます。以下△同飛に▲93歩成(下図)と端を攻めます。
(角捨ての前に歩成を指しても大丈夫そう)

この端攻めが非常に破壊力を秘めていました。

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以下、△同歩▲同香成△同香に▲91銀(下図)

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この銀打ちが非常に厳しいです。

△同玉は▲93飛成で以下詰みます。
7筋に逃げるほかありませんが、▲93飛成とすれば端攻め大成功です。

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しかもこの場合、45に桂馬がいますので、挟撃体制が整っています。

恐るべし端攻め。

ここでの大事なポイントは、後手の金が61にいること。
これはどういうことかというと、82の地点に駒が効いていないということです。

これは美濃囲いの弱点です。

なので、この端攻めが決行されるまえに△72金などと寄っておくと、この攻めは成立しません。

そうすると、同様の手順をたどると以下の図のような感じになります。

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金の位置が61であれば、▲82金打ちで詰みますが、この場合だとその手は△同金と取られて全く詰みません。

これは完全に端攻め失敗しています。

「駒の位置が一路違うだけで結果が全然違ってくる」、なんて強い方が言ったりしていますが、まさにこういうことです。
あ、いや、私が強いと言っているわけではありません。ていうかこれ、ソフトが見つけた手順なので。私の力ではない…。

とはいえ、99に飛車を設置して、香を釣り上げて、91銀から攻める、というのはよくある端攻めのパターンです。
どういう条件だと成功して、何があったら失敗するのか、見極められるようにならないといけません。
美濃囲いの形であれば、成功しやすいです。

しかし、最初のあの図からそこまで読んで99に飛車を回るというのはちょっと難しいです。
やはり飛車を2筋に振って2筋を突破する、というのがわかりやすいでしょうか。

その場合、いろいろと手を進めて検証しましたが、かなり互角が続きました。
難しい将棋だったようです。

将棋って難しい。
でも楽しい。

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