【初段突破を目指す】カウンターからの歩頭の金
先手ゴキゲン中飛車対後手右玉の一局。
右玉の第一次仕掛けは上手く行った感じの局面で、後手が角筋を通して桂馬に狙いを付けた局面。
これに対して自然と△同歩は、▲54歩と突いてきて、次の▲33角成を狙う手が鬱陶しいです。
なので△65同桂と取ります。
角の狙い筋は避けたくないので88角と引きますが、ここで後手がぼんやりしていると、▲66歩から桂馬を取られてしまいます。これはよくありません。
で、習いのある手筋で玉頭を攻めます。
△26歩▲同歩△25歩▲同歩と、たたきの歩に継ぎ歩で、攻めます。
ここで△26歩と打つのが、今までに習った継ぎ歩に垂れ歩なんですが、それだとやはり▲54歩などが嫌です。
そこで、狙われている桂馬を攻めに活用する△45桂が味のいい手です。
▲同銀は△25飛で、継ぎ歩の効果が絶大の十字飛車。
なので桂馬を取れませんが、2枚の桂と角が、57の地点に効いているのが迫力満点です。
先手は、角の効きを止め、後手の攻めを催促する▲46歩としてきますが、後手は桂馬を清算し、角を走らせます。
以下△57桂右成▲同金△同桂成▲同飛△46角▲47飛で下図。
ここから攻め切るのは難しそうですが、ソフト奨励は△27歩!
同玉は飛車が走る手がありますので、▲同銀と取りますが、続いて△26歩と打ちます。
先手は同銀と取るか38銀と引くかになるかと思いますが、どちらにしろ△36金という、歩の頭に金を打つ気持ちの良い手がさく裂します。
一例として図以下、▲同銀△36金!▲49飛△57角成(ここで26金と取るのは、▲46飛と角を取られてしまう。ここは角を成って銀に当てるのがいい)▲36歩△56馬と進んで下の図。
後手は38銀を狙います。飛車取りと、89銀成を狙っています。
まだまだ決め切るのは無図画しいですが、冒頭の図からこの流れを見ると、なんとまぁ激しい後手の猛攻が続いています。
こういうの、じっくり見ていくと楽しいですよね。
プロの解説とかでもこんな感じに局面を進めることはありますが、ソフトを用いて自分で見つけるというのが気持ちいものです。
ちなみに本譜では、冒頭の図に至っておりません(笑)
本譜では、冒頭の図とちょっと似ていますが、以下の局面
で、角のラインに気づかず△同桂と取りました。
銀を取られてびっくり。そこから盛り返したものの終盤に決定的な見落としがあり負けました。
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