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【初段突破を目指す】数の攻めを防ぐ攻防の角打ち

四間飛車に対する右玉、に対して急戦を仕掛けられたとき、指し手に困ります。
正しく対応すれば右玉有利、というよりは、互角以上に戦えるかなって感じで、研究すれば急戦らしい罠がたくさんありそうだから避ける人が多い。でも初心者は恐れ知らずに突っ込んで来る人が多いです。

下の図は先手の怒涛の攻めが予想されます。角交換した状態で、銀の頭に歩を打たれた局面です。

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銀が逃げると▲63角打ちから、△同銀▲同歩成△同金▲同飛成と進むことが予想されて、すでに敗勢だと感じていました。

飛車成りは防がないといけないので、粘る意味を込めて62歩と打ちました。
しかしこんな手を指すようでは勝てません。

ソフトによると、銀が逃げる手がよかったようです。

△54銀と指せば、▲63角に対して△45角と打ちます。

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こっちから守りの駒を足すのか!
なるほど!

以下▲72角成なら、△同飛▲63金△82飛で先手の攻めは続きません。

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以下は89角成が見えますので、▲56歩と止めても、△62歩で金が死にます。
完全に攻めを防いでいます。

戻ってもう一度同じ図を掲載しますが、

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先ほどはここから▲72角成と進めましたが、▲54角成はどうでしょうか。

△同角▲63銀と攻め込まれますが…

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ここでソフト奨励の手は△67歩!

これは普通に▲同飛と取りますが、△45角打ちが気持ちのいい手です。

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飛車取りだし、63の地点は守れているし、27の地点も2枚の角で狙っています。

以下▲54銀成△67角成▲63歩成と攻めあって、互角ではありますが、こんなかっこいい攻防があるのですね。

見るだけで気持ちのいい応手です。
これを自分が指せたらどれだけ気持ちがいいでしょうか。

私は銀の頭に歩を打たれた時点で負けたと思いました。
でも実際はそこから激しい展開がありました。

諦めが早すぎました。

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