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とりとめなきトリプティック: part 1: Scriabin

 ウゴルスキさんの追悼を機にスクリャビンのピアノソナタ第二番第1楽章を聞く。DGへの最後の録音と、後年の全集録音の二種あり、後年の方が録音のせいかより柔らかく広がりがあるか。いずれも強奏しても決して攻撃的にならないのはらしい所。スクリャビン自身が「星が歌う」と評した第三番第3楽章を先取りする美しさながら途中激しく高揚する。
 続けてどうしてもポゴレリッチで同じ曲を聴いてみたくなる。こちらは基本黒くて攻撃的、金属のようなぎらつきがあり体調によっては辛くなるが、激しく高揚する部分は凄まじく魅力的なのでまたどうしても聴きたくなる。
 スクリャビンといえばソフロニツキだろうか。古い音質からも憑かれたような迫力は感じる。迫力といえばリヒテル。ヴェデルニコフも当然挙げなくてはならない(だって全ての録音が大傑作(※個人の感想です))。アシュケナージは少々軽めに感じられてしまう(※個人の感想です)。
 ハンガリー系ブラジル人というロベルト・シドンも切れ味良く独自の魅力がある。個人的好みで挙げるとサンソン・フランソワやグレン・グールドの第三番は外せません。
 ん、誰か忘れている。

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