協奏曲のカデンツァ
自作のカデンツァ大いに結構だと思うんですけどね。
矢代秋雄さん作なら面白そうですし。
以前は何故だかベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で誰も彼もクライスラーのカデンツァばかりでどうも面白くなかった。伝説のフーベルマン、初めて聴いた時は本当に驚きました、何という切れ味。ヨアヒムのカデンツァのはず。
レオニード・コーガンも凄い。こちらもヨアヒム。
ギドン・クレーメルは初録音(マリナー指揮)でシュニトケ作のカデンツァを披露し話題でした。ブラームスやベルクの引用とかティンパニも参加。アーノンクールとの二回目ではベートーヴェン作、自身のピアノ協奏曲編曲版用カデンツァをヴァイオリンでという手の込んだカタチ。
愉しいのはルッジェーロ・リッチ、何と14種のカデンツァを収録したCDあり。前述のベートーヴェン作(ティンパニ!)、フェルディナンド・ダヴィッド、アンリ・ヴュータン、ヨーゼフ・ヨアヒムは二曲、フェルディナント・ラウプ、ヘンリク・ヴィエニャフスキ、サン=サーンス、レオポルト・アウアー、ウジェーヌ・イザイ、フェルッチョ・ブゾーニ(こちらもオーケストラの低弦とティンパニが参加)、フリッツ・クライスラー、ナタン・ミルシテイン、そしてアルフレート・シュニトケ!
ブラームスのヴァイオリン協奏曲もあってこちらは16種類。ブゾーニ(ティンパニ好きなんすね)、ヨアヒム、Ödön Singer、Hugo Heermann、アウアー、イザイ、フランティシェク・オンドジーチェク、Franz Kneisel、アンリ・マルトー、クライスラー、ドナルド・フランシス・トーヴィー、ヤン・クベリーク、アドルフ・ブッシュ、ヤッシャ・ハイフェッツ、ミルシュテイン、そしてルッジェーロ・リッチ自身。
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