スコット・ラファロ (1936/4/3 - 1961/7/6)
改めてコルトレーンはやっぱ苦手っすう、長い事聴くとめちゃ消耗。音楽があまりにも一方向、単次元的(全てが「祈り」、晩年のバーンスタイン?)に思えるんで、も少し遊びや微笑みがあるやつを欲します。
で同時期のオーネット・コールマンとビル・エヴァンスが思い浮かんだ。前者はピアノレスが基本だった所謂フリージャズの人だし後者は抒情派(みたいに言われるけどねっ、違うよ)の人気ジャズピアニストだすが、実は両者に共通する凄い補助線がスコット・ラファロだったりする。ヤバいベース奏者で早逝したため更に伝説化してますが、ライブの間じゅう給料上げろとずっと文句を言ってた等お人柄的にはあまりいい話はない様ですが…
まずは伝説的ビル・エヴァンス・トリオ。
何て饒舌なベースでしょ。
次にこちらも伝説となったオーネット・コールマンの「フリー・ジャズ」(1960年12月録音)。ダブル・カルテットの編成でメンバーは左チャンネルに
オーネット・コールマン (アルト・サックス)、ドン・チェリー (ポケット・トランペット)、スコット・ラファロ(ベース)、ビリー・ヒギンズ (ドラムス)、
右チャンネルに
エリック・ドルフィー (バス・クラリネット)、フレディ・ハバード (トランペット)、チャーリー・ヘイデン - ベース、エド・ブラックウェル (ドラムス)。
ソロ・オーダーは以下の通り、エリック・ドルフィー→フレディ・ハバード→オーネット・コールマン→ドン・チェリー→チャーリー・ヘイデン→スコット・ラファロ→エド・ブラックウェル→ビリー・ヒギンズ。
もう一枚、タイトルは“ornette!”(1961年1月録音)、メンバーはオーネット・コールマン、ドン・チェリー、スコット・ラファロ、エド・ブラックウェル。
このふわふわ感。曲タイトルのイニシャルはジークムント・フロイトの著作で、Wit and its Relation to the Unconscious (ジョークと無意識との関連)、Totem and Taboo (トーテムとタブー)、Civilization and Its Discontents (文明への不満)、Relation of the Poet to Day Dreaming (詩人と空想する事)から取られてるとの由。アウトテイクも一曲、「スコット・ラファロの錬金術」
という事でジョン・コルトレーンとオーネット・コールマンとビル・エヴァンスは同時代人な訳です。当たり前か。
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