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インドが舞台の映画を幾つか

 「河」(1951)、ジャン・ルノワール(1894/9/15 - 1979/2/12)のフランス=アメリカ=インド合作作品、若草物語の変奏のようなストーリーで素晴らしいカラー撮影のインドロケが魅力たっぷり。
 「大いなる神秘 第一部:王城の掟 第二部:情炎の砂漠」(1958)、フリッツ・ラング(1890/12/5 - 1976/8/2)のドイツ復帰作、97分+101分の豪華カラースペクタクル。彼自身のサイレント期の企画のリメイクってのも驚異。インディ・ジョーンズの元ネタ的な内容で素直に冒険活劇を楽しみましょ。F. ラングの画面の力に圧倒される。撮影89日、内27日はインドロケだそう。巨大な地下の墓なんてパドマヴァーティっぽい。
 「インディア」(1959)、ロベルト・ロッセリーニのドキュメンタリーと劇映画の境の曖昧な「教育的」映画で面白いですよ。一般に観られるイタリア語修復版と別に、後から発見された少し長いフランス語の修復版もあるそうです。
 異論もありましょうが最後に「ダージリン急行」(2007)、ウェス・アンダーソン(1969/5/1 -)の傑作、ホントにインドである必要があんのとか好き嫌いはあるでしょが、ほとんどフリッツ・ラングの様な画面の力とその連鎖、カメラが素早く左右にパンするのもそっくりなんで痺れます。メイキングを観るとインドでの撮影がいい感じでした。お母さんって前田美波里様みたいです。ウェス・アンダーソンの異国趣味は大歓迎。


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