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とりとめなきトリプティック:part 3: Scarlatti

 みえみえのオチですが、ウラジミール・ホロヴィッツを忘れてどうすんだいというお話でした、はい〜。そもそもピアノのレパートリーとしてスカルラッティのソナタが定着したのはホロヴィッツのおかげでしょ。他挙げるならアルド・チッコリーニ、マリア・ティーポ、数は少ないがアルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ。おっと忘れちゃいけないマルセル・メイエ。ディスクはないけどアムステルダムでのウゴルスキさん。そしてポゴレリッチが必聴。ピエール・アンタイのチェンバロ、六枚に及ぶ労作はもちろんですが若き日の一枚も捨てがたいです。
 言わずとしれたシューマン「クライスレリアーナ」、ホロヴィッツはスタジオ録音でもじわりと狂気そのものを垣間見る気がしますヤバいです。「子供の情景」の方が“人口に膾炙”してるんでしょうが、皆さんどうか「フモレスケ」がほんとに凄い事になってるので是非。
 でスクリャビンだってホロヴィッツのおかげで定着したわけで、ひとつだけ挙げるのなら「焔に向かって」でしょうね。ピアノが轟音をあげてます。
 他にも忘れてる気がするがおいおいという事で、お粗末様でした。

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