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研究会の反省

 昨日は藤風会だった。
 最近は詰碁研究の方が盛り上がって、対局はやや下火な感じ。

【実戦の進行】1~35

 私の白番。
 黒3といまどき珍しい高目。
 黒5に白6、8は白23のシチョウ有利を主張した。このシチョウが有利だと悪い分かれになりにくい印象がある。
 黒25は当然シチョウアタリになっている。これには素直にシチョウを解消するのがよかったようだ。
 白26はシチョウアタリを受けず、白3子(白4、6、10)を捨てる含みもあって打った。黒31は意外で、白32と抱えては厚い感じがした。

図1 シチョウの解消の仕方

 katagoによると白1と打つのが良いそうだ。なんだかスカスカしていて気持ちが悪いですが。(実戦ならせいぜいAに打つくらい)白Bで間に合わせるという驚異の意見もあった。

図2 妄想

 実戦白26は黒7まで利かして手抜きのつもり。黒9と動き出されたら捨ててみるつもりだった。ただこれをkatagoに掛けたら3目近く損していて全然だめだった。

図3 katagoの読み筋

 そもそもkatagoの予想だと黒3と抑えて、白14までの戦いを推される。わけのわからない戦いだ。形勢はいい勝負みたいだが、あまりやりたくないかも。

図4 カカエて来た場合

 実戦黒31は意外で、黒1と抱えてくると思った。白8までを予想していた。よくわからないが悪くはないだろうという判断。白8はAとすごく迷う。
 katagによるとこの図を白勝率49.9%とのこと。シマリならAの方が勝るようだ。

図5 katagoの推奨図

 図4白6でkatagoは白1、3だという。なんだか気持ちが悪くて選びずらいが、黒に対する圧力が違うということか。自分の味の良さを優先してしまう傾向があるので、言われないと選べない図だ。

図6 取り掛けについて

 実戦白34のタイミングでの取り掛けは考えないでもなかったが、基本的に白Aがないと無理だと思った。白Aが隅に利いているというという風に捉えるところかと思った。

【実戦の進行】白36

 いろいろ悩んで、無難な(?)白36を選択した。ぱっとしない手に思えたが、よい手も見えずに仕方なくと言った感じ。この後白Aと抜くことになるのだが、近距離で2回シチョウの解消をしてなんだかバカバカしい感じがあり不本意だった。形勢自体は白がいいのだが、この辺りの自分の着手をいまいちだと感じたのと、白の厚みを過小評価したことで、形勢判断が大ブレの1局となってしまった。
 katagoで検討してもいろいろな手が出てきて、手が広くて難しい場面だったのだと実感した。

(図7)こちらを解消

 白1とこちらのシチョウを解消する方が勝ったようだ。
 黒2には白3を一本打ち、白Aと戦うのが本線で、白Bとシチョウアタリでさばく作戦もありうるようだ。

図8 大模様

 黒も単に下辺を打つ方がいいようだが、それなら白3で中央を模様化して白が打てるようだ。

図9 最有力

 もっと有力と出てくるのが下辺先行。白1とかAとか。
 白9までが一例。前図より形が決まっている分心理的にはわかりやすいかも。

図10 中央を打つなら

 中央を打つなら白1がいいようだ。もはや何と言っていいかわからない。
 面白いのが常識的な大場である黒2に対して白3以下の決め方をするということ。こうなると白1はいい位置かもしれない。

 白36時点では悪からず思っていたものの、数手後から悲観モードに入ってしまい、終始形勢判断を誤った状態で対局することとなった。形勢判断難しい。

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