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研究会の検討(2022年2月11日)

 相変わらず研究会の集まりは悪いが、それでも細々と続いている。今日は私は観戦にまわった。その後をkatagoで検討してみたのだが、その一部を公開したい。

【実戦図】1~24

 (多分)コミなしの碁。

 黒17は22に伸びるのがよいようだ。白22の叩きが大きい。22に伸びる手は先手になりそうなので黒がここを手抜きする理由はあまりないようだ。

  黒23の場面でもkatagoは13上のツギを推奨してくるが、手を抜いた人間としてはなかなか打てない手だ。ここで接ぐならもともと伸びていそう。

  黒23のカタツキにどうするか?最初の小競合いが始まった。実戦は24のツケだったが・・・

(図1)推奨手はコスミツケ

 katagoの推奨手は白1のコスミツケ。黒に立たれるとカタツキと連絡しやすくなるのでちょっと意外だ。

(図2) 立たせてから裂く

 続きを見ていくと、コスミツケを決めたうえで白3~9と分断していくのだという。白1のコスミツケは、分断をより厳しくするために相手を近づけてつながる直前の切断しようという意図と解釈できる。

  黒10の受けではAも出てくるが、黒10の後白Bが好点(模様の接点)になるので黒10を手抜きして黒Cと打つような変化も出てくる。

(図3) ハサミツケ

 こちらのケイマツギには白2(!)が筋らしい。黒3に白4と裂いていく。

(図4) 黒は手抜き

 黒は手抜きが有力らしい。穴を空けておくのは気持ちが悪いので思いつかない感じだ。黒1で2に接ぐのは自然だと思うが、それだと白はAなどと打ち込んでいくのがよいらしい。

  黒の手抜きには白2と出て、白4、6を利かした上で白8と切っていく。以下戦いだが、これで黒も戦えるらしい。

(図5)別法のマゲ

 前図のキリの手で、白1と押すのも面白い手らしい。黒2と守るくらいだから白3と切っていく。白5と抜いて厚くなったので黒6の守りが大きいが、白7から9と寄り付きをみながらの開き。個人的にはこの図のほうがわかりやすく感じる。

(図6)カタツギは重い?

 順序が逆になってしまったが、ケイマツギがよいのはどうせ裂かれるので軽く打ちたいということだろう。

 黒1とカタツギしたら白2とケイマで裂く。黒3のとき白4が面白い手。

(図7) 軽快な石の運び

 黒1のハイには白2、4と軽快に中を制する。

(図8)黒の反発

 黒1の反発には白2。

 その後の変化で面白かったのが、黒3と右下を制された場合は白4のオシから白6、8のコンビネーション。何気ないがはっとさせられる石の運びだ。細かい変化は省略するが白8に下から受けるのは利かされで、切って黒2子を捨てるのが良いらしい。 

(図9)押し上げには手抜き

 黒1と押し上げたらそれで利かしになっているらしく白2に転じる。深意は測りかねる部分もあるが雰囲気は出ている。

(図10)黒が反発した場合

 問題はカタツキに手抜きされたらどうなるのかということ。

 黒1とカケにまわったすると、白2、4などと動いていく。黒5、7などと連絡に手がかかるので、その間に白は働くことになる。

(図11)あくまで間接的に

 前図黒7を手抜き、黒1などと打った場合の図。

 その場合でもキリに行くのではなく白2と抑え黒3に接がせて打つ。

  カタツキは上下の分断を含みにした手だが、直接切るのではなくあくまでも間接的に利かして打つのが良いらしい。よさそうな雰囲気はあるが、使い方は少し難しく感じる。

 話が少し枝葉にそれてしまった感じだが、カタツキにコスミツケから分断を試みる打ち方はかなり有力だと思われる。

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