埼玉県の子供放置禁止条例について

 埼玉県で自民党が提出した議案が話題となっています。子供を家に残して出かける、子供を一人で外に行かせる行為を禁止するというものです。特に罰則はないようです。

 日本は安全な国だとされてきていましたが強盗が目立つようになったり違法に在留している外国人の暴動がおきていたり安全神話が崩れていることにたいして、改めて子どもを守る一番の存在は保護者であることを強調する程度のものであるのかなというのが私の第一印象でした。

 内容はほぼ海外、特にアメリカ基準であるようです。アメリカではコンビニに行ったときに車の中に子どもを置いて店に入るだけでも逮捕だそうです。誘拐がとても多い国であるから国民にも受け入れられていて、何かあったときは保護者の責任が重いという常識になっているようです。

 日本ではベビーシッターや一時預かりの施設がしっかりとシステムとして根付いていない問題があるので実質遵守するのは不可能であると思います。
 しかし、子育て支援の究極の目標としてアメリカレベルの子ども保護の体制を目指していくのは良いのではないかと感じます。

 すっかり世間の記憶からは失われてしまっていると思いますが、女子小学生が一人で公園にでかけて行方不明となり、後日川の中で亡くなっている事件をもう一度思い出して欲しいと思います。日本は安全だからと一人で遊びに行かせるのが当たり前になってしまっているのが原因です。

 誰かが看ていてくれるという考え方は良くないと思います。子どもに注意したら通報された、子どもに話しかけることすらできないそんな意見もたびたび目をするようになりました。子どもに関わったら自分が損するかもしれない、そんな不安を抱く人が増えているのも事実です。

 私はこの条例案を全面的には支持しません。しかし、子どもを預ける環境の構築を同時に行う、小さい子供を一人で外に行かせるのは禁止するのであればこの方針で進めていくのはそんなに悪いことではないと思います。

 


 私は普段騒音問題について記事を書いていますので騒音被害者目線からの蛇足を一つ。

 子どもを預ける環境の構築をするにあたっては周辺住民への騒音等の配慮は不可欠だと考えます。絶対に欠かしてはいけないです。地域の住環境を行政が率先して破壊するのであれば進歩ではなく退化です。ただでさえ狭い日本の国土の価値を下げているだけの行為です。

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