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ペンタの大冒険 第2957820章

 そうしてペンタは体の周りの返り血を洗い流すと、ゆっくりと目を閉じた。自分は一人じゃなかったんだ。そう思えるだけでこの旅が無駄じゃなかったと思えた。やっと旅が終わる。やっと終わるんだ。そう確信して、横たわる大魔王ジャンドル・キュンを一瞥し、帰路についた。
 5分ぐらい過ぎただろうか。城の中で大きな悲鳴が聞こえた。ペンタは前身の毛が逆立つのを感じた。そうか、まだ旅は終わらないんだ。

 次回「85926回倒したけど、また生きていた大魔王」お楽しみに。

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