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乳幼児屈折検査のコツと弱視治療用眼鏡の度数設定


小児眼科勤務歴17年の視能訓練士ヤスです。
Instagramで子供の目に関する情報を発信しています。
noteには、もう少し踏み込んだ専門的知識や自身の眼科臨床経験を『臨床まとめノート』として記していきたいと思います。【医師監修あり】

今回は斜視弱視診療に携わる視能訓練士は知っておくべき『乳幼児の屈折検査』の知識と、クリニックでもすぐに実践できる『検査のコツ』をまとめました。

子どもの検査の中でも一番大事といっても過言でない屈折検査。
屈折検査さえうまくできれば、治療の道は開けます!

この記事では、スポットビジョンスクリーナー(SVS)やオートレフはもちろん、乳幼児の眼疾患スクリーニングとしても非常に有用な検影法(動的/静的)についてもわかりやすく解説しています。

SVSやオートレフも子ども相手となるとなかなか難しいですよね。

さらに!動的検影法がマスターできると、かなり自信がつきますよ!

【動的検影法でわかること】
1.眼鏡矯正が必要な遠視がない(屈折異常弱視スクリーニング)

2.中等度(-3D)以上の近視がない(屈折異常弱視のスクリー二ング)

3.不同視がない(不同視弱視のスクリーニング)

4.近見で斜視がない(斜視弱視のスクリーニング)

5.中間透光体に混濁がない(形態覚遮断弱視のスクリーニング)


また、誰もが一度は悩む「弱視治療用眼鏡の度数設定」についてもその決め方を整理したので、ぜひ日常診療の参考にしていただけたらと思います。

★乳幼児屈折検査の苦手意識が払拭できる!
★明日からの臨床へすぐに活かせる!

そんな内容になっていると思います。


乳幼児に対する主な屈折検査とそのコツ

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