見せられるような表現物はありませんでした

冬というのは感傷的になります。終わりというものが私を悲しくさせます。

前に少し感傷的な文章を書いたとき、嫌なことがあったので自分の中だけにとどめておこうと思ったのですが何らかの気持ちにより書きました。

私が表現するとき、一番テーマにしたいものが(短く言えば)郷愁なんだと思います。これは言葉そのものの意味ではなくて私の中にある定義です。関連するような言葉は、寂しさ、終わり、悲しさ、嬉しさ、懐かしさ、など。

私がその気持ちを感じるようなのは例えば、

  • 自分の物語とは違う本を読んだあと、自分の人生を思い、今するべきことを考え、これから自分がどれほど生きるのかを考えたとき。

  • 季節の匂いを感じて前と同じであることを確かめたりなんだか違うなと感じたりするとき。

  • 昔誰かとした会話をふと思い出したとき。

など。

曖昧なもので、私にはこのようにして輪郭を指し示すことしかできません。
一番テーマにしたいと言っておきながらこれをテーマにしたような表現物はほとんどありません。そんな感じにすぐ消えて他の気持ちに押しつぶされてしまうものですが、ふと思い出しこうして文章にするほどには好きなものです。

そういえばもう一つ例がありました。私個人の具体的な経験すぎますが、高校時代の通学路というものはいつ思い出してもこの気持ちが顔をのぞかせます。撤去された歩道橋、三叉路に思いを馳せて

追記:窓を開けたらいつもと変わらず冬のベランダの匂いと食べている干しいもの匂いがしました。

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